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5年間試してきたモラハラ治療6選
こんばんは。モラハラ夫の久保だいすけです。
5年前に初めてモラハラと妻から言われた時から、いくつかモラハラ治療へ向けて試みてきたことがあります。
それぞれ良かったことも、効果がはっきりしない又は優先順位が低くても良いものもあった気がします。何よりも継続こそが全てだと思います(それを怠ったから今がある)。
それでもやってきた感覚から、続けていれば、行っている間は、という感覚はあるので、それらを中心に6つのぼくがやってきた取り組みについてお伝えできればと思います。
1. 「まぁ、いいや」
ぼくはこだわりが強く、その想いに対する正当性を瞬時に構築し伝えにかかる傾向があります。これは多くの場合、無意識下で行われるのですが、何か強い感情を抱いたり、トリガーにより作動することもあります。
そんな時こそ、その場で「まぁ、いいや」の呪文を唱えることにしています。
「まぁ、いいや」は5年前に、妻が直々に教えてくれた魔法の言葉だと思って大切に使っていますが、要は何かあった時に「まぁ、いいや」と流すことです。
完璧な人間なんていませんし、ましてや自分の意に沿うこうどうしかしない人間なんて絶対にいません。むしろいたら、その人は自分が何かしらのモラハラを働いた結果であると考えるようになりました。
人間社会にいる限り、何か好もうが好まなかろうが、色々なことがあります。それに一々、一喜一憂してしまえば、身が持たなくなりますし、好ましくないことが重なれば、大きなストレスとなります。そして何よりも心が狭くなります。
それよりも心を広く、ドンと構えることで、大らかな人になり、モラハラ要因に直面しても、モラハラに走らないよう一瞬、間を置くための魔法が「まぁ、いいや」の呪文です。
効果のほどは、ぼくはまだ専門的に習っていませんが、アンガーマネジメントの世界では「怒り」の感情は意外と持続性が短く6秒経つとピークを超えるとされているようです。つまり、【強い感情】→【その感情に気づく】→【まぁ、いいやを唱える】を行うことで、少なくとも2〜3秒だけでも消化できれば、あとは1・2・3とゆっくり深呼吸をするだけで6秒経っています。
これだけでも衝動的な反応は避けられる可能性が出てきますね。
2. 心療内科
2023年末にモラハラに改めて気づいた時に、ぼくはその原因を過去の親との関係というところまで理解していました。妻からも、ぼくに対する母の支配的な行動は理解できず、それによりぼくの偏った思考があると、共通認識でいました。
それに加えて調べていくと、ぼくは境界性パーソナリティ障害と自己愛性パーソナリティ障害の傾向が強いことを感じました。もしやこれは?と思い、意を決してパーソナリティ障害の専門医を調べて心療内科を受診しました。
初診は30分ほどの診察で、かなり淡々と進められていったのですが、結論としては「該当せず」。いずれの傾向もあり、境界性パーソナリティ障害の方がよりその傾向が見られるものの、境界性パーソナリティ障害であると診断に至る程度ではないとのこと。
正直、この診断をされた時に、「じゃあ、どうすればいいの?」「ぼくは一体どうっているの?」「じゃあぼくは何がおかしいの?」と迷子になった気がしました。
今となっては、あの時に診断されていたとしても、仮に誤診だったとしても、結果は変わらず自分にはいずれの傾向もあるという認識があることが全てだと思います。そういった傾向がモラハラの裏にはあるから、そこを中心に掘り下げていけば良いのだと気づくきっかけになりました。
心療内科はお医者様によってさまざまだと聞きますし、診断を受けたところで処方薬で何か劇的に障害が改善するわけではない気がします。
でもそういった診断や分析があるだけで、次のステップに繋げられる気がします。
特に選択肢が多い都市部にお住まいで気になった方は調べてみるといいかも知れません。
3. 定期的なカウンセリング
心療内科で想定していたようなパーソナリティ障害の診断には至りませんでしたが、心療内科的な治療の代わりに、同クリニックにおけるカウンセリングはどうか?と勧められました。
その時は藁にもすがる想いでしたので、お願いし偶然にも翌日の空きがあったので2024年1月16日から2−3週間ごとに60分のカウンセリングを受けています。
カウンセリングでは、継続的に自分の思考の癖や過去を言語化してカウンセラーに話すことで、安全な場として想いを吐き出しては場合によってはアドバイスをもらったりもします。
ぼくはこれまでに母に対して抱いていた嫌悪感や、父に対して抱いていた罪悪感、さらにはモラハラを働く背景にある妻に対する想いを初めて心の外へ言葉として出すことができました。
ぼくのカウンセリングは治療目的ではないので、一定取り扱うテーマについては僕に一定の権限があり、話たいことについて話せます。
そこで自分が楽な方に、また自分を正当化する方向に行きすぎてしまうことがあったな、と今では反省しています。一方で、モラハラを根本的に解消するためには、様々な自分の過去に触れていかなければいけません。そうなった時にこれまでのカウンセリングは役に立つとも思っています。
またカウンセリングはぼくにとって唯一、ぼくの人格をどう思われるか判断されることなく自己表現して良い場になりつつあります。良くも悪くもそれが作用することがあるかも知れませんが、一つそれがあるだけでも心の救いになってもらえる時もあるかもしれません。
4. むこうごと、こっちごと
また「1. まぁ、いいや」と似ているのですが、カウンセリングの中で出てきた「変えられるのは自分の行動と思考であって、相手の行動や思考や変えられない」という認識は境界性パーソナリティ障害の傾向から、だいぶ他の人よりも境界線を超えた行動をしがちな身として目から鱗でした。
