クラスに馴染めなかった私を救ったのは1冊のホラー小説だった
こんにちは。くっちです。今回は中学生の頃のお話をしていきたいと思います。
私は中学生の頃、不登校でした。(今後、記事として書くかもしれないので、詳しい理由などはここでは書きません)
暫く不登校でしたが、図書室登校を経て教室に戻れるようになりました。急に教室に戻ってきたので居場所はありませんでしたが、心配してくれる友達もいました。
ちょうど私が登校出来るようになった頃、2人の友達がある小説を休み時間を利用して、交互に読みあっていました。
リアル鬼ごっこで有名な山田悠介さんの「ドアD」というホラー小説です。
興味を持った+仲間に入りたいなぁと思ったので、一緒に読ませて貰うことになりました。3人で少しずつ読んでいくうちに、休み時間は寂しい時間からとても楽しい時間になりました。話を全て読み終わったとき、面白かった、楽しかった!と同時に
この話を自分の得意な漫画に再現してみよう!!
と思い、漫画にすることに決めました。山田悠介さんの本は図書室でも人気なので、なかなか借りられない状態…そのため、記憶を頼りに、セリフは自分で考えながら作品を崩さないように描いていきました。家にあるA4のコピー用紙を使って、休み時間と家で描き続けました。
描き始めた頃は、私と一緒にドアDを読んでいた友達が読みに来てくれるくらいでした。暫くして、隣の席の男子から話しかけられました。「何描いてるの?漫画?」「うん、ドアDって小説を漫画にしてる…」「すげー!見せて!」
小学生から漫画を描いており、他の人にも見せたことはあったので、抵抗なく読んでもらいました。「続きないの?」「今、描いてるよ」「じゃあ、できたら見せて!」ちょっとした会話でしたが、とても嬉しかったのを覚えています。
いくら再現とはいえ、私の描いた漫画で喜んでくれる人がいる!
隣の席の子から始まり、同じ班の子に広まり、離れた席からも見に来てくれるようになりました。他の子から他の子へ回し読みもされるように!パラパラ漫画も描けたので、ノートに描いてと頼まれることもありました。
漫画はとても大事なものとなり、常に持ち歩くようになりました。ちょうど描いていた頃起こった東日本大震災。震度5強の地震が学校を襲いましたが、肌身離さず持っていました。停電中でも、ろうそくの下で描き続けました。
小説の通りに漫画を描き終えた後、続きを描きたいと思い、自分でストーリーを考えて描きました。その数174ページ!
その漫画は今でも大事に持っています。作品自体はホラーですが、私にとってはクラスに溶け込めるきっかけをくれた大切な作品です☺️
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