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NVIDIAやNASAと肩を並べて働く。Kudanの技術をつくるエンジニアの仕事

日本で、そして世界でも稀有なディープテック企業、Kudan。機械の眼になる「人工知“覚”」と呼ばれるディープな技術を開発・展開しています。ロボットや自動車、ドローンなどのあらゆる機械に眼を与え、今までできなかった、人間と同じもしくはそれ以上の動きができるようにします。(人工知覚についてより詳しく知りたい方はこちらから)

Kudanの技術を前進させるエンジニアの仕事について、面白さや醍醐味、そして少し未来の展望をエンジニアの相澤さんに伺いました。


大企業からスタートアップへ。技術力の高さがよくわかっていたから、転職を決意できた

ーーまず、相澤さんの今までのご経歴について教えてください。

学生時代に独学でプログラミングを学び、様々なスタートアップでの業務経験を通じて技術を深めていました。当時はスマホが出てきたばっかりで、スマホアプリの開発を中心に行っていました。その経験を経て、いざ新卒として就職活動する時は、自分で作ったものがより世に広く出ていく仕事がエンジニアとしてやりがいを感じると考えました。そこで作ったものを広く知らせることができる広告代理店に入社しました。

新卒で入社してからの1、2年は現場を知るために広告キャンペーンのプランニングを担当しました。エンジニアとしての採用でしたので、その後データ解析の部署に移り、最終的にはAI技術を中心に活用していく研究部門に所属することになりました。研究部門に所属してからの業務は、機械学習でデータから消費者の傾向を読み取ったり、データマーケティングに活用する新しい技術を開発することが中心となっていきました。

そんな時にKudanのライブラリに出会ったんです。当時は、研究開発部門でAR(拡張現実)やMR(複合現実)を広告に活用できないかという研究をしていました。CEOの項とも、当初はユーザーとして打ち合わせをしていたんですよ。

しばらく一緒に仕事をした後にKudanに入らないかと話をいただいたのですが、すぐには決断できませんでした。広告代理店という大企業にいて転職もしたことがなかったので、初めての、しかもスタートアップへの転職は勇気が必要でした。Kudanが上場するタイミングで、上場したからには行ってみたいな、という気持ちが高まり、気持ちを決めました。技術力の高さはユーザーとしてよくわかっていたので、Kudanの一員として高い技術に触れてみたいと思ってジョインすることを決めました。

エンジニアとして、根幹に、自分の技術で社会に影響を与えたい、世の中を良くしたいという気持ちがあります。広告代理店でも世の中に役立つ技術には取り組んでいたと言えるのですが、ロボティクスなどもっと直接的に自分が作った技術で、社会が進歩していくところに貢献できるのがKudanだと思っています。

ーーKudanに実際入社してみて、ギャップを感じることはありましたか?

大企業としての前職と、スタートアップのKudanのギャップは大きかったです。例えばプロジェクトに必要な機材を買おうとした時に、大企業だと上司がいて、その上にもまた上司がいて……とその上司たちを説得する資料を作って、申請して、時間をたくさんとられてしまっていました。もっと研究活動に時間を割きたいという煩わしさがどうしてもありました。

Kudanだと、新しい研究活動に必要な機材も自由に買って進めていける裁量があって、小さい会社ならではですね。研究開発だと自由な発想や主体的な動きが必要だと思っているのですが、それを阻害しない自由さがあります。

クライアント対応「だけじゃない」Kudanの日本エンジニア

ーーKudanのエンジニアとは、どんな仕事なのでしょうか。

日本の拠点のエンジニアは、クライアントがKudanの技術を組み込むことを支援するというのがメインの業務です。しかし、現場で技術を組み込むとなるとやっぱりこんな機能が足りない、こんな要望がある、というのが出てくるんですね。そこで開発拠点のイギリスに頼むだけではなく、自分たちで開発をして、ライブラリを改善することもします。

