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あの日 胸に抱いて 死んでいこうと思った願い 魔法にかけられたように 不意にかなった 触れ合ったとき 気持ちが、かよいあった そう、思った でも、そう思ったのはわたしの錯覚だったのか 愛し方が違うだけ と言い聞かせてみても 逢えず、つのる想いは いくつもの長い夜を重ね 熟成する わたしのなかから あふれ、こぼれおちる愛しさ すべてのみほしてほしい もし、奇跡的に また、逢えたなら 覚悟をしておいて 狂おしいほどの愛しさと切なさで 酔い
太陽がぎらぎら暑い そんな日は あなたのことを考える あまり汗をかかなそうなあなたでも 流石に暑いのではないですか Tシャツを替えるあなたの 背筋の動きを妄想したりする 激しい雨が地面を叩き続ける そんな日は あなたのことを考える 突然の豪雨に出会ったあなたは 静かに困った顔をするでしょうね 濡れた前髪やまつ毛にしたたる 水の滴を妄想したりする つまるところ わたしは あなたのことがあたまからはなれない 心配は、親愛に似ている 愛だの恋だの 形のないものを形にしたが
暑さで火照っているから 甘い香りのバニラアイスなんかを口に含みたい でも食べたらなくなってしまうよね 形に残るものが欲しいけれど 形に残るといつまでも含んでしまったりして 寂しくなるだけなのかもしれず だったらいっそ 形に残らないほうが幸せなのかも とも思う 気持ちが火照っているから 身体が溶け出しそうだから どうせなら 蕩けるほどのやさしさ が欲しい ……なんて、言ったら ひとつ、いただけます?