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SHE デザイナー・おりちゃんに聞く、デザイン学習のつまずき解消Tips

初学者からベテランまで、Webデザイナーを中心にクリエイターが集うSHElikes・デザインコミュニティ。8期デザインコミュニティの5月のイベントは「教えておりちゃん!未経験からどう乗り越えた?デザインつまずき解消Tips」

未経験でSHE株式会社(以下、SHE)のデザイナーに転職した、嶋田 花織さん(以下、おりちゃん)。INNOVATIVE WOMEN'S SUMMITのキービジュアルを手がけるなど、デザイン学習シーメイトの憧れの存在です。そんなおりちゃんも、以前は普通のシーメイトだったそう…。

今回のイベントは、おりちゃんをゲストに迎え、デザイン学習の挫折とその乗り越え方を伺いました!

▶︎▶︎おりちゃん🐢*のプロフィール
IT企業で総務・人事・社内広報の業務に従事する中で、デザイナーを志すように。2020年7月、Webデザインを軸にスキルを習得するSHElikesの短期集中型特別コース『MULTI CREATOR PROJECT**』のモニター生となり、デザインの基礎スキルを習得。翌年、SHE株式会社にデザイナーとして転職。現在は、マーケティングやブランディングに関わるクリエイティブの制作からディレクションも担当している。

*20年間、クサガメとともに暮らしているそう (ホッコリ)
**現SHElikes MULTI CREATOR COURSE Designer (通称:マルシー)

気になる!SHEのデザイナーって、どんな働き方?

——早速ですが、自己紹介をお願いいたします!

嶋田花織です。「おりちゃん」か「おりさん」と呼ばれています。

デザイナーになる前は、IT企業で事務職として働いていました。資料作成などの仕事をする中で、「情報を正しく伝えること」や「複雑な情報の視覚化」が自分の強みと気づいて。得意を活かして夢中になれるお仕事がしたかったので、Webデザインを勉強してデザイナーに転職しました!

——現在はSHEでデザイナーとして働かれていますよね。具体的には、どういった働き方をされていますか?

変わった働き方はしてません。基本的に在宅勤務で、月に1, 2回出社しています。フルフレックスなので病院や役所に行きやすくて、ありがたいですね。

仕事は、社内のメンバーがお客さんといった感じで、依頼ごとにデザイン制作をしています。依頼用の申請フォームがあって、決まった質問に答えていくとデザイン制作の目的やデザインイメージ、希望納期等の要件をシェアできるようになっているんですよ。

——なんとなく働き方を想像できました!SHEのブランディング、しっかりしてそうです。ある程度決まったトンマナで、デザインされているのでしょうか?

SHEのブランドガイドライン通りのデザインは、そうですね。新しいトンマナで制作するデザインは、コンセプトから創っていきます。イメージが固まっているものからふわっとしたものまで、様々な依頼に対応しているんです。

たとえば、SHEsharesの「劇的Before After企画」。ある程度決まったルールの中で、アイキャッチや記事のクリエイティブをデザインしています。SHEsharesには、以前取材してもらったんですよ。私のBefore Afterが気になった方は、ぜひ読んでみてください!

一方、INNOVATIVE WOMEN'S SUMMITのキービジュアルは、まさに「新しさ」に挑戦した事例です。noteに、0からデザインを創りあげた過程を綴っています。シーメイトさんに読んでもらえると、嬉しいですね。

——「かっこいい!」を連呼しながら読みました(笑)。イベントの顔であるキービジュアルを0から創るプロセスを、丁寧に綴られていますよね。SHEのデザイナーになって、充実感はありますか?

あります!一緒にいいものを創る、会社の雰囲気がすごく好きなんです。社内のメンバーはデザイン制作のクライアントですが、仲間でもあって。

マーケティングの方に、自分たちが制作したデザインの“結果”を教えてもらえるのも、楽しいですね。他のプロフェッショナルと一緒に「効果の出るデザイン」を追求できるなんて、いい環境だと思います。

身近に、ロールモデルとなるデザイナーさんがいたことも、刺激になりました。今はエンジニアにジョブチェンジしたいぬづかまみさんなんですけど…。デザインのクオリティもすごいですし、コミュニケーションに愛があって。「こんなデザイナーになりたい!」と思いました。

——いい環境ですね!楽しそう…。SHEで働きたくなってきました(笑)。

おりちゃんに聞く、デザイン学習のつまずき解消Tips

——現在のご活躍を聞いていると、おりちゃんが特別な存在のような気がしてきました…。デザイナーになれるか不安な時期はあったのでしょうか?

もちろんありました!私も、普通のシーメイトだったので(笑)。

デザイン学習を始めたばかりの頃は、一つのバナー制作に数日かかってしまって…。コーディングも苦手で、課題が大変でした。

コーディングに関しては、できなくてもデザイナーをやっている人がたくさんいるのですが、当時は「本当にデザイナーとしてやっていけるのか?」と不安でしたね。

——おりちゃんにも、そんな時期が…。どんなことが辛かったですか?

Photoshopなどデザインツールの操作方法がわからず、勉強が進まなくて辛かったです。わからないことを、どう検索すればいいかもわからないんですよ(笑)。

デザインのアイデアも全然思い浮かばなくて…。できあがったデザインを眺めて「センスないなぁ」と思っていました。参考にしようと他のデザインを見に行くたびに、スキルの差を感じますし。

——八方塞がりですね…。操作方法は、どうやって覚えていきましたか?

