弱くても最速で成長できる ズボラ PDCA
今回の著書は、確実に今後の人生の新しいギアと成ってくれると感じました。
まず、ネーミングにズボラとPDCAが共存しているとこが気になりまして、全く相反する言葉の組み合わせにちょっと興味を引かれ読み始めました。
(友人に勧められたのもあります)いや〜面白かったです!!
時間わすれて読んでました。
著者のズボラで弱い部分というのは、自分にも心当たりのある
人が持つ心の弱い部分。
相当強靭な人でない限りは誰しもが経験のある心理だと思います。
ただ、少しの心の持ちようで歯車が動き出す。初めは小さな歯車がやがては大きな歯車をも動かす力へと変化していく、そんな可能性や仕組みを教えてもらいました。
「PDCA」仕事をされている方なら一度は聞いた事や自分の仕事のやり方に当てはめて見た事があるんじゃないかと思います。
P・・・PLAN プラン 計画
D・・・DO ドゥー 実行
C・・・CHECK チェック 検証
A・・・ACTION アクション 改善
「何か行動を起こさなきゃ、と思っているけど、面倒だ」
「どうせ続かないし」
「そもそも、何をやっていいかわからない」
「まあ、やりたいこともないしね」
※ズボラ PDCA P2より引用
本書の冒頭にあった言葉、成功者のイメージからは程遠い考え方...え!
この方が北原さん?
YouTubeで「北原メシ」というチャンネルですごくためになるビジネスの話をしてくれていたので、元々こうでしたと言われても、とても信じがたいのですが、この思考の持ち主がどう変わっていったのか本気で興味が湧きました。
自分も弱い心の持ち主だからだと思いますが、決めた事をちゃんと継続して結果に繋げるって本当に大変な事です。
今でこそ社会人を20年やって来て、少しはできる様に成ったとは思いますが、本当にひどかったと思います。
「根本的にはあんまり変わってないんだと思いますが。」
まず、PLAN(計画)これが一番苦手な気がします。
思いつきや直感で行き当たりばったりな事が多く、目の前のことをその時の感覚で行動してしまう。
故に周りに伝わっていない事で、実行や統率が上手くいかない。
なんて事が僕には多々あるように思います。
自分はこのPLANというものに対して苦手分野だと思っていました。
しかしよく考えてみたら普段から1日に相当量のプランニングをこなしている事に気付きました。
サロンで仕事をしているときのカウンセリングです。
かなり細部まで、カット、パーマ、カラーとカテゴリー別に今回のヘアスタイルも今回以降先まで ヒアリングし提案しプランを立てる。
絶対に必要で、
綿密にプランニングする事で、徹底的に満足してもらいたいからだ。
立て前ものけてもっと言えば、満足もだが、失敗が嫌だから....!?
技術に対してのプランニングはめちゃくちゃしっかりするのに対し、
対-スタッフ、対-営業、対-経営、対-家庭、対-人生 に対して全然プランニングを意識してこなかった。
そこと同じと考えると、この「PLAN」の大切さがめちゃくちゃ理解できた。
苦手とか言ってる場合ではない!!
ちょっと考えたらわかりそうもんですが、お恥ずかしながら本書を読んで気づいた部分が多いです。
「意思の力ではなく、仕組みの力を利用すること」
※ズボラ PDCA P7より引用
しかしながら、気づいたところで「はい、そうですかと」できるようになるわけではない。
「意思の力ではなく、仕組みの力を利用すること」本書文中のこの言葉が答えだと思ったんです。
今までなら、意思の力...頑張るとか努力する とか 意識しようとする事でなんとか解決しようとしていた。
仮に自分が強い意思を持ち意識してできたとしても、
全員ができるだろうか?
ずっと継続できるだろうか?
