「私はヨーコ JAL17期生」
アメリカ人とヨーロッパの人たちの趣味趣向は全く違う。
商人なら完全にマーケットリサーチして臨むだろう。
アメリカはとにかく派手なのが好き。ヨーロッパはシック。
JALが国際線の機内に使う壁紙や絵をどんな基準で選んだのかし知らないが、路線によってデザインを変えるのは大変だから、とりあえず、人間国宝っぽい路線でやってのけたようだ。
ちなみにファーストクラスのラウンジの絵は前田青邨の白紅梅図、座席は西陣織てな訳で豪華感を打ち出した。
ところが、私の勤務中、日本人はもとより、外人の誰も絵や織物について質問したり感想を述べた乗客はいなかった。
完全無視!
ちなみにエアフランスに派遣された時、会社支給の着物ではなく、私物を着たが好評だった。フランス人のクルーたちは「他のJALのスチュワーデスよりシックだ」と喜んだ。
訪問着でなく小紋を着た。