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優しさの限度
自分の優しさを水に喩えてみる。
思い遣りでもいい。
水はピッチャーに入っており、量が決まっている。
身近な他者をグラスに喩えてみる。
貴方はピッチャーに入った水をグラスに注ぐ。
そうするともちろんピッチャーの水は減りグラスの水は増える。
グラスの数が多いほど、水を沢山注ぐほどピッチャーの水は減っていく。
ピッチャーの水が無くなったらそれが自分の優しさの限界。
グラスとは対照的にピッチャーは空っぽだ。
自らを潤す事も他者を潤す事も出来なくなる。
自分をある程度潤しつつ他者を思い遣るには選択肢がいくつかある。
・ピッチャーを大きくし水の量を増やす
・余分なグラスを減らす
・それぞれのグラスに注ぐ水の量を減らす
など。
つまり優しさには限界があるという話。
だから別に無理はしなくていいという話。
より多くの他者に優しさを振る舞いたいのであれば自分の器(容量)を大きくしなくてはならない。
それが無理なら優しさを振る舞う人数を絞らなくてはならない。
少ない優しさを多くの他者へ振る舞う行為はあまり建設的ではないのでおすすめしない。
出来る時に出来る事を出来る範囲ですればいい。
自分を一番大切にすればいい。
貴方の心、貴方の体、貴方の人生だから。
どうか忘れないで。