初の遠出
コロナ禍での妊娠、出産を経て、少し外出が出来るようになった頃、1歳の子どもと初めて帰省することにした。
子どもは秋産まれで、外出出来るようになっても寒いからという理由と私の出不精も加わり、ほとんど外出していなかった。
しかし実母の通院の為に付き添いがいる、普段同居している兄夫婦は仕事が休めない等色々理由が重なり、初めて子を連れて電車移動、新幹線移動することになった。
赤ちゃん1人一緒に行くだけで普段なら在来線で帰るところも慣れない電車移動の時間を減らすため新幹線をつかった。
ベビーカーをもっと日頃から使いこなしていれば…と思いながらも混雑する東京駅をすり抜け、なんとか待ち合わせの駅へ到着。
子どもは移動の間寝てくれていたので本当に助かった。(まじで神)
ホッとしたのもつかの間、今度は母の受診中駅で時間を潰さなければならない。
ここでも出不精だったツケがまわり、どうしたものかとウロウロ回って、結局ファミレスに入ることに。
食事用のスタイやチェアベルトを忘れていたり色々あったが子どもは初めての外食のうどんをチュルチュル食べて、店員さんにも優しくしてもらいかなり快適に過ごせた。
お店を出て、また駅前をウロウロする。
まだ言葉が出ない子に、うどんおいしかったね〜とか話しかけつつ、新しいビルが出来て少し変わってしまった街並みに寂しさを感じつつ、学生時代安くて入り浸っていたバク安のカラオケ屋が変わらずにあるのを見つけ、猛烈に泣きたくなった。
初めて長距離の移動で前日から緊張気味だったのかもしれない、
そもそも産後からずっと寝不足で疲れが溜まっていたのかもしれない、
コロナ禍で帰るに帰れず、上京自体したことを後悔した気持ちが蘇ったのかもしれない、
上京するまで中学生ぐらいから遊んでいた駅前の景色が今までより愛おしく感じた。