操作に関しては、SHElikesのコンテンツをフル活用しました!マルシーだけでなく、SHElikesのもくもく会にも参加してましたね。

わからないことがあったら、Google検索で調べる。それでもわからないことは、もくもく会でTAさんに聞いたり、デザインTA相談チャンネルに投稿しておいたり、とにかくTAさんに頼っていました!

——自分で調べてもわからないことは、人に聞く!これは大事ですね。デザインの引き出しは、どうやって増やしたのでしょうか?

日常でインプットを意識して、増やしていきましたね。『BANNER LIBRARY』などのギャラリーサイトを眺めるだけでなく、街中の広告やポスティングされるチラシのデザインをよく観察しています。なぜ目を引くのか、誰に向けたどういった目的のデザインか考えるんです。

自分のデザインへ、他のデザイナーからフィードバックをもらうのもすごくおすすめです!もくもく会は、TAさんと他のシーメイトさんの引き出しをのぞける場でもあるんですよ。じゃんじゃん使ってくださいね。

——もくもく会、すごく勉強になりそうですね。他にもおすすめのインプット方法はありますか?

あります!最近買った本が良くて。これなんですけど…。

見開き1ページに、デザイナーのプロフィールや、代表作の制作過程、アイデアの源泉が載っているんです。164人分も。ご飯を食べながらチラッと見るだけでも、勉強になりますよ!

——おもしろそう!デザインの引き出しが足りない、そんな方にぴったりですね…!デザイン学習でつまずきやすいポイントやその乗り越え方、参考になります。

とにかくデザインを楽しんで!おりちゃんからのメッセージ

——インプットを意識しながら、わからないことはTAさんに聞いて…。あとはひたすら練習でしょうか。練習には何がおすすめですか?

最初は、とにかく楽しく取り組めるものをおすすめします。たとえば、ZOOM背景や名刺など、自分がほしいもの。食べることが好きなら、食品系のバナーとか…。

手を動かして定着させないと、せっかく覚えた操作方法もアイデアも、忘れちゃうんです。楽しく手を動かせるテーマで、インプットとアウトプットを繰り返すことを意識してみてくださいね。

——とにかく楽しむ!いいですね!ある程度操作に慣れてから、お仕事やコンペに挑戦すればよいのでしょうか?

そうですね。私は、チキンだったのでコンペには出せなかったんですが…(笑)。実案件やコンペへの挑戦は、すごくいいことだと思います!

自主制作とちがって、実案件やコンペには依頼者の目的がありますよね。伝えたい内容が正しく伝わる見せ方を検討して、最適なものを提案するので、デザインの幅が一気に広がるんです。

実案件には納期や依頼者とのやり取りがあって、ビジネススキルも身につきます。ポートフォリオ掲載可のコンペだと、参加するだけで実績になりますよね。実案件もコンペも、挑戦するといいことだらけです。

——実案件だから身につくスキルがありますよね。コンペに出せなかったなんて、親近感がわきます。人と比べて落ち込むことって多いと思うのですが、そんなときはどうしていますか?

人と比べることはよくあるのですが、落ち込まないようにしています。自分にフォーカスするように意識していて…。すごいと思うデザインを分析して、同じレベルのデザインができるように、自分はどうすればいいのか考えます。

周りには、いろんなデザイナーがいます。置かれている環境も、デザイン学習のスタート地点もちがうので、比べても仕方ないんです。

人と比べること自体が、自分のデザインが良くなるチャンスだと思って素直に向き合うと、自分が次にやることが明確になるんじゃないかなって。

…と、デザインを勉強しはじめた当時の自分に言ってあげたい(笑)。

——自信がついたから、人と比べても平気になったのでしょうか?デザイナーとして自信が持てるようになったのは、いつですか?

デザイナーとしてまだまだですが、そうなのかもしれません。

2022年のSHEアワードで、デザインをコンセプトから創りあげる経験をして、ようやくデザイナーと名乗れるようになりました。それが、自信を持ったタイミングですね。

それぞれ自信を持つタイミングがやってくるはずなので、デザインを楽しみながら実績を積んでいくしかないと思います。SHElikesには、コース受講だけでなく、もくもく会や相談チャンネルなどデザイン学習をサポートするコンテンツがたくさんあります。

環境をフル活用して、なりたいデザイナー像に向かって進んでいきましょう!

——励みになる回答をくださり、ありがとうございました!デザイン学習につまずきそうなシーメイトさんに勇気を与えていると思います。おりちゃんの今後のご活躍も応援しています!

現役シーメイトさんはぜひ、アーカイブ (視聴期限:2023年7月31日) やイベントには収まらなかった、追加質問への回答をご覧ください!おりちゃんの今後のキャリアプランから、好きなフォントやツールなど、記事には掲載していない話題が盛りだくさんです!

企画:SHElikes 8期デザインコミュニティ
取材・文:久保 みのり

本記事は、女性向けキャリアスクールSHElikesの公式コミュニティである8期デザインコミュニティにて開催したイベント「教えておりちゃん!未経験からどう乗り越えた?デザインつまずき解消Tips」の一環で作成しました。

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