課題3.やりたくない依頼を断る #夢をかなえるゾウ0 #やってみた
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課題3.『やりたくない依頼を断る』
(当企画の説明や目的はこちらから )
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GW前、プレゼン資料のドラフト作成に追われて心身ともに憔悴しきっていた僕に、先輩から突如一本の動画が届いた。
それは、芸人の"とにかく明るい安村"が、イギリスの人気オーディション番組に出演して、観客から沸き起こる喝采を浴びる様子を収めた動画であった。
なんだか先輩から、「肩の力、抜きなよ」って言われている気がした僕は、先輩に御礼しつつ、最後のラストスパートをかけた。
でも、そんな僕の想いとはうらはらに、僕の行く手を阻むような出来事が起きた。
GW前というタイミングも相まってか、山のような急ぎの仕事が、これでもかというくらい立ちはだかってきたのだ。
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(他の仕事が邪魔をして、プレゼン資料作成が全然進められていない…)
タイムリミットが刻々と迫り、僕はものすごい焦燥感に駆られていた。
そんな僕のいっぱいいっぱいな様子を見かねたのか、先の動画を送ってくれた先輩に、突如声をかけられた。
『くぎまるくん、今抱えてる〇〇の仕事だけど、後輩にお願いしてやってもらおう。俺からも言っとくよ。』
「…いや、これ僕に振られた仕事ですし…あとこれ、GW前までに終わらせなきゃですよね?今やっているプレゼン資料作りと同時進行でやらないと、とても終わらないですよ…」
『…そうだね。でも、今くぎまるくんがやらないといけないことは、プレゼン資料ドラフトを完成させることでしょ? だから他の仕事は"全部"、周りの人に振ろう。じゃないと、ただでさえ白い肌のくぎまるくんが、GW明けにプレゼン資料ドラフト作りに追われて、さらに青白くなっている未来が、俺には見えるよ笑』
──先輩とのやり取りの中で僕は、はっと気づかされた。
自分が今、夢をかなえるゾウの課題『やりたくない依頼を断る』に取り組んでいるということ
そして、なんだか先輩から、「ガネーシャの課題のこと、忘れてない?」って言われている気がしたことに。
改めて僕は、自分が今やるべき仕事である、プレゼン資料ドラフトの作成に全力を注ごうと決め、後輩に仕事を依頼することを、心に決めたのだった。
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──結局、プレゼン資料作成は、40%程度の進捗でタイムアップとなった。そして、その進捗を部長と先輩に報告する時がきた。
例えドラフト版であっても、80%程度の完成度は必要だろうと考えていた僕は、このまま部長や先輩に報告することに、大きな後ろめたさや、がっかりされるんじゃないかといった負の感情に支配されていた。
でも、実際の部長と先輩の反応は、僕の予想とは全く異なっていた。
[おお!もうこれほぼ完成じゃん!!なんだよ〜、くぎまるくん、いつも怖い顔してやってたから、正直やばいんじゃないかと思ってたけど、こんな短期間でここまでのクオリティでやってくれるなら、これからはくぎまるくんに他の仕事の資料作りも任せちゃおうかな笑]
「…ありがとうございます。でも、謙遜ではなく、私の中ではこれは40%程度の完成度で、正直、部長と先輩にお見せしたくない、というかもはや、これでお見せするのは失礼、とさえ思っていました。」
『…まあ、しょせんドラフトだからさ。これをGW明けの会議で関係者に見せて、そこからいちゃもんつけられて結局直すことになるから、こういうのは、ざっくりとした方向性や、スライドイメージがわかればよくて、ディテールはテキトーでいいんだよ。』
[そうだね。つーかもうこれで完成でよくない?? もともと、俺がプレゼンして、くぎまるくんにスライド操作してもらう予定だったと思うけど、ここまでやってくれたなら、もうくぎまるくんにプレゼンしてもらって、俺がスライド操作するってことで進めていい?笑]
『あーいいっすねそれ(真顔)。むしろ、部長は観客席に座って、お客さんのふりして、”プレゼンターくぎまる”に、質問とかしてみるのはどうすか?』
[それいいね笑 あ、くぎまるくん、"とにかく明るい安村"って芸人知ってる?”安心してください、履いてますよ”って芸するやつ、あれをプレゼンしながらやったら面白いんじゃない?]
『あーそれもいいっすね(真顔)。バスローブ姿でくぎまるくんがステージに登場して、海外のお客さんの前で超真面目にプレゼンするんだけど、バスローブの中はパン1です、みたいな。 厳しいツッコミがきそうなところでは、おもむろにバスローブ脱ぎだして、"Don't worry, I'm wearing!!”つって叫ぶとか笑』
[そしたら俺、観客席で、『パーーーンツ!!』って叫んで盛り上げてあげるよ笑]
「…いや、普通にやらないです…。というか、そんなことよりスライドのフィードバックして下さいよ…」
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プレゼン資料のドラフト作成を、無事に?終えた僕は、コーヒーを片手に部長と会社の庭を散歩していた、ある日の出来事を思い出していた。
[くぎまるくんはさ、こどもの頃、ドッジボールとかしたことあるかな?ちょっと質問なんだけど、もし今、くぎまるくんの目の前にボールが飛んできたら、どうする?]
