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雪山の賭け


昨日の朝、車に乗った雪を落とそうとしたところ、かちこちに凍っていて落ちません。
雪が溶けずに凍ると結構かたくなるものだなと思ったり。
そういえば、雪かきした雪を山にしておくと、いつまでも残ってたりします。


枕草子の長徳4年12月中旬
雪がたくさん降って、中宮定子が職曹司の庭に雪山を作らせたとき
雪山がいつまで残っているだろうかという定子の問いに、他の人は10日くらいという中、清少納言は強気に1月半ばと答えます。
雪山の段の賭け。『もえぎ草子』に書いたことを思い出しました。

shop.kumonshuppan.com/view/item/0000…

雪山はずいぶん長く残って、明日の朝には清少納言が賭に勝つというその明け方に、定子は侍に命じて雪山を取りのけさせます。

『もえぎ草子』にはその時、清少納言にたのまれて雪山を守っていた木守のことを題材に書いたエピソードがあります。
清少納言から、雪山を守りきったなら褒美をやろうといわれていた木守ですが、中宮の命令ではどうにもなりません。

中宮が雪を取りのけさせたのは、決して意地悪ではなく理由があるのだろうと思うけれど。

清少納言がこの段で書きたかったのは、
自分がほぼ賭けに勝ってたことでも、
もちろん雪山を取りのけられてひどい目にあった木守のことでもなく、
その間に中宮が内裏に入ったこと、らしいです。

『もえぎ草子』の監修をしてくださった赤間恵都子先生のコラム

(39) 職曹司の雪山作り~定子参内の意味~
https://dictionary.sanseido-publ.co.jp/column/makura39


さて車の上の雪ですが、昼過ぎにでかけたとき駐車場入口できゅっとブレーキを踏んだらフロントに落ちてきました。


twitterに書いたのをちょっと長くしてみました。

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