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低学年にオススメ!「うちの子、勉強が苦手」と感じたときの対処法!もしかして「会話」が苦手じゃないですか?【元塾講師】

今回は、周りに比べて「勉強が苦手」と感じた小学生への対処法。もしかして「自分の意思を伝えるのが苦手」じゃないですか?

僕の働いていた学習塾の部門では、小学3年生から生徒を受け入れていました。
※中学受験専門のクラスは小2からだったよ!

僕の専門は「都立高校受験」で、小学生のほとんどは中学受験はしない子が中心。習い事の一つとして塾を選択していました。
※とはいえ、学力が低いかと言うと話は別。偏差値高い子も普通にいたよ!

そんな中でも「学力が低い、まずい」と、保護者が感じて、塾に通ってくる子もたくさんいます。

小学3,4年生で勉強ができない子の特徴は「会話ができない」だと感じています。

もちろん、子供たち同士の会話はある程度成立します。
また、親との会話もある程度成立しているように見えます。

ただこれは「慣れ」を多分に含んでいるからでしょうし、あくまでも「ある程度」です。

他人の立場で会話すると、話している内容を聞いても何を言いたいのかよく分かりません。
話を集中して聞くことが身についていないから、こちらの言うことも正しく理解できない、といった様子です。

もしかしたらこれを読んでいる大人の方は「そんな子いるの?」と思うかもしれませんが、めちゃくちゃいます。

少なくとも「塾に通わせよう」と考える保護者の元で育ってもよくいるので、学校にはもっといるのでしょう。

こういった子の指導ですが、僕が重視していたのは「会話」です。

こういった子はほぼ間違いなく敬語が使えないのですが、敬語を教えながら根気強く会話します。(学校でも敬語を使う必要性が薄れ、間違っても指導が入らないので、マジで敬語が使えないです)

ここで起こることは「他人の大人」に対して「考えて会話をする」ということ。
これまでは何も考えず直感的に話していたことを直し、頭を使いながら話す・聞くという経験をさせます。

もちろん、間違っても怒ったりはしません。
知らないのですから間違うのは当然です。
ただ、ちゃんと細かく指摘して、一つ一つ言い直しをさせます。
※暗い空気じゃなく、明るく対応し続けます

「そんなに注意ばっかりしてたら話しかけてこなくなるんじゃないの?」
と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、それも違います。
めちゃくちゃ話しかけてきます。

これは多分、長い時間、自分の話を聞いてくれる存在がいなかったからではないでしょうか。
相手に意思を伝える能力が低いので、伝えようとしても「はいはい」みたいな感じで会話を流され、実際には聞いてくれていないことが多く「話せない」というストレスを抱えており、話せるチャンスに飛びついているのではないかと思います。

以前「保護者・教育現場は疲弊している」という記事を書きましたが、これらも関係しているのかもしれませんね。
親も疲れているので、しっかり会話をしてあげる時間が減り、根気強く子供の会話に向き合う時間が減った弊害なのかもしれません。

☆過去記事
保護者編⇒今、保護者と教育現場が疲弊している[保護者編]
教育現場編⇒今、保護者と教育現場が疲弊している[教育現場編]

会話はもちろん継続的に続けます。
1か月、3か月、半年…。

そうすると、あら不思議!
会話の上達と共に、国語の点数も上昇してきます。
さらに、その後算数などにも波及していきます。

何よりも「態度」が目に見えて変わります。
あきらかに少し「大人」になります。

まあ、当たり前のことですよね。
鍛えているのは「集中力と理解力」なので、当然問題理解に役立ちます。

また「伝え方」も鍛えることにより、周囲の大人や友達とのコミュニケーションもスムーズになり、仕入れられる情報が単純に増えます。

こうなると、一気に様子が変わる子もいます。
1年で見違えるほど態度が変わる子も多くいるので、非常に楽しいですよ!

さて、昨今では核家族化も進み、近所付き合いも消えました。

そのなかで、子供たちと接する「他人の大人」は学校の先生くらい。
しかし、学校の先生は子供たちにとって怖い存在ではなくなり、敬語の文化も薄れつつあります。

さらに言えば、学校の1クラスの生徒は多いので、先生が対応するにも限界がある。

よって、1対1での「大人との会話量」は確保することが難しくなっています。

いわゆる「コミュ障」や「ニート」の増加はこういった他人との交わりが消え、自分の意思を伝えることが苦手で「理解してもらえない」ことにコンプレックスを持ってしまった人も多いと思うのですが、どうですかね?

全ての出来事には理由があり課題がある。
子供の学力が低いと感じたら、塾に限らなくてもよいので「他人の大人との会話」を増やしてみてはいかがでしょうか?

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