他社だと、海外の開発拠点とアジアの営業拠点とで役割が切り分けられているケースも多いかと思いますが、Kudanはまだ会社規模が小さいことにあって、各拠点のエンジニアも一緒になってライブラリの改善に取り組んでいます。

また、もうひとつ大きな役割としてプロトタイピングやデモを作る仕事があります。新しい機能をロボットに組み込むと、こういう新しいことができる、というのを実際にデモを作成して見せられるようにします。

クライアントの組み込みサポート、ライブラリの改善、デモの作成、3つの仕事がだいたい1対1対1の割合で存在しています。

ニッチだからこそ、ワールドワイドですごいチームと働ける面白さ

ーーKudanのエンジニアの仕事の醍醐味ってどんなところですか?

ソフトウェアだけに閉じないで、最終的にクライアントのロボットなどに使われて、目の前で実際に動くところを見ることができることですね。本当に大きい、トンネルを掘る工事現場で動くような車両にも使われていたりして、実際にその姿を見た時は何とも言い表せない感動を覚えます。僕らが作っているのは、一部のアルゴリズムですが、その技術が自律走行のコアな部分となって、実際にモノが走り回るところに立ち会えるのは面白いですね。

エンジニアって自分が作ったものが動くのがやりがいだと思うんですよ。画面上で動くのも楽しいですが、画面を飛び出して外の世界で動くのはKudanならではだと思います。

しかも、単純にあったらいいな、面白いな、というものを作っているわけではなく、世の中に必要なものを作れるところもやりがいを感じます。社会課題に対してダイレクトに貢献しうる技術を作れるのは醍醐味ですね。

ーーほかにKudanで働いて、心が躍るのってどんな時ですか?

NASAだったり、NVIDIAだったり、ワールドワイドですごいチームと一緒に仕事ができることですね。このような経験はなかなか他の会社ではできないのではないかなと感じます。ニッチな領域に特化している分、僕らしかできないことがあって、世界中の名だたる企業と一緒に仕事ができるのは、ぐっとテンションが上がりますね。
実際にNVIDIAと一緒に開発したデモでは、僕が実装したプログラムで動いているものもあります。NVIDIAと協業して作りました、と公開しているものに、僕の書いたコードで動いているロボットが出てくるというのはワクワクします。

誰もやったことがない技術を社会に実装。安全面も重視する開発へ、さらに広がる技術領域

ーーKudanでは、エンジニアとしてどんな経験が積めるのでしょうか。

エンジニアとしては、なかなか他の会社で扱わないSLAMという技術に取り組めることは、ベースの面白さとしてあります。加えて、障害物検知をした後に避ける制御なども含めて、ロボットの自律走行に必要となる様々な技術も提供しようという動きがあります。ソフトウェア領域だけではなく、ハードウェア領域も両方扱える経験が積めるのはKudanならではのメリットではないかと思っています

ーーKudanでこれから一緒に働きたいと思うエンジニアはどのような人でしょうか?

今のKudanって少数メンバーですが、みんなバックボーンが全然違うんですね。違うからこそ新しいものが生まれている感覚があるので、これからもいろいろなところから来た人と働きたいなと思います。

エンジニアとしては、前向きにワクワクしながら課題に取り組める、チャレンジ精神に溢れた人がKudanには合っていると思います。誰もやったことがないことに取り組んでいるので、何をするにも壁にぶつかります。それでも前向きに取り組めることが大切ですね。

ーー今後、Kudanのエンジニアはどう進化していくのでしょうか。

少し前はPoC主体のラボビジネスが中心だったので、新しいことに挑戦し、失敗も許される環境でした。でも今は実際に使われるフェーズになってきたので、今後はもう少し地に足をつけてコツコツ現実に実装していくことが求められると思います。安全面も意識した技術が今まで以上に求められてくるので、エンジニアとしても挑戦的な経験ができる環境ではないかと思っています。

また、会社としてもSLAMだけでなく、その周辺の開発もしていくので、エンジニアとしてはどんどん技術領域を広げることができるように進化していきたいです。


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