「社会実装のため困難に立ち向かい、突破力を試されるのが面白い」ディープテック企業KudanのPMの魅力
日本で、そして世界でも稀有なディープテック企業、Kudan。機械の眼になる「人工知“覚”」と呼ばれるディープな技術を開発・展開しています。ロボットや自動車、ドローンなどのあらゆる機械に眼を与え、今までできなかった、人間と同じもしくはそれ以上の動きができるようにします。(人工知覚についてより詳しく知りたい方はこちらから)
Kudanの最先端な技術を世の中へ実装し、未来を切り拓いていくカギを握るのが、プロジェクトマネージャー(PM)です。PMを務める堀井さんと田本さんに対談形式で話をお伺いしました。
「想像以上にグローバルでフラット」スタートアップらしいKudanの働き方
ーーおふたりのご経歴を教えてください。
堀井:私は16年近く大手のシンクタンクに勤めて、エンジニアとしてキャリアをスタートした後、プロジェクトマネージャーとして、金融機関向けにシステム開発などさまざまなプロジェクトを推進してきました。社会基盤に近いサービスでメンバーは百人超、予算は数億円という規模の巨大プロジェクトもあれば、海外ビジネスを立ち上げるため小規模チームで進めるプロジェクトもありました。
数年間その会社に勤めて、特に積極的に転職活動をしているわけではなかったのですが、Kudanからスカウトの連絡がきて興味を持ち始めました。もともと機械工学科出身でものづくりが好きだったので、成熟した技術ではなく新しい先端技術に関わる楽しさと、日本の社会課題の解決に貢献できそうな点に惹かれてKudanに転職することを決めました。
16年も働いていた会社からの転職だったので、結構勇気が必要でしたね……。でもなんとでもなるだろうと思い切って、Kudanで働き始めて、もう少しで2年経ちます。
田本:2年か!もう5年くらい一緒に働いているような気分です。僕は堀井さんとは違って、Kudanで5社目の会社です。大学卒業後、半導体の仕事に就きたいと思って、1社目は外資系半導体メーカーでセンサーアプリケーションエンジニアとして働きました。2社目として、外資系コンピューターメーカーでR&Dエンジニアとしてプロジェクトをリードする開発を経験、3社目は半導体メーカーを経て、4社目にフランスに本拠地がある自動車部品メーカーへと会社を移りました。
ここでは先行開発リーダーとして管理職を初めて経験してから、プロジェクトマネジメント、ハードウェアマネージャーを経て、数十名いる製品部のR&Dオペレーションマネージャーを任されました。管理の仕事が多くなってきて、このまま年齢を重ねるのは面白くないなと思い転職活動をしていたところで、Kudanに出会いました。
実は一度Kudanを事業開発のポジションで受けて、選考に通らなかったんです。でもその後、僕のためにPMのポジションを作ってくれて、入社する運びになりました。
ーー実際に入社してみてのギャップってありましたか?
堀井:私はいいギャップとして、本当にグローバルで、想像していたよりもフラットだなと感じました。グローバルなのは入社前からなんとなく想像できていたのですが、予想以上に風通しがよく、国境関係なくコミュニケーションをとって一緒にプロジェクトを進めていくチャンスがあるのは、すごくいいなって思います。開発拠点があるイギリスに、日々日本のトレンドや顧客の要望を伝えて開発に生かしてもらっています。
田本:グローバル全体でとても風通しがいいですね。基本的にフラットに技術について語り合おうという文化があります。社長がオフィスにふらりとやってきて、ちょっと話できる?と20分くらい話しこむこともありますよ。そこで話したことが会社の方針として決まったりすることも多いですね。
堀井:あと現場に行く必要が想像以上にありましたね。実装のために建設現場や工場を見に行く必要があります。実際に解決すべき現場課題や技術適用すべき実環境を自分の目で確認できる事は、非常にやりがいを感じます。
環境に依存するSLAMを扱うからこそ、突破力が試されるKudanのPM
ーーKudanのPMってどんなお仕事なのでしょうか?
