【10月10日】FOMC議事要旨の要約、米国株・アメリカ経済トピック、中国株と中国のあらたな景気刺激策発表について。
アメリカ経済は堅調で米国株市場は好調で主要三指数(NYダウ・S&P500・NASDAQ)は大きく上昇しました。
NYダウとS&P500はともに過去最高値を更新し、中国株・日本株ともに上昇しました。
アメリカ経済
--昨晩のアメリカトピック(FOMC議事要旨)--
議事録では、相当数の議員が0.50%の利下げを支持していると記されている。一部の参加者らが0.25%利下げを支持する形で議論していたことがわかりました。
FRBのパウエル議長は、0.50%の利下げで労働市場の堅調さの維持を確実にするための再調整だと発言。
この措置は、最近のインフレデータにより、物価上昇率がFRBの目標である2%に向かっていると確信したためだと説明。
「これは、急いで金利を引き下げようとしているような委員会ではない。最終的には入ってくるデータによって指示されることになるだろう」との発言がありました。
--米国株と米長期金利の動き--
昨晩、米長期金利(10年物国債利回り)は米10年債入札があり、丁重な入札ではありましたが上昇。また、消費者物価指数発表前であるが、FRBの利下げの発表もあり米長期金利は上昇した。
米国株は米長期金利が上昇しているが、アメリカ経済の堅調であることから以前と上昇傾向で、米国株幅広く購入された。
ディフェンシブセクターであるヘルスケア・生活必需品・公益事業などが軟調です。アメリカの経済状況が堅調なときは弱めの動きです。
NVIDIA:ハイテク株関係は上昇しておりましたが、小反落いたしました。今のNVIDIAはまだ過小評価されていると考えもありますし、ブラックウェルの期待も高いので今後に期待です。
Alphabet:米国の歴史的な大手ハイテク企業の独占禁止法訴訟で、検索事業の支配を緩和するため、グーグルの分割を検討しているニュースを受け株価は1.5%下落した。
--為替(ドル円)--
先週発表された米雇用統計が市場の予想を超えた好調だったことを受けて、ドル円は急騰しました。これには石破首相の発言もあり、円安が加速しましたが、アメリカ経済が堅調なこともあり、149円台を推移しています
--金(ゴールド)・原油--
金(ゴールド):6日連続で下落をしていました。アメリカ経済の好調もあり、利下げスピードが弱まる可能性が高まったことが原因です。金利が低いと金(ゴールド)は利息を支払わないため有利になる傾向です。FOMC議事要旨で0.50%の利下げの可能性が出てきたので金は微増しました。
原油:バイデン大統領の発言もあり一時は下落しておりましたが、少しづつですが原油価格は上昇しております。イスラエルに対してのアメリカの影響力が弱まってきており、イランとイスラエルの関係が激化しています。地政学リスクの兼ね合いで原油はまた上がってきています。
--今夜の注目ポイント--
米9月消費者物価指数(CPI)です。
9月のインフレ主要指標は減速すると予想されています。、消費者物価指数(CPI)とコア指数の上昇率はそれぞれ0.1%と0.2%と予測されており、8月の上昇率より低下する見込みです。年間ベースではCPIは2.3%増加、コア指数は3.2%の増加が予想されています。仮にコアCPIが予想以上の上昇を示しても、FOMCのインフレが下降傾向にあるという見解は変わらないと見られています。
中国経済
9月下旬の景気刺激策で中国株を急騰し、30%ほどの上昇がありました。今週の火曜日の発表では投資家たちが期待したような内容ではなく、中国の経済回復には懐疑的な人も多かったため、中国株は下落してしまいました。
長期休暇中の消費支出は、景気刺激策の後で安定の兆しが見えましたが、消費者心理は冷え込んでおりコロナ前よりの消費支出は軟調でした。
--注目トピック--
中国政府は今週水曜日に、10月12日(土)現地時間の午前10時で、財政政策に関する説明会を開催すると発表した。中国経済を支えるために財政政策を強化する措置を紹介し、記者の質問に答える予定です。
--中国株--
9月下旬の景気刺激策後は株価は暴騰しておりましたが、10月8日の発表で株価は反転しました。
ですが、10月12日に財政政策に関する説明会を開催することを発表後、全体的に株価が上昇。
10月12日の内容によって株価は大きく動くことになるでしょう。