東大院進学を見据えた大学選び戦略
こんにちは、東大京大ナビです。
難関大進学を見据えて高校選びをした方は多いのではないでしょうか?
一方で、難関大学院進学を見据えて大学選びをした方は少ないