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参院選挙。文明の転換期に、何を想う。

2019年7月21日、参院選挙。
今回の選挙も自民党の圧勝。
投票率は48.80%、24年ぶりに50%を切る。

正直驚きだった。
今私が暮らしている非電化工房に集まる人達や、SNSのタイムラインの友人界隈では選挙に行った人が多数だったのに。私が見えている世界は、ほんの氷山の一角だったんだと気付かされた。

自民党の政策では、私たちの暮らしはもっと苦しくなるのに。全然国民のことを見てくれていないのに。でも多くの国民も日本そして自分自身からも目を逸らしている。寂しい。

非電化工房で暮らしていると、政治について考える機会が本当に多い。
なぜなら、ここで実践している生産的且つ自活的な暮らしの対称が、現行している日本経済政策である。また師匠の藤村先生は、東日本大震災の福島第一原発事故があってから、全ての仕事を止めてまで放射線問題に対して尽力をつくした方であり、当時のことをその魂と共にお話を聞かせていただけるのは本当にありがたい。

その中で以前先生がおっしゃっていた
「原発の対義は、再生エネルギーでもなく”農業”」
という言葉がずっと気になっていた。

正直最初はわからなかった。
どうにかして納得したいと思い色々調べた。

そんな中偶然であった、安藤昌益さんや中島正さんの思想を学び衝撃を受けた。
そして少しだけど、みえてきた気がする。

原発事故は、物質・成長至上主義のなれ果ての姿。

資本によって少数が多数から搾取し格差が拡大し、必然的に競争と争いが生まれる社会。よって人々はどんどん”つくる”ことから乖離され、自立など到底できず、何かに依存し続けて生きていくしかない。

だから、自然の循環サイクルに身を任せ自らが生産・自給するという点で、農業が原発の対義となるんじゃないか?
これは日々農業をやっていく中で、もっと考えを肥やしていきたい。



そして、成長至上主義限界がきた。

東日本大震災・原発事故をきっかけにして、人々の価値観も社会もがらり変わった。

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今は”文化の転換期”
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今のような境界だからこそ、多様性や新しい何かが生まれる可能性に溢れていると私は思う。
なんだか自然界と一緒だ。
今回の選挙でも、確かにソレを垣間見た。結果は一見変わらないようだけど、静かに深く確かに社会は変わってきている。




この世界はわからないことばかり。
自分自身のことすらわからないことばかり。
自分は経験も思考も足りなくて、自分が何ができるのかなんて分からない。

それでも、諦めたくない。
自分の人生にも、この国の未来にも。

だいすきなマザーテレサの言葉を噛みしめる。

私たちは、大きいことはできません。
小さなことを大きな愛をもって行うだけです。

少しつづ、今目の前にあることを。今できることを。真摯に積み重ねていこう。

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