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クジラが先か蛇口が先か 188【日々】

【日々】

ごく近い駅に迎えに行った日々 その必要がなくなった日々/蛇口ひろこ

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日々日々日々日々日々日々日々降り積もれわたしの中の鍵かかる場所に/藤田美香


※ひろこさん、次は「鍵」で!

【181.線→182.イヤホン→183.片→184.集→185.バサバサ→186.タオル→187.迎→188.日々】


■今回のひろこさんの歌

この歌、私が若いころだったら恋愛読み一択だった。
だけど、この歳になった今、この歌は感慨深いなあ。
もしかしたら、歳は関係なくて、自分の経験値なのかもしれない。

私はこの歌の主体が私だと思って読んだから、娘のことを思ったんよ。
「ごく近い」のにわざわざ迎えに行くという行為、そのときは当たり前に思っていて、でも時々めんどうに感じて、それでもやっぱり迎えに行って、いつしか「その必要がなくなった」ときに、そのことを喜んでいるような清々しているような少し寂しくもあるような。

そこにあるのはずっと愛だなあと感じたわけ。CMみたいやな笑「そこに愛はあるんか」って、あるんよ、そこに。ずっとね。というところからの、今回の私の歌です。

この歌で詠まれた背景はまったく違うものかもしれない。
ごく近い駅に迎えに行った日々」 は、もしかして苦痛だった日々かもしれない。そう読むと「その必要がなくなった日々」は掛け値なしに晴れ晴れとした感情に読める。

でもさあ、私思うんだけど、そんな単純な単語で表せるような「日々」ではないんじゃないかな。どんな背景にしてもね。

この歌、読む人によって、ぜんぜん違うものになるんじゃないかな。
淡々と箇条書きのようなシンプルな言葉が、読む人にどう変換されるか。


■くりきんとん
川上屋さんの出張販売を逃しました。せっかく教えてもらったのに。
なんでかっていうと、ほんとに仕事終わったらわき目もふらずにまっすぐ家に帰るから笑

もうねえ、くったくたよ。体力気力どこ行った。どうにか奮い立たせて、クリスマスマーケットにはちょっと寄りたい(ホットワイン目当て)と思っているけど、寒くなったからな…どうかな…(八女茶も忘れていません)

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藤田美香
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