米消費者信頼感指数と米国市場の展望:トランプ政権の影響と金利動向
アメリカ経済
--ミシガン大学消費者信頼感指数--
11月の米国消費者センチメントは、景気や家計に対する楽観的な見方の高まりにより7カ月ぶりの高水準に達し、これは2021年以来の数値になりました。
ミシガン大学消費者信頼感指数:73.0(結果)・70.5(前回)・70.9(予想)
ミシガン大学消費者信頼感指数とは、
米国の消費者が経済や自身の財務状況をどう見ているかを測る指標です。月ごとに消費者の景気や収入見通しの調査を行い、消費者の購買意欲や経済活動の先行指標として、企業や投資家の判断材料になります。
期待指数は78.5に上昇し、2021年以来の水準です。トランプ氏の大統領選勝利が確実視された背景もあり、消費者は今後の政権の経済政策がインフレや景気への影響を与えると見ています。
物価高が消費者の不満ではあるが、所得見通しの改善により家計見通しも上向きで、労働市場への期待も景気感の改善に寄与しています。
--米国債--
トランプ氏が大統領選で勝利したことにより、トランプ氏の政策がインフレ上昇圧力があり、その懸念から米国債は全体的に上昇しておりました。
そんな中、FOMCによる予想通りの0.25%の利下げを実施することから、米長期金利の下落が続いております。
米長期金利の上昇は米国株の重石になる影響がありますので、今後も注視する必要があります。
--為替(ドル円)--
トランプ氏の大統領選勝利とパウエルFRB議長の会見を受け、経済や政策への期待感が市場関係者の間で高まり、2024年の利下げ予想が後退し、その影響からドル円は152円台を推移しています。
--米国株--
米国株式市場は全体的に好調でした、
NYダウ :0.59%(前日比)・43,988(終値)
NASDAQ:0.09%(前日比)・19,286(終値)
S&P500 :0.38%(前日比)・5,995(終値)
アメリカ経済は堅調であることから、FRBは0.25%の利下げを発表しました。トランプ氏が大統領選で勝利したことから、市場は米国経済の更なる成長に期待しており、米国株式市場は大きく上昇しております。
昨夜はトランプ氏と特別な関係のイーロン・マスク氏のテスラ株が8%ほど上昇し、ディフェンシブ銘柄が堅調な動きを見せました。
これまで大きく米国株は上昇してきておりますが、トランプ政権の政策ではインフレ上昇が懸念されており、米長期金利の上昇が続いております。
これからすぐに米長期金利が急激に高くなる可能性は低いですが、米長期金利が上昇すると株価が下落することが多いです。
--金(ゴールド)・原油--
・金(ゴールド):金価格は下落が続いております。トランプ氏が大統領選で勝利したため、ドル高になったことから金が売られている現状です。
トランプ政権の政策が進んでインフレを誘発するようであれば、金(ゴールド)がまた変われる可能性があります。
・原油:中国の景気刺激策が期待はずれだったことから反落しております。
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