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【小話】西洋医学のメリットとデメリット【西洋は局所を診て全体を診ず】

こんにちは、くどちんです。
今回は箸休め的な内容で【小話】というくくりでお話します。

西洋医学・東洋医学という言葉を聞いた事があるでしょうか?ない方のために簡単に説明しますと、西洋医学とはつまり「現代医療」です。一般の医療機関で行われている治療行為は「西洋医学」の観点に基づいて行われています。
対して「東洋医学」は主に「代替医療」と呼ばれています。有名なところでいえば「針」や「お灸」なんかがそれに当たります。漢方もそうですね東洋医学に基づくものです(漢方は病院でも使用されていますね)。

この2つの医学ですが、実は見方が全く異なるのはご存知でしょうか?おそらくなんとなくは知っている人もいるかなと思います。

今回は、特に「西洋医学」の見方について、時折東洋医学との違いを交えながら解説していきますね。
(※決して「どちらが優秀」という話ではありませんので、誤解しないようお願いいたします。また内容は僕の「イメージ」の話も含まれていますので、もし情報に異なる部分があれば、教えて頂けると幸いです)

最後に双方の違いをまとめた表を引用いたしましたので、時間のない方は目次より【参考資料】へ飛んで頂いてOKです!(時間は大切にしましょう!笑)

西洋医学のメリット【スピード(即効性)です】

西洋医学は、局所をみて症状の原因を見つけ「取り除く」「抑え込む」というような考え方です(表現は僕のイメージです)。そして科学的です。

例えば、膝に炎症があれば、消炎作用のある注射で炎症を抑えて痛みを取り除く。腰にヘルニアがあったら、手術によりそれを取り除く。そんな治療方針ですね。

そのメリットとしては「スピード(即効性)」です。

薬もそうですが、比較的即効性がある治療方法をとるのが特徴的ですよね。
「すぐになんとかして欲しい!」の欲求に応える事ができるのが西洋医学の強みですね。

ちなみに、戦争をしていた時代に「いかに早く戦線に復帰させるか?」という事を重要視した時に重宝されたようです(本当かどうかはわかりませんよ〜笑)

対して東洋医学は自然治癒力を最大限に引き出す治療を行いますので、比較的「緩徐」な治療と言えます(とは言っても、即効性のあるものもあるようですが)。早く!という時には不向きと言えますね。

続いてデメリットのお話です。

西洋医学のデメリット【全体性に欠ける】

メリットがあればもちろんデメリットもあります。
西洋医学は「局所」に注目して、原因を見つけて治療していくため、「全体性」を見落としがちです。人の体は、局所局所が連携しあって動いているため、根本的な原因が症状が誘発した部位にない場合が多々あるんですね。

つまり、症状が発生した根本的な原因が見落とされがち、というところが西洋医学のデメリットです。

対して、東洋医学は全体性(バランス)を重んじます。身体や精神などの全体性を診て、その崩れの原因を見つけます。そして治療は全体性の調和を取れる体にするようなアプローチを行っていきます。

この違いを例をとって説明しますね。

腰痛を例にします。西洋医学では痛みが発生している部位を診て「炎症が起こっています」と診断し、消炎鎮痛作用のある湿布や、安静を指示します。しかし、原因を少し掘り下げてみると、姿勢が悪くて腰に負担がかかっている可能性が考えられます。もっともっと掘り下げてみると、姿勢が悪いのが「胃の調子がここ最近ずっと悪い」という事が考えられます。

この場合「腰」だけをみると先ほど書いた治療になるのですが、深く掘り下げていくと「胃の調子を整えたらどうだろう?」という治療方法が浮き出てきます。西洋医学ではここを見落としてしまう可能性があるんですね。

ここがデメリットになります。
ご、ご理解いただけたでしょうか??

【まとめ】双方の強みを生かしてうまく「使い分け」しよう!

最後にまとめます。

・西洋医学のメリット:即効性のある治療ができる。
・西洋医学のデメリット:根本的な原因を見落としてしまいがち
・東洋医学のメリット:根本的な原因から治療ができる
・東洋医学のデメリット:治療に比較的時間がかかる

こんなところでしょうか?
はじめにもお話しましたが、どちらが優れているのか?という話はしていません。どちらにも強みと弱みがあります。
なので、僕が思うにこれは「治療を受ける側」が上手に選択できるのがベストだと思っています。そして医療従事者も、広くいろんな治療方法に関する情報を提供する事が必要かな〜なんて思います。

どうしても現代医療を提供する側と代替医サイドでは顧客の取り合いのような構図がありますが、お互いのメリットデメリットを認め合って「協力」すれば、win-winなんじゃないかな〜と思います。

ま、とりあえずこれをお読み頂いた方に関しては、使い分けられるような「器用な」患者さんになって頂ければと思います♪

最後に、西洋医学と東洋医学の相違点に関する資料を載せておきますね!
(結構面白いのでオススメです)

【参考資料】西洋医学と東洋医学の相違点

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(※下のデータは引用元のpdfデータです)



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