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週末かんたん企業分析 第2回 株式会社JMDC

自分でTwitterに流していた企業分析を振り返るために作成しています。有価証券報告書から数字を持ってきていますので、間違いはないかと思いますが、そこまで深い分析はしていません。ご承知おきください。

今回の企業は株式会社JMDCです。JMDCはヘルスケア業界で健康保険組合のレセプトデータのマネタイズ化に成功した事例として取り上げられます。

それではまずは2019年度と2020年度の単独損益計算書の比較です。

単独損益計算書 前年比較

売上原価が上昇しているものの、販管費が下がっています。プラットフォーム事業においては、販管費がかからない状態になるほうが成功しているといえるので、一時的に原価が上がっても販管費を下げていくのが良いと思います。

続いて、単年度内で見比べてみます。

単独損益計算書 単年度推移

営業利益は18%ととても良い数字です。他は特筆する点はありません。

最後にTwitterからの引用です。

JMDC企業分析サマリ

・時価総額 約3900億 PER97.5倍
・ビジネスモデルは原価と販売管理費が半々。
・売上の約48%を匿名加工された健康保険組合員のヘルスケアデータを製薬・保険企業に販売する(アドホック販売)事業で稼いでいる。
・オンリーワンのデータベースを元にコンサルティング的に販売することで収益を上げており、直近2020年のM&Aはコンサルティング要員を増やすためのものとも見れる。このノウハウを転用して医療機関向けのコンサルティング(売上比率約32%)も大きく数字を伸ばしている。
・残りの約20%は健康保険組合との取引でPepupというサービスに注力している。M&Aを活用しながら自社の強みを上手に拡げていっている。
・なお、グラフが単独の損益計算書を元にしているのに対して、企業分析は連結データのヘルスビックデータ事業を元に書いているためJMDC単独の事業の内容とは齟齬があると思います。

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Yosuke Kubota
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