田本:提案フェーズと進行フェーズの2つに大きく分かれています。提案フェーズでは、受注をするための具体的な提案を作る際にPMが入って工数がどれくらいかかりそうか、どのあたりが技術的なリスクなりそうか、メンバーに共有して提案をまとめあげ、顧客に説明して受注を勝ち取ります。ここまでが前半戦の仕事です。
後半戦の進行フェーズでは、リソースがきちんと動いているか確認し、外部の会社さんとの調整をしたり、社内で開発するものがあればきちんと進んでいるかトラッキングしたりして、最終的に納品物を顧客に納入するまで責任をもって対応します。
堀井:大小さまざまなプロジェクトがあるのがKudanのPMの特徴ですね。私が入社した当初は、小規模のPoC案件が多く、短くて3ヶ月、長くて半年の長さで、内部リソースだけの少人数で回していました。最近だんだんとサービス化や製品化を見据えた年単位・大規模なプロジェクトが増えてきました
田本:Kudanの扱う「人工知覚」は、まず周りを認知しなければはじまりません。つまり、周りの環境に依存する。環境依存は我々の仕事とは切っても切り離せないものです。現場に行ってみなければわからない部分があるので、PMとしては難しいところです。しかし、その状況でどうしたらいいか、どうリカバリーすればいいか、突破力が試されるところが面白いです。
KudanのPMって俗にいう単純に管理するだけのPMではないんですよ。技術的にプロジェクトにのめり込んで、中心で走っていくのがKudanならではの魅力ではないかと思っています。
堀井:自動運転とか自律ロボットってまだ世の中に溢れていない、未成熟な技術じゃないですか。街中のそこら中を走っている世界観にこれから向かっていくところです。確立されていない技術を社会実装するにあたって、いろんな技術的な壁にぶつかるのですが、それを楽しんで解決できる人にとってはものすごく面白いですよね。
ーーKudanならではの業務はありますか?
田本:スタートアップあるあるだと思うのですが、全てのロールが揃っているわけではないので、入社当初の職種以外の役割も担う場合があることが面白いですね。僕はPMに加えて、人事の役割も楽しんでいます。採用部長って自分を呼んでいるんですけど。
堀井:それで言うと私はプロジェクトマネージャーに加え、グローバル横断でプロダクトの方向性を決める役割も担う機会を貰いました。責任も多いけどやりがいもあり、楽しんでます。
田本:「これは面白そうだな」と本人がやりたくて、素養があり、きちんと成果を出せるのなら、そのロールもやらせてもらえるのは今の規模ならではの面白さだと思っています。
長期化・大規模化していくプロジェクトで、未来を社会実装していく
ーーKudanのPMの仕事の今後の展望について教えてください。
田本:これからはもっとプロジェクトの長期化と大規模化が進んでいくと思います。今までは1社や2社で協働してきましたが、これからもっとロボット系の会社や管理プラットフォームの会社とご一緒することになると思います。KudanのSLAM技術をサービス化させるために、いろんな会社と一緒に動き、メンバー規模の大きなプロジェクトが増えていくでしょう。
堀井:Kudanの技術が社会実装のフェーズになってきているなかで、日本のPMって大事な立ち位置なんです。自律走行や自動化が一番求められているのが、社会課題先進国の日本です。逆にそういった環境に置かれていることがチャンスだとも思います。ここに取り組めるのは、日本のPMならではです。
田本:弊社のスタッフはほとんどが子どもを持つ親です。子ども達の世代へ少しでも役に立つ技術を、自律走行に取り組むことで伝えていきたい、という強い思いを持って働いています。
自律走行の技術を社会実装することに、端から端まで取り組める会社は、Kudanの他にはあまりないでしょう。ぜひ一緒にチャレンジしたいと思ってくださる方を待っています。
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