マガジンのカバー画像

3分で読める洋画感想

6
運営しているクリエイター

記事一覧

タクシー運転手 約束は海を越えて(2017)

タクシー運転手 約束は海を越えて(2017)



日本の年間興行収入ランキングを見ると、
韓国映画が未だ映画マニアの目にまでしか
届いていないことがもどかしい。

2017年韓国で爆発的ヒットした本作品。

主演は韓国、いや世界的名優ソン・ガンホ。

韓国映画ビギナーズの方には
これを覚えておいてほしい。

ソン・ガンホ映画に外れなしである。

1980年に起こった光州事件を取材する
ドイツ人ジャーナリストと
事情も知らず巻き込まれた
ソウル

もっとみる
殺人の追憶(2003)

殺人の追憶(2003)



知名度も高い韓国映画の金字塔。

1980年代、10人もの犠牲者を出したものの
未解決に終わった連続強姦殺人事件。

「華城(ファソン)連続殺人事件」。

稀代の天才監督ポン・ジュノの長編2作目。

パク刑事は昔気質の「足を使う」村の刑事だ。

軍事政権下にあった韓国。

当時の韓国警察の
傍若無人さを象徴するかのように、
犯人を追い詰めるためには
暴力も厭わない。

物的証拠を捏造したり、

もっとみる
スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け(2019)

スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け(2019)



遂に、42年にも及んだ
スカイウォーカー・サーガが完結した。

もはや、銀河イチ迷惑な家族喧嘩。

と言われていたが実は一貫して
ある人物の話でもあったことが分かった。

公開日の次の日に鑑賞してきました。

もはやネタバレなしでは語れません。

観てない方は読まないでください。

【感想(ネタバレ含む)】

 

まずレイが、パルパティーンだったという
今回の新三部作最大の種明かし。

もっとみる
ハッピー・デス・デイ(2017)

ハッピー・デス・デイ(2017)



大学生ヤリマンビッチが誕生日に
見知らぬ殺人鬼に殺される。

気がつくと、当日の朝。ベッドの上。

殺される誕生日を永遠にループしてしまう
時をかけるヤリマンビッチの犯人追跡劇。

ポスターの印象から
ただのB級ホラー映画と勘違いするなかれ。

スプラッター?
ホラー?
サスペンス?
ラブロマンス?
ヒューマンドラマ?
はたまたコメディか?

全ジャンルを含んだまさかの快作。

とにかく主人公

もっとみる
オンリー・ザ・ブレイブ(2017)

オンリー・ザ・ブレイブ(2017)



衝撃的なラストが話題になった隠れた名作。

自然災害と聞いて日本人が思い浮かべるのは
地震・津波・台風・火山噴火だろうか。

アメリカではハリケーン、
そして山火事である。

日本でも山火事のニュースはたまに流れるが
そこまで大きな話題にはならない。

大陸の大きな国では、
自然発火や落雷で起こる山火事が
とても身近な脅威なのである。

地平線まで覆い尽くす森林に
少し火がついただけで、
辺り

もっとみる
縞模様のパジャマの少年(2008)

縞模様のパジャマの少年(2008)



第一回目にしてこのチョイス。

もっと華やかで明るい作品を選べばよかったんだけど、観ようと思ってて観れてなかったのだからしょうがない。

観た人の中では、「胸糞映画」のジャンルに入ると言われてる一本。

舞台は第二次世界大戦下のドイツ、ヒトラー率いるナチスが仕切ってた頃。

5歳の少年ブルーノは父親の仕事の都合で、人里離れた見知らぬ土地へ家族と共に引っ越してきた。

また、ブルーノの父親はナ

もっとみる