同時にそれによって、相手の行動・言動が矛となって自分に向けられ刺されている感覚がしょっちゅうあります。そんな時に「なんでそんな言い方されないといけないの?」と攻撃的防御姿勢をとってしまいます。
ただ実はそうやって食ってかかったところで、何も変わりません。多くの場合は、そんな言い方の1割もしていないだろうし、そもそも攻撃をする意図は全くありません。
(妻に対してよく思っていますが、あそこまで愛してくれている(いた)妻がぼくを攻撃する理由がどこにあるのでしょうか?と今ならわかります。)
そんな時に、唱える魔法の呪文が「むこうごと」。
なんで攻撃してくるの?なにをしたっていうの?と思ったのをトリガーに、
ううん、あれは何かいまこの人機嫌が悪いんだね。でもそれはむこうごと。
こっちごとではない・こっちごとにしなくていいの。
そんな風に思い、そういった経験を重ねることで、単にまぁ、いいやと6秒間のブレイクをいれるだけでなく、境界を学び直す習慣にもなります。
5. 感情を吐き出す安全な場所を作る
境界性パーソナリティ障害の傾向にせよ、モラハラにせよ、これらに共通しているものの一つは自分の感情の吐き出し方を制御することができないこと。
もちろんこれらを妻や子供に向けないようにする代わりに、他の人や物に当たるのでは何も本質的な改善になっていません。
一方で、そういった感情を溜め込んで我慢するのでは持続性がありません。
ましてや「1. まぁ、いいや」や「4. むこうごと、こっちごと」といった手法だけに頼ることは、モラハラ防止の良い仕組みとは言えません。従って、合わせて行うのが、感情や行動の吐き出しです。
ぼくはプラスかマイナスかを問わず、強い感情を抱いたら、その内容をTwitterで吐き出すようにしています。こんな感じです。
「関係は終了してもいい」という言葉は、怖くも悲しくも悔しくもあり、何よりも自分の中で消化できないでいる。いや、正確には消化しようともしておらず、消化を試みること自体が本当に怖い。(2/x)#加害#GADHA
— くぼ だいすけ (@kubo_daisuke_) September 2, 2024
この時に読んでいたDV加害経験者の方のエピソードで、加害者更生プログラムを受ける過程で学んだ「関係は終了してもいい」という発想にぼくはとてつもない恐怖と焦り、さらにはシャットアウトしなければ何か自分の心の中で崩れ落ちる感覚がありました。
それを単に考えないようにするのではなく、そう感じた通りに140文字以内に感情・感想を収めて書いて吐き出しました。
このように、自分が思ったことや、思わず取ってしまった行動を、その場でツイートするようにしています。もちろん、運転中に割り込まれた時や、ツイートすることがふさわしくない場では、「まぁ、いいや」の呪文で乗り切り、あとからツイートするようにしています。
これで、思考がどんどん言語化されていきます。そしてそれにより、何がどのような感情の振れにつながり、様々な自分の心の中の感情が明確になっていき、何がストレス因子となるかがわかり易くなって来ました。
またTwitter上には、多くのモラハラ被害者の方やモラハラ加害者の方、夫婦関係で悩みを抱えていらっしゃる方や、まさに夫婦関係を構築中の方、すでに夫婦関係を解消された方など、多くの「仲間」と勝手に呼ばせていただいてる方々が多くいらっしゃいます。そういったつながりは、依存症治療では重要な、自助グループに属する行為と似ており、聞いてくれる仲間、応援してくれる仲間として、そっと背中を押してくれたり、支えになってくれる役割を担ってくれます。
6. 感情のまとめを書き出す
Twitterには、その時その時に抱いた強い感情を一時保管場所のようにして吐き出します。一方で、より深い思考の整理や新たな気づき、そこに紐づくような自分の中から出てきた感情や過去の出来事なんかはまとめてノートに書き出したりしていました。
ただそれだと振り返りもしにくかったり、そもそもノートに書く行為ができる時間や場所が限られていることから、今後はnoteに書いていこうと思っています。
その日に考えたことやとった行動を日記的にでも良いですし、新たに気づいた自分の特徴などでも良いです。モラハラについてでも、依存症についてでも、夫婦関係についてでも良いと思っています。
とにかく、自分の思考や行動を掘り下げつつ、客観的に自分のことを掘り下げることで、新たな一面が見えて来たり、今まで見えてこなかったことが明らかになることもあります。
実際にはどの程度、これが長期的な行動変化につながるかは定かではありませんが、自分でできることをやっていこうと思います。
まとめ
実はこれらの行動は全て「認知行動療法」に繋がる行為らしいです。
認知行動療法とは、下記のような技法を指します。
思考や行動の癖を把握し、自分の認知・行動パターンを整えていくことで生活や仕事上のストレスを減らしていく方法のことを言います。
ぼくの勝手な解釈かも知れませんが、自分の思考や行動パターンを認識し、その次の思考・行動を明確にして後に振り返ることで、同じ要因が発生した際により好ましい思考・行動に今度から繋げることです。思考と行動パターンの配線を、組み直してあげる感じです。
この仕組みが完全かどうかわかりません。また本来は心療内科や専門のカウンセリングにお任せすることが正しいのかも知れません。ただし、これを初めて試みた5年前は海外に住んでいたため、日本語でそれらが夫婦共に安心して受けられる環境にいなく、友人に頼ったり、自分たちで助け合うしかありません。
また詳しく書こうと思いますが、今後ぼくは専門の「モラハラ(DV)加害者更生プログラム」に通うことを決めています。こうやって仕組みを活用し、モラハラと言う名の依存症を克服し続けることを目指しています。ただその中でもやはり、自己流だけではなくしっかりと実証されている仕組みに頼っても行きたいと思っています。
妻ちゃん、今日も何回かやわらかい表情をしてくれてありがとう。