イスラエルとヒスボラが停戦を合意!本当に停戦が続くのか?
イスラエルとヒスボラが停戦を合意
イスラエルは米国の仲介により、レバノンの過激派組織ヒズボラと60日間の停戦で合意しました。これは数千人もの死者を出した紛争を終われせる第一歩になる可能性があります。
ネタニヤフ首相は、この停戦合意により「イランの脅威」への対処と、ガザ地区でのハマスへの圧力強化に集中できると述べました。一方、この合意はイスラエル国内の一部強硬派から反対を受けていますが、バイデン氏はこれを中東地域の広範で持続的な平和への重要な進展と位置付けています。さらに、米国はイスラエルとサウジアラビアの関係正常化やパレスチナ国家の確立に向けた取り組みも進めています。
各国も停戦に向けて協力
バイデン氏とフランスのマクロン大統領は共同声明を発表し、両国が合意の完全な履行とさらなる暴力の防止に向け、あらゆる関係者と協力することを約束した。また、バイデン氏は、エジプト、カタール、トルコとともに、イスラエルとハマスの停戦に向けて取り組みを行うと発言している。
停戦合意は本当にできるのか…
ヒズボラとイスラエルの停戦合意は重要な進展とされるものの、中東の広範な緊張やガザでの戦争終結には直結しないとの見方があります。
停戦協議は複雑化する可能性があり、イスラエルはヒズボラにレバノン南部の戦闘員と武器の撤去を求めています。また、停戦合意の条件違反があれば、イスラエルは攻撃を再開する権利を主張しています。ネタニヤフ首相は「ヒズボラが再武装すれば攻撃する」と述べ、停戦の持続性は情勢次第と強調しました。
停戦案はイスラエル国内でも意見が分かれており、国家安全保障大臣のイタマール・ベン・グヴィル氏は反対を表明。「レバノンとの合意は大きな間違いだ。ヒズボラを根絶する歴史的な機会を逃した。制約や議論はすべて理解しているが、それでも重大な誤りだ。ヒズボラが弱体化し停戦を切望している今こそ、立ち止まってはならない」と批判しました。
原油と金について
今週、イスラエルとヒスボラが停戦合意することで市場は楽観ムードになり、原油と金の価格は下落しました。
依然としてイスラエルとヒスボラの関係がが安定化したわけではなく、緊張状態が続いております。
また、ネタニヤフ首相は停戦合意により、イランとハマスへの圧力強化に集中できると発言があり、中東情勢の緊張が続いていくことになりそうです。
もちろんこの停戦が中東紛争を終わらせる第一歩になる可能性もあります。
以上より、中東情勢の影響により今後も金と原油は上昇する可能性は十分にあるのではないかと思われます。