心理的安全性
前回、ホンダのワイガヤをテーマに上げて記事を書きました。
チームメンバーで意見を交わし新しいアイデアを生み出していくためのコミュニケーション手法であるとまとめています。
ただし単なる意見交換やブレーンストーミングではなく、メンバー間でとことんまで意見をぶつけ合う中で新しい視点に立ってアイデアを磨いていくことが特徴です。
このワイガヤ、理屈ではわかったつもりになりましたが、メンバー間で丁々発止意見をぶつけ合うための土俵が出来上がっていないと本当のワイガヤを実現はすることは難しいと思います。表面的にはワイガヤしているつもりですが、一部の声の大きな人の意見だけが強調されたり、発言をためらわせるような雰囲気を作り出してしまうようなケースが多いのではないでしょうか。
今回はその土俵づくりに関係した内容をまとめてみました。
心理的安全性
先日、たまたま以下の記事に出会いました。
こちらの記事においては、業績を上げるためには心理的安全性を高める必要があり、高い目標に向かって学習を高めてパフォーマンスを発揮していく必要あるとのことでした。
ここで新しく心理的安全性という言葉が使われており興味がわきましたので少し調べてみました。
心理的安全性の効果
心理的安全性が高まると以下の3つの効果が期待できるようです。
チームメンバーがフロー状態になりパフォーマンスが上がる
イノベーションや改善が生まれる
質の高いエンプロイー・エクスペリエンスの提供につながる
チームとしてはパフォーマンスの向上が期待できるし、個々のメンバーから見ると組織内で充足した経験を積むことが期待できるようです。ワイガヤの視点で見れば、活発な意見交換を促す雰囲気を作り出すことに結び付けられそうです。
心理的安全性が低い状態
逆に、心理的安全性が担保されている状態でないと以下のような状態になり、前段のワイガヤは成り立たないのではないかと思いました。
的外れな意見だと発言者が委縮してしまう
どうせ理解してもらえないとあきらめてしまう
議論の流れを優先して忖度した発言でとどめてしてしまう
(結果として)議論の枠外で一部の関係者の間だけで方針ができてしまう
まとめ
なるほど、やはり心理的安全性が高いパフォーマンスを生むための一つの条件であることは間違いなさそうです。
ただし、心理的安全性が高い状態に慣れてしまうとリラックスして仕事ができる環境である反面、ただの居心地の良い組織になってしまう可能性もあります。
そのため、環境を醸成するのに合わせて高い目標を設定しパフォーマンスを発揮するための意識づけも必要であります。