難しいのではないかと思う.....。
だからよく同じ話し合いになり、ミーティングの議題になったりする、
新人が入ってきても同じことを繰り返す。
人の意識という不明確で、個々に度合いの違うものに頼っているからだと思う。
だから「仕組み」というルールを作ってしまうことが、皆んなが同じように、長い期間継続的に「PLAN」に対して行動できるようになるのだと思う。
「弱い人間だからこそ立てられる繊細な「PLAN」計画」
※ズボラ PDCA P5より引用
誰もができる「PLAN」計画でないと意味がない。
しかも全員が無理なく継続できるもの。
そうでなければ、一部の人しか実行して無かったり、継続できなかったり統率に支障をきたしてしまう。
今までにも沢山そんな経験があります。
計画の主軸をどこに設定するかが重要なのににそこが定まってなかったり、強い人設定になってたりします。
でも合わすべきは、一番弱い人なんだと気づかされました。
「弱い人間だからこそ立てられる繊細な「PLAN」」と本書文中にあります。
弱い(ガラスのメンタル)を前提とし計画を立てる。
できるかぎり綿密に組み立てて計画を練る事が成功の鍵だと思います。
頑張って〇〇するや努力して〇〇するというのが美徳とされていますが、
それを計画に入れてしまう事は、チーム全員で成し遂げようとすることとは、そもそもずれているのだと思います。
個々に努力することも必要だが計画は失敗しない事が大切です。
その為に「石橋を叩きまくる」くらい繊細にいろんな可能せを考え、
チームが勝つためのプランニングしていく必要があるのだと知りました。
「やりたいこと」に振り回されない
※ズボラ PDCA P58より引用
プランニング(計画)する上で、まず
自分のやりたい事 と やるべき事
とを分けて考える事が必要だと思います。
自分がやりたいことを起点に物事を考え始めると、やりたくないから、苦手だからやらないなってしまいます。
僕もここの棲み分けがしっかり出来ていなかったと思います。
自分のやりたい事をやりたい様にやっていたらただの我儘です。
カットなど技術がしたいから苦手な経営はやらない....とか
撮影などビジュアルを作るのは好きだけど、苦手なSNSやブログ、メディアは作らない....とか
技術を教え伝えるのは好きだけど技術以外の事は教え伝えない...苦手だから
などあげ出したら切がないですが....こんなのは、我儘で自分勝手です。
ただ、現在の自分がすべき事は、苦手な事の方に有ると思います。
雇用者だった時はそれでも良かったのかも知れませんが、雇用主(経営者)としては、やるべき事を重視すべきですし、雇用者(スタッフ)のためにも自分がすべき事に力をかけるべきだと思う様になりました。
「やりたいこと に振り回されない」
仕事を任せていくのもこれの一つに当たります。
自分以外ができること、確認だけで良いもの、やりたいけど向いてない事、他にもあると思いますが、
時間を無駄にしない為にすべき事と時間を空けるためにすべき事を考える必要があると思いました。
空いた時間でスタッフの未来に繋がる事を考え、行動していくことが自分の一番すべき事だと認識しました。
「結果が出やすいこと」から取り組む
※ズボラ PDCA P59より引用
プランを固められたら、「DO」実行ですが、誰しも行動に対しての結果が気になるものです。
良い結果が出てこそ、「継続しよう」や「また計画しよう」「もっと大きな企画にしよう」など良い結果が出れば高揚感と共に満足感、達成感と言った好転的な思考になれる。
しかし逆はどうだろう...「続けられない」や「もうやりたくない」など良くない方向に心が進んでしまいやすい。
これが積み重なれば、仕事自体が嫌に成ってしまいかねない。
結果が全てでは無いとは言えど、結果が出ないことが続けば勝つイメージが出来なくなる。
結果的に勝とうとする意思がなくなる。
良い結果は出ない。
「結果が出やすいこと から取り組む」本書文中に有るように、まずは良い結果を出せる取組から実行していく方が良い。
小さいことでもまずは、「勝てる」イメージを喜びに達成感を原動力に、勝てるビジネスモデルを作る事が重要です。
他を勝たすは、自分が勝つより遥かに難しい気がしますが。
勝つためのストーリーを考え提供して、共に喜び勝つ事に対する執着心を育てる。
継続して習慣化し繰り返す事で勝てるをイメージしやすくなる。
自ら動かせるようになれば「CHECK」検証も「ACTION」改善も自ずと必要になり、成果をだすために動き始める。
著書を読んで感じた事は、
何より始まりである「PLAN」計画が第一に重要であり、初めの足場を慎重に綿密に組み立てる事でどんなミッションもクリアしていける。
自分には本当に足りない部分ですが....
大事なスタッフのため、支持して下さるお客様のために
全力でギアチェンジしてトップギアまで引き上げたいと思います。
ありがとうございました。