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「うるわしいサラセンの庭で」 ヴェルディ|心が折れそうになったときのプレイリスト 第57曲
<タイトル>
アリア「うるわしいサラセンの庭で」 ~ 歌劇「ドン・カルロ」第2幕から
<作曲者>
ジュゼッペ・ヴェルディ
<おすすめCD>
グレース・バンブリー(メゾ・ソプラノ)
コヴェント・ガーデン王立歌劇場管弦楽団および合唱団
サー・ゲオルグ・ショルティ(指揮)
<解説>
イタリア・オペラの王様、ジュゼッペ・ヴェルディの後期の大作オペラから。
フランスでの初演に向け作曲されたため、フランス語のイントネーションにマッチされているように作られているのですが、今回ご紹介させていただくショルティ盤は、のちにイタリア語版として再構成されたものです。
フランス語版との差異もかなりあって、ファンの間でも議論されるところですが、こういうのは楽しんだもの勝ちですね。
「うるわしいサラセンの庭で」は、ヒロインに嫉妬の炎を燃やす恋敵のエーボリ公女が、初登場するとき自己紹介がてら歌うアリアです。
「アラブの国に、こんなおとぎ話があるんだよ」というような内容になります。
ヴェルディのオペラは全部聴いたのですが(クラヲタにとってこういうのは「根性」の世界なのです)、いちばん好きなアリアですね。
キャッチーですし、聴き手を飽きさせない工夫が凝らされています。
長いですが、聴きごたえのあるオペラです。
ところで、「著作権」の原形を考えたのは、一説にはヴェルディだともいわれます。
イタリア・オペラの先輩であるガエターノ・ドニゼッティが、すばらしい才能を持つ作曲家であったのにもかかわらず、極貧のうちに世を去ったのを鑑みて、思いついたのだとか。
その制度を使い、現在でいう高齢者福祉施設の原形も作りました。
現代人は足を向けて寝ることのできない人なんですね、ヴェルディ先生(汗)
著作権があるおかげで、困っている方もいらっしゃるようですけれども……