”不思議の国のアリス”に ー スペインで最も美しい村「フリヒリアナ」で、おとぎの国に迷い込もう
スペインで最も美しい村に選ばれたことがある「フリヒリアナ」。
南部アンダルシア地方の山あいにあり、人口は3000人ほど。
小さく、美しき白い村です。
30ヵ国を旅してきた私の、お気に入りの場所のひとつ。
アンダルシアの青い空の下に広がるのは、おとぎの国ー。
童話の主人公になって、旅をしてみましょう。
▶コスタ・デ・ソルへアクセス
バルセロナやマドリードといった、スペインの有名都市から南下。フリヒリアナは、地中海の向こうはすぐアフリカ大陸という、最南端にあります。
南部アンダルシア地方の中でも、地中海に面したこの一帯は、太陽海岸の意味の「コスタ・デ・ソル」と呼ばるエリア。気候が温暖、年間の日照日数は300日もあり、気持ちの良い青空が広がります。
フリヒリアナは小さな山あいの村。アクセスは基本的にバスとなります。アルハンブラ宮殿のあるグラナダ、もしくはアンダルシア地方の中心都市であるマラガから、ネルハを経由して到着します。
大都市圏から一本でアクセスできない場所だからこそ、観光地化されていない風景がずっと守られています。
経由地のネルハも、地中海の絶景が一望できるリゾート地。私は、宿の拠点をここにしました。
都市マラガは、パブロ・ピカソの生誕地。まぶしい太陽の下、コスタ・デ・ソル一帯でゆっくり滞在することがおすすめです。
▶絵葉書の世界を散策
ネルハからバスに揺られ、30分でフリヒリアナに到着。
新市街・旧市街に分かれており、観光は旧市街がメインです。
みてください、このインフォメーション。
全てタイルで出来ており、ここからもう可愛い・・・・・!
フリヒリアナは小さな村。徒歩でも十分回れます。
そこに広がるのは、どこまでも青い空と真っ白な家。
どこを切り取っても、絵葉書の世界です。
白く塗られた理由は、アンダルシアの強い日差しから守るため。
ドアや窓枠が、さまざまな色に塗られています。
花を飾っている家も多く、このカラフルな色合いが、真っ白な壁とのコントラストとなり、メルヘンなおとぎの国を創り出しています。
民家に混ざり、レストランやお土産屋さんがあります。
こじんまり、でも可愛いお店たち。
有名なお店巡りではなく、自由気ままに散策し、偶然な出会いを楽しんでみてください。
▶絶景広がる山頂を目指し
散策途中には、サン・アントニオ教会があります。
フリヒリアナは、カトリック・ユダヤ・イスラム教が融合した珍しい村。
こちらも、イスラム建築のアーチ式の中に、キリスト像が祀られた不思議な教会です。
山あいの村のため、散策をすると自然と高台に向かう形になります。
山頂からの景色が気持ち良い。カフェ「エル ミラドール」では、絶景を見下ろしながら食事ができます。
▶この美しき世界にわたしだけ
スペインには、他にも白い村はあります。代表的なのは、同じ南部のミハス。こちらもとても可愛い村。
違いは、フリヒリアナは観光地化されていないこと。お土産屋さんなどが集まる一大ストリートがなく、人も少なくのんびりしています。山頂にいくほど、美しきこの世界にいるのはわたしだけ、という感覚に。
ここは、美しいだけでなく、童心に戻してくれる場所。
”不思議の国のアリス”のように、おとぎの国へ迷い込んで。
人が少ないからこそ叶うこと。
みなさんもぜひ、美しき世界へー。
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