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日記

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一文字も書けなかった日。そんな日のことも覚えていたい。 私の、私のための日記です。
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道端でうんこに遭遇して「自己肯定感」を考えた日

娘ふたりを小さな車につめこみ、奈良の実家に帰った。珍しいおもちゃがたくさん置いてあって、祖父母がアイスクリームをくれる場所。上の子は、ジージとバーバの家が大好きだ。 自分でつくる生活に憧れていた私からすれば、少し過干渉で。置き去りにした町、どこか古びた町。娘にとっては、非日常の町。 片道1時間、阪神高速の渋滞の中、縫うように走る。 大阪と奈良を結ぶ阪奈トンネルは、5 km以上ある。入口も出口も見えない時間は、アクセルを踏んでも景色が変わらない。先行車のテールランプがにじ

可燃ゴミに熨斗がついていた日

細切れの睡眠を繰り返し、朝になった。4時とか5時とか、やや明るいのに静かな朝には、ひとりで生きているような気になる。騒々しい生活が夢か、いまこのときが夢か。 寝るのがもったいなくて、noteを読む。人の書いた文章を読むのは、楽しい。毎日のように、誰かの世界でまどろんでいる。 短い睡眠のあと、いつも通りの日常が始まる。今日は、可燃ゴミを出す日。食卓を片付けながらゴミをまとめようとすると、違和感が視界に入ってきた。ゴミ袋に、熨斗がついている……? もちろん、そんなわけない。

人との距離感について、自分の振り幅が気になる日曜日

ザァーッ。ザァーッ。精米しているときのような、際限ないノイズが聞こえて目覚めた。米不足……だもんな?と、寝ぼけてスマホの画面に触れると4時。外が大雨らしい。 キッチンに吊るしていたバナナが、熟して自重に耐えきれずボトッと落ちる。しかも、スローモーションで何度も。そんな夢を直前まで見ていた。 中途半端にスマホを触ると、返事すべき連絡と夢がごっちゃになってしまうので、目を閉じてもう一度寝ようとする。途端に、研ぎ澄まされる聴覚。遠くで雷が鳴っている。 隣の寝室にいる娘と夫。眠

コーチングで8月は週1の頻度でエッセイを書くと目標を立てた……。「夫には夫の、私には私の地獄がある」というnoteを書きたい。夫の友人の奥様との会話で地獄って言葉を使ったら、空気が凍って印象的だったから(笑)「「大変ね」 気遣われたら こたえます 彼には彼の 地獄があると」

AIアイコンは目が大きくて怖いし、怒ったり悲しんだりも書く原動力なのに笑顔のアイコンってのも…。誰かに描いてもらおうかと迷いつつ、誰かに依頼しなかったことになるのは嫌で。ややこしい性格のせいで、結局セルフ(笑) 「あの人を 選ばなかった となるなら 胸が苦しい 自分で描くわ」

ポモドーロタイマーを使ったものの、休憩を無視して執筆したり、執筆中にスマホに手が伸びたり。ふと気づくと、集中できるシャレた音とやらは止まっていて、太陽は西へ。そして、娘のことばかり考えてしまうのでした。「シャレた音 無視して終わる ポモドォロ 外は夕焼け むすめ元気か」

セントルシアに思いを馳せた日曜日

娘の「保育園お休みだから、パン屋さんいこうね」で目覚め、パン屋からの公園という朝活をまっとう。以降、室内での砂遊びやおままごとの付き添い、その他家事に勤しんだ。そして、友人家族が自宅へ遊びにきてくれた、そんな土曜日。 夫が料理長とはいえ、2歳3歳5歳の様子を見守りながら調理の補助や片付けをしていたことで、夜身体が動かなくなった。疲労は、突然やってくる。これはいかんと、最低限のレスポンスを返し泥のように眠った。 起きたら8時前。家はしんとしていて、夫も娘も疲れていたと実感す

「ゆめ可愛いもの」でつながった日曜日

2024年6月30日 (日) AM 珍しく、恋のような夢から目が覚めた。内容はほとんど覚えていないのに「これは恋だなぁ」という感覚がじわっと残っている。熱しやすく冷めやすい私は、恋に深い思い入れがない。「うーん、それで?」とぼやけた思考でスマホを見ると7時前。家はしんとしていた。 夫も娘も起きていないなんて珍しいと思いながら、のそのそと顔を洗う。もしかしたら、家族みんなで余韻の残る夢を見ていたのかな、なんて。隣の部屋にいるはずの娘と夫を確認。娘はぐっすり寝ていたが、夫がい

娘とふたりで過ごす日曜日

2024年6月23日(日) AM 何が何を叩いたら、そんな音が出るんだろう。わたしの家を囲む真夜中は、不思議な音の嵐に包まれていた。雨はザァー、風はビューッ。ならば、コンコンコンは?カサァッは一体どんな動き? 「仕事が何時に終わるかわからない」そう言い残して家を出た夫が隣の寝室で寝ているのかどうか確信が持てないまま、全身を無防備に投げ出している娘を横目に見る。エアコンの風は、彼女にとっては気持ちの良いものらしい。寝顔。見たことはないが、私には似ていない気がする。 腰の骨