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冬のオフショルダーは痩せ体質への近道?


寒い冬にオフショルダーなどの薄着を楽しむ人々を見ると、こちらまで寒くなってしまうと感じる方も多いでしょう。

しかし、意外なダイエット効果が潜んでいたりするのです。

冬場の服装と痩せ体質の関係について今回は書いていきたいと思います。


寒さがもたらす意外なダイエット効果


汗をかくような暑い環境と、肌寒い環境。

どちらが代謝がよくなるかご存じですか?

実は、寒い環境に身を置くことで体のエネルギー消費を促す「褐色脂肪組織」が増え、結果的に体脂肪の減少につながることが知られています。

つまり寒い環境の方が、人間は生きていくために熱を作り出そうとするので代謝が活発になるのです。

この褐色脂肪組織というのは、「脂肪細胞」という名前ですが、体内の余分なカロリーを燃焼させる働きを持ち、寒さへの曝露がその活性化を促進するのです。

一般的に中性脂肪をため込む白色脂肪組織とは区別されます。


褐色脂肪組織の活性化と研究結果


ある研究によれば、健常な被験者に対して室温17℃の環境下で毎日2時間、6週間にわたり寒冷刺激を与えると、褐色脂肪組織が活性化し、体脂肪の減少が認められたことが報告されています。

このような寒冷刺激で代謝が活性化したことを報告する実験は複数あるのですが、体を冷やす手法は、水風呂に入ったり、褐色脂肪組織が多い首や背中部分を装置をつかって冷却する方法が主流です。

1日合計1時間の長めの冷水シャワーや入浴による寒冷刺激を6週間受けた群は対照群に比べ、褐色脂肪細胞が増加し、代謝速度が上がっていることが示されています。

サウナに入るのが好きな人でやせ体質を獲得したいなら水風呂や水を浴びるといいでしょう。

研究によって様々ですが17-19度に1-2時間ほどいることでも活性化される報告はあるので、サウナ後の長めの外気浴でもいいでしょう。

実験で行われる寒冷刺激はなかなか過酷なので、寒いことが嫌いな人にはつらい方法ですね。

しかし、日常生活の中で寒い日の窓際に薄着で過ごす程度の寒冷刺激であっても、同様の効果が得られるとも言われています。


薄着で寒さを取り入れる工夫


薄着で寒さを取り入れるといっても、無理をして体調を崩しては元も子もありません。

適度な寒冷刺激がポイントです。

例えば、冬場の薄着と併せて、窓際で過ごす時間を増やすことも一つの手です。

また、外出時に少し歩いてみるだけでも、寒さによる褐色脂肪組織の活性化を促すことができます。

このように、日常的に寒さを取り入れつつ無理なく継続することで、痩せ体質へと近づくことができるかもしれません。

褐色脂肪組織は大人になると消失するものの、ベージュ細胞という褐色脂肪細胞に似た細胞は首元や鎖骨の上、背骨あたりに残っており、さまざまな刺激で増やすことができるとされています。

食事制限などが苦手な人はこの部位につめたい刺激を与える方法はいかがでしょうか?

18度を下回るとたいていの人が長袖を着たくなるといいます。

筋肉がふるえてガチガチとならない程度の肌寒いな、と思う環境に身を置くだけで十分とされています。


冬のファッションとして定着しつつあるオフショルダーや薄着スタイルは、単に見た目の魅力だけでなく、ダイエットにも一役買う可能性があります。

寒さを利用して褐色脂肪組織を活性化させるこの方法は、食事などの我慢をせずに自然に代謝を上げたい人にとって一つの選択肢となるでしょう。

ただし、首元は太い血管が通る部位なので、体が冷えやすい人にはおすすめしません。

体調への十分な配慮を怠らないことが大切です。

冬ならではのアプローチで、寒い季節を楽しんでみてはいかがでしょうか。


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