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記事一覧

「何食べたい?」に困る私に、母とおはぎが教えてくれた“本物の食欲”

忙しいと、どうしても生活が雑になる。朝から晩まで、おむつ替えに授乳……。新生児育児に必死な私は「何食べたい?」と気遣われても答えられず、善意を面倒に思ってしまう自分にがっかりだ。 *** 先日、おはぎを買った。『となりのトトロ』で見たおはぎが美味しそうで、無性に食べたくなったからだ。でも、人が食べているものに影響されるなんて、どこか“偽り”の気がして、また少し悲しくなった。 ホルモンバランスのせいか、最近やけに悲観的だ。自分の意志で食べ物を選んでいるつもりなのに、どこか

自己犠牲が苦手な私が2児の母に——たった1つの『見返り』を期待して

「ピザ屋さんでぇ〜す!どれにしますか?」 娘が最近ハマっている、ピザ屋さんごっこ。笑顔で「マヨネーズたっぷりのアンパンマンピザ!ポテトとナゲットもつけてくださいね」と答えながら、心の中では「またこれか」とため息。 ひとり時間が好きで自己犠牲の苦手な私は、微笑ましいはずの娘とのやりとりに疲れることがある。嬉しそうな娘を前に「自分の時間がほしい」と願ってしまう、そんな自分が嫌いだ。 そして、自分に否定的な言葉を投げかける負のループへ。 こんな私を親に選んでくれたのに、子ど

「本好きに10の質問」に答えてみる

こつぽんさんがやっていておもしろそうだったので「本好きに10の質問」に答えてみます!わくわくしてアイキャッチ画像も描きました(笑)。 BOOK HOTELさんの記事が大元です📚実は、今年2月に泊まったところ。日中の活動で疲れ果てて、漫画だけもりもり読んだ記憶(笑)。また泊まりに行きます! 質問リストはこんな感じ。自分を説明する本を選ぶって、とっても悩ましい。 1. あなたの「人生の一冊」は何ですか?その理由も!国語を好きになったきっかけが、谷川俊太郎さん『二十億光年の孤

【拝啓 夫へ】他の女性を褒めるの、やめませんか?

家族ぐるみで仲良くしている一家。夫とその友人夫婦は、大学時代同じ部活に入っていた。私も同じ大学出身なのと、お互いにカップル歴が長いのとで、仲がいい。 旦那さんもそうだが、奥さん(以下、A)もパワフル。世話好きなタイプで、男児ふたりの母。下の子が病気がちで仕事を休まなければいけないことがストレスで、専業主婦になった。子どもたちを自宅保育しつつFPの資格を取るような努力家。 保活について教えてくれたり、何かと助けてくれたり。とにかく私は、Aに恩がある。そして何より、人として好

【創作絵本】わたしは曲がった木(初校)

企画・脚本:2024年8月中旬 作画:2024年8月下旬 使用ツール:Procreate、Canva ※当noteの内容、テキスト、画像等の無断転載・無断使用を固く禁じます

人との距離感について、自分の振り幅が気になる日曜日

ザァーッ。ザァーッ。精米しているときのような、際限ないノイズが聞こえて目覚めた。米不足……だもんな?と、寝ぼけてスマホの画面に触れると4時。外が大雨らしい。 キッチンに吊るしていたバナナが、熟して自重に耐えきれずボトッと落ちる。しかも、スローモーションで何度も。そんな夢を直前まで見ていた。 中途半端にスマホを触ると、返事すべき連絡と夢がごっちゃになってしまうので、目を閉じてもう一度寝ようとする。途端に、研ぎ澄まされる聴覚。遠くで雷が鳴っている。 隣の寝室にいる娘と夫。眠

青いタイルのトンネル

照明に 青いタイルの 組み合わせ 歩くだけでも 胸が高鳴る

赤いLDK

イラストを 描いたら送る 夫あて もう言われない 「かわいい」聞ける

BOOK BAR

本屋では すぐ読むつもり そんな本 そこで読めたら どんなにいいか

その“レス”に、愛はあるんか?

産後クライシス、セックスレス、不倫……。この1年あまり、これらについてずっと考えていた。というより、考えるしかなかった。 考えがまとまっていない状況で人に話を聞いてもらうのはストレスだったので、夫と話し合いながら、ひっそりとひっそりと夫婦関係を修繕……。離婚したい気持ちが縮み、望んで第2子を妊娠した。 今でも私たち夫婦は「途上」だけれど、いったんこれらのテーマについて整理しておきたい気持ちになったので、今日は私たちのセックスレスについてたっぷり書いてみる。この手の話が苦手

「都合の良い親」でいようかな

「都合の良い女」にはなりたくない。 でも「都合の良い親」には、なってもいいかもしれない。 *** 先日、保育園の帰り。後部座席の娘(2歳)から「ママもパパも嫌い」「おうち帰らない」と言われた。毎日のように「ママ(パパ)だいしゅき」と言ってくれる娘が、突然こんなことを言ったのだ。 正直、動揺した。嫌いという言葉が耳殻をざらざらと撫でつけてきた。人に嫌われてると感じることはある。でも、嫌いと直接言われるのは珍しい。慣れない言葉を、しかも最愛の娘から受け取るべきかどうか、耳が

セントルシアに思いを馳せた日曜日

娘の「保育園お休みだから、パン屋さんいこうね」で目覚め、パン屋からの公園という朝活をまっとう。以降、室内での砂遊びやおままごとの付き添い、その他家事に勤しんだ。そして、友人家族が自宅へ遊びにきてくれた、そんな土曜日。 夫が料理長とはいえ、2歳3歳5歳の様子を見守りながら調理の補助や片付けをしていたことで、夜身体が動かなくなった。疲労は、突然やってくる。これはいかんと、最低限のレスポンスを返し泥のように眠った。 起きたら8時前。家はしんとしていて、夫も娘も疲れていたと実感す

「ゆめ可愛いもの」でつながった日曜日

2024年6月30日 (日) AM 珍しく、恋のような夢から目が覚めた。内容はほとんど覚えていないのに「これは恋だなぁ」という感覚がじわっと残っている。熱しやすく冷めやすい私は、恋に深い思い入れがない。「うーん、それで?」とぼやけた思考でスマホを見ると7時前。家はしんとしていた。 夫も娘も起きていないなんて珍しいと思いながら、のそのそと顔を洗う。もしかしたら、家族みんなで余韻の残る夢を見ていたのかな、なんて。隣の部屋にいるはずの娘と夫を確認。娘はぐっすり寝ていたが、夫がい

娘とふたりで過ごす日曜日

2024年6月23日(日) AM 何が何を叩いたら、そんな音が出るんだろう。わたしの家を囲む真夜中は、不思議な音の嵐に包まれていた。雨はザァー、風はビューッ。ならば、コンコンコンは?カサァッは一体どんな動き? 「仕事が何時に終わるかわからない」そう言い残して家を出た夫が隣の寝室で寝ているのかどうか確信が持てないまま、全身を無防備に投げ出している娘を横目に見る。エアコンの風は、彼女にとっては気持ちの良いものらしい。寝顔。見たことはないが、私には似ていない気がする。 腰の骨