スマホ依存の話になると決まって聞こえてくる 思考停止甚だしい見解。 「SNSのアルゴリズムで本人の脳のドーパミンが出てくるから幸福に感じてしまって〜」 こういう一般論を、博識っぽい顔でベラベラ喋るやつが嫌いだ。 今はスマホで何でもできる 仕事も 飲み会の立替分を友人に支払うのも デートの映画のチケットを買うのも もちろんnoteで文章を書くことも スマホでやらなくてもいいかもしれないが スマホでできるからやってしまおうとなること 必要なことに分類されるものがたくさんあ
飲み会でサラリーマン讃歌が飛び交う時間帯。 社会人になる直前から社会人3年目くらいまでは目を輝かせて聞いていた讃歌も、聞こえ方が変わってきた。 タイトルの言葉も年配の上司が話していた言葉で 「配属とか、地域とか、やりたいこととか そんなことじゃねえんだよ。置かれた場所で咲く花なんだ俺たちは 長谷川、置かれた場所で咲く花になれ。 咲き方を考えて、でかい花を咲かせろ。」 「なるほど。」はいと返事ができなくて曖昧に返事をした。 では、花を置く場所を決めるのは誰だ、と。 人事か
タイトルの通りではありますが。 喧嘩別れでもなく、円満に終われたと思っていたので 言い得ぬ寂しさがあります。 2年半付き合ったのは初めてで結婚まで考えていました。 社会人になってすぐ友達として関係がはじまり いつしか隣にいて欲しいと思うようになり 付き合いが始まった彼女。 言い争いも多く、決して順調な時間だけではなかったけど 僕の知らなかったことや、 食わず嫌いしていたものの素晴らしさを教えてくれて 彼女を通して成長したし、今の自分ができている 本気で思っています。 付
母との記憶小学1年生、6歳の頃に母を亡くした。 ガンだった。 幼稚園年中になったばかりの夏先、 母に大変なことが起きていることを悟った日のことはよく憶えている。 どこかへ向かう車の中。 祖母が運転する車、助手席には母が座り、 ぼくは後部座席で外を眺めたり寝転がったりしていた。 母が何か難しい言葉を発し、不意に妙な沈黙がうまれた。 それまで会話に入ることもなく外の景色に夢中だったぼくでも 違和感に気がつく異様な静けさ。 ラジオはついていた気がしたが、空気は静かだった。
厄介な感情のひとつだと思う。 過去の失敗のような”経験”に紐づくもの 昔の恋人のような”人”に紐づくもの 昔の恋人に使われることが多いかな。 後悔にも似た感情だけど 後悔は対象の方向が自分自身に向いていて そこが異なるポイントだと思う。 ”あの時〜していれば” は、後悔。 ”それはなんのために?” まで行くと、未練。 という理解 つまり諦めきれない経験や人に対して 考察して、思考を濾していった感情の残渣なのだと思う。 考察して、濾して、濾して。 明確に具体的になって
眠れない夜の眠れない理由。 下手な嘘みたいにたくさん出てくる。 未来、恋人、元恋人、失言。 漠然とした思考の波に襲われて 眠くなってベッドに入ったはずなのに、 目を閉じておくことに体力を使うようになる。 姿勢を変えて、枕の位置を変えて、 布団をかぶったり、片足だけ出してみたり。 それでも何も変わらず、むしろ不愉快になったりする。 呼吸の仕方も忘れて、自分の呼吸が気になる。 キュッと閉じた瞼の裏に無数の光が見える気がして 何も考えないように考えて "頭をからっぽに"って
百人一首、小学生くらいで触れたことがある人も多いのではないでしょうか。 ぼくもそうでした。 でもなんとなく音で覚えて、何言ってんのかわかんないなってくらいで 終わっていました。 先日青森まで夜行バスで行くという無謀なことをしたのですが 10時間、全く眠れず、死にそうになりながら退屈の極地で辿り着いたのが 百人一首、現代語訳で読んでみるか でした。 これが、現代語訳でもよくわからないものもある中で ロマンチックなものがたくさんあって驚き。 不愉快な体の疲労感に反して心の栄
信じられないほど、骨の芯まで響くような音で目が覚めた。 土曜の朝、9時30分。 現実と夢の狭間でぼけっとする暇も与えられないまま次の音が響く。 マンションの工事だ。一回のテナントに新しいお店が入るらしい。 建物の柱を伝って、ドリルの音が信じられないような音で伝わる。 圧倒的ライブ感だ。 ベッドの枕元の柱はおそらく糸電話の要領で朝の始まりを伝える。 苦情を入れてやろうか、ベッドをここに置いている自分が悪いのか? と思いながらドリルの隙間に目を閉じる。 ドリルの音の感覚と、僕
ギリシャ語で「石のエッセンス」を意味する言葉。 簡単にいうと雨が降り始めた時に上がってくる、”地面の匂い”のこと。 梅雨の時期特有の”あの匂い”、日本語では示す言葉がなくって。 この言葉を知った時はすごく嬉しくて ”あの匂い”を指す言葉があったんだ!と濫用していたけど。 誰にも通じない言葉だった。 日本語にないから説明も難しい。 雨が降った時のあの匂い!っていうと理解されるけど、 「あぁ、ね。」という感じ。まあそりゃそうか。 気が付ける条件も特殊で 小雨とか、じんわりと
匂いを憶えておくことはできないらしいです。 ”たい焼きの匂い”と言われてイメージはできても その匂いを明確に思い出すのは難しくて、おでこのあたりがむず痒くなりませんか、、? でも、匂いで記憶がフラッシュバックすることは経験ないでしょうか。 不意に鼻を抜けた匂いで誰かのことを思い出したり。 しかも匂いで思い出す記憶は、かなり強烈で鮮明で。 先日、部屋の掃除中にニベアの日焼け止めの空き瓶が出てきて なんの気無しに中の匂いを嗅いでみたら、キタんです。 強烈で鮮明な記憶のフラッシ
好きなものや美しいと思うものについて 自分がなぜそう感じるのか、自分にはどう見えているのか、絵を描くという行為で答え合わせができる気がする。 もちろん初めは上手く描けない。 誰かに見せられるようなものもでもない。 自分でも目で見ているものと書き上がったものの違いに愕然とする。 上手く描けないのはなぜなのか どこが足りないのか それを知るためにもっと好きなものを見るようになる。 写真に撮るという方法もある。 自分も撮った写真の中からこれを描きたいと思えるものをモチーフに使