【米国市場】パウエル議長と非製造業指数より、利下げの予測が変わる!米国債と米国株にも影響あり!
--11月ISM非製造業景気指数--
12月5日(木)に11月米ISM非製造業景気指数は発表されました。
ISM非製造業景気指数は総合指数が52.1と前回56.0から下落し、市場予想の55.5を下回る結果となりました。
・ISM製造業景気指数:52.1(結果)・55.5(予想)・56.0(前回)
米ISM非製造業景気指数は、52.1で景況感の境目50を5ヶ月連続で超えました。2020年6月に新型コロナウイルスのパンデミックによる景気後退からの回復が始まって以来、54か月中51回目の増加となりました。
サービス業全体的にトランプ氏の関税を懸念しているような回答がありました。
市場は、ISM非製造業景気指数が予想より低かったことから、12月に利下げを行なわれる見込みを強くしたようです。
詳しくは下記をご覧ください
--ADP雇用者数(前月比)--
・ADP雇用者数(前月比):14万6000人(結果)・16万人(予想)・18万4000人(前回)
11月の雇用者数は14万6000人増加し、市場予想の16万人には届きませんでした。また、先月と比べても4万人ほど減少しており、前年と比べると1.5%ほど増加しているようです。
また、年間給与は前年比4.8%増加しています。
業界ごとで雇用結果は違ったようで、教育・医療・建設の業界や、大手企業が雇用の伸びを牽引したようです。一方、製造業の雇用は春以来最も低調で、レジャーや金融サービス業の雇用も低調でした。
--パウエル議長の会見--
昨夜、FRBのパウエル議長の会見がありました。パウエル議長によると、米国経済は極めて良好な状態であり、現状に満足していると発言がありました。インフレは根強さがありますが、状況は進展しており、雇用も安定しています。
また、「ビットコインは金のライバル」との発言からビットコインは上昇し、再び99,000ドルに到達しました。
ISM非製造業景気指数やパウエル議長の発言から12月の利下げへの予測が77.5%と強まってきました。
--米国債--
・米2年国債利回り:0.51%(前日比)・4.142(12/5:16時現在)
・米5年国債利回り:0.47%(前日比)・4.083(12/5:16時現在)
・米10年国債利回り:0.38%(前日比)・4.198(12/5:16時現在)
パウエル議長の発言やISM非製造業景気指数の結果より、12月の利下げ予想が強まり、米国債利回りは減少いたしました。
今後の雇用統計や失業率の結果でも変動しますので注目です。
--米国株--
NYダウ :-0.17%(前日比)・44,705(終値)
NASDAQ:0.40%(前日比)・19,480(終値)
S&P500 :0.05%(前日比)・6,049(終値)
昨夜は、ハイテク銘柄を筆頭に米国株式市場は全体的に上昇しました。中でもセールスフォースは、10%ほど上昇しており、先日発表された売上高が市場予想を上回っていたことが要因と思われます。
ウォルト・ディズニー:ディズニーが11月に今後3年間の利益成長を予測しており、ストリーミングTV事業では2年連続利益を上げています。それにあたり年間配当を33%引き上げました。
--為替(ドル円)--
ドル円の相場のボラティリティが高まっており、日銀が利上げの予想を市場ができていないようです。先日までは日銀の12月に利上げはしないのではないかとの予想が強まっておりました。そのため円安傾向でした。
ですが、12月5日の14時ごろから円高に動いております。中村委員は広島県での講演後に会見し、年内の利上げは今後のデータで判断すると発言しました。
--金(ゴールド)--
金価格は横ばいな動きを見せています。パウエル議長の発言等もあり、利下げの予測が高まってきました。そのため一時的に金価格が上昇し安定しました。