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【いつ何をすべきか】学年別・外部大学院合格のためにやること

こんにちは、東大京大ナビです。今回は外部大学院進学(以下・外部院進)のためにいつ何をすべきか解説を行います。
日本では大学院に進学する場合、大学(学士課程)と同じ大学院、なんなら卒業研究と同じ研究室へ進学するケースが大半です。

しかし、研究テーマを変えたい、別の分野を学びたい、学歴を更新したい、実家から通える大学院にしたいなど、様々な理由で大学(学士課程)と異なる大学院に進みたいケースがあると思います。
ただ、これまでの進路選択(中学・高校・大学進学)と異なり、いつ何をすれば良いのかは誰も教えてくれないため、自分から情報を入手する必要があります。

そこで今回は、最も多いパターンであろう大学(学士課程)を卒業してすぐに他の大学院の修士課程(主として理系・夏入試)に進学をしたい場合の、スケジュール感を示します。


1年生

1年生から外部院進を検討しているのは意識が高くて良いことです。ただこの時期から院試対策を始める必要はないので、まずは真っ当に単位を取得しつつ、サークル/部活/バイト等で人間関係を広げつつ、興味のあることにどんどん挑戦していきましょう。
自分の興味のある事に素直に取り組んでいると、深く学びたい分野が変わるかもしれません(例えば旅行を通じて、地球科学や都市計画、アジア研究などに興味を持つ可能性があります)

もし大学入試が不完全燃焼で、仮面浪人のような形で外部院進を考えているなら(常に他大学のことが頭によぎり、今の大学生活に集中できないなら)、素直に大学入試を受け直すことをお勧めします。大学入試を受け直した方が4年間も長く希望の大学に通えますし、大学院入試は”競技人口”が少なく大衆の理解に乏しいため自尊心もあまり満たされません。
4年間モヤモヤを抱えたままの大学生活では楽しめないでしょうし、身につくものも身につきません。

2年生

2年生からは専門科目の基礎的な講義が始まります。院試では大学入試以上に応用より基礎が大事なので、同じ分野で外部院進を考える場合、しっかり知識を身につけておきましょう。
また、3年生に比べてカリキュラムに余裕のあるケースが多いので、他の分野で外部院進を考える場合、移りたい分野の講義を受講・聴講したり、書籍を読んだりするのが良いと思います。

また、この辺りでコース分けがある学科も多いと思いますが、四年生での研究室生活が忙しそうなコース(要は実験系研究室が多いコース)に進むのはやめておきましょう。外部の院試勉強など考慮されずに卒論の計画が立てられるので、勉強時間の確保が難しくなります。

この時期に研究室見学に行く人もいますが、正直あまりお勧めはしません。というのも研究室は一年ごとに大きく体制・雰囲気が変わりうる組織であり、2年生からM1(修士1年)まで三年間あると思うとメンバーも大半が入れ替わり、不確定要素が多すぎます。

3年生前期

3年生になると具体的な対策を考える必要が出てきますが、合格までに必要なタスクは以下の通りです

・研究室サーチ
・研究室訪問
・過去問等の資料入手
・英語試験対策
・親&卒論指導教員への報告
・専門&数理試験対策
・大学院説明会参加
・研究計画書作成・出願
・面接対策
※小論文は理系院で課されることは少ないでしょう

ではいつ、何をやればよいのか時系列で解説します。

3年生前期は専門科目が一番多くなるタイミングです。同じ分野で外部院進学を考える場合、2年時同様しっかり知識を身につけることが大事です。また他の分野で外部院進学を考える場合も、ここで単位を落として4年時に再履修となると院試勉強の邪魔にしかならないので、興味が薄くても頑張りましょう。
専門科目の院試勉強を始めるのには早い時期ですが、TOEIC/TOEFLといった英語試験はこの時期に受けておくのもアリです。東大院ならTOEIC 850点/TOEFL 80点、旧帝院ならTOEIC 750点/TOEFL 70点くらいが目安でしょうか。(私は80点には届いていないのですが、短期間で得点を急上昇させました)

研究室訪問はベストシーズンではないですが、就職と院進学を天秤にかける場合などは夏休みに行っても良いでしょう。

まあ3年生前期であれば、外部院進のために特別何かやらなくても耐えます。

3年生後期

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