「…え?そりゃ、受け止めますよ。」
[…だよね。でもさ、俺もくぎまるくんくらいの年次のときにさ、受け止めるだけが全てじゃないんだって思うようになった時があってさ。]
「それは…ボールを避けるってことですか?」
[うん、それも一つだね。ボールは受け止めるだけじゃなくて、避けたっていい。それも能力の一つなんだって思えるようになった
それともう一つ。気付いていないふりをするってのもありなんだなって思うようになってさ。]
「…どういうことですか?」
[例えばさ、ボールがコロコロって自分の足元にきたとするじゃん。これ、自分に向けられたボールなんだろうな〜って、わかってはいるんだけど、あえて気付いてないふりするわけ。
そしたら、他の誰かがそのボールを拾ってくれるかもしれないし、そもそもそのボールが、自分に向けられたものじゃなかったのかもしれない。
ときには、”ボール取れよ!!”って周りに言われてしまうこともあるかもしれない。でも、そんなときも、『あっ、これ私に向けたボールでしたか??失礼しやした!!すいやせーん!!テヘッ☆』っつってとぼけながら、自分の前を通り過ぎたボールをとりに行く。こんなスタンスもありだと思うんだよね。
…でさ、くぎまるくんと一緒に仕事していて思うのは、くぎまるくんって、どんな豪速球のボールがきても、全力で受け止めようとするよね。で、捕れなかったら、めっちゃ落ち込む笑 その真面目な姿勢というか、それ自体は君の素晴らしいところなんだけど、時には、肩の力を抜くというか、テキトーにやるってことも大事なんだよ。
ご飯をいっぱい食べたら、もうお腹いっぱいだなって満腹感はわかるでしょ?でもね、心がいっぱいいっぱいなのって…わかりにくいんだよね。
”腹8分目”って言葉があるけど、心は、”5分目”くらいで抑えるのが、ちょうどいい。お腹いっぱいなのは、運動したり、うんこしたりすれば減っていくけど、心は…なかなか減っていかない。むしろ、いっぱいいっぱいになったときでは…─もう遅い─ってこともある。
俺はさ、いっぱいいっぱいレベル50だなって思ったら、『僕、もう無理で〜す』って声をあげるようにしてる。抱えている仕事も、指摘されるまで放置。指摘されたら、それは優先順位高い仕事だなって思って、"その時からやり始める"。もちろん、くぎまるくんみたいな周りの人に助けてもらいながらね。逆に言えば、指摘されるまでは、そんな差し迫った仕事ではないわけだから、今やらなくていいな、と思うようにする。要は、周りに助けてもらって優先順位つけてるんだ。
だから、くぎまるくんの場合は、何事も完璧に準備しないマインドというか、”最低限準備したら、あとは出たとこ勝負!”くらいがちょうどいいんじゃないかなって、俺は思うな。]
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先輩からの、"とにかく明るい安村"動画による激励や、仕事を振ろうと言ってくれた声かけ
プレゼン資料を提出した時の、部長と先輩と自分との、当たり前の基準のギャップ
部長とコーヒー散歩した時の思い出
今回の、『やりたくない依頼を断る』という課題に取り組む中で、僕は、「肩の力、抜きなよ」って、後輩や先輩、部長から言われている気がした。そして、それをストレートに僕に伝えると、それはそれで僕が馬鹿真面目に悩み始めてしまうと思ったからなのか、先輩と部長は、ユーモアを交えて、それを伝えようとしてくれていたのかもしれない。
そういった、後輩や先輩、部長の、思いやりにも似たじんわりと温かいものを感じた僕は、GW明けも、あの人たちのために、よりいっそう頑張ろうと思った。──ときには、肩の力を抜きながら。
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夢をかなえるゾウ0 課題一覧
1.日の出を見る
2.好きな匂い、物、人、場所を見つける
3.やりたくない依頼を断る
4.自分の欠点や弱さを告白する
5.生活に「初めて」を取り入れる
6.自分の感情・感覚を丁寧に観察する
7.実物を見る
8.過去の出来事を「伏線」ととらえ、希望を持ち続ける
9.興味を持ったことを一歩深める
10.インターネットを一日断つ
11.自然の中でゆっくり過ごす時間を持つ
12.虫の役割を知り、大事にする
13.名作を鑑賞する
14.やりたくないことを全部書き出し、やりたいことに転換する
15.怒りの気持ちを伝える
16.苦手な人の信念を読み取る
17.自分と違う分野・文化の人と話す
18.仮体験をする
19.欠点や負の感情を『自分の一部だ』と思う
20.自分と同じ痛みを持つ人を助ける
21.誰かの「ありのまま」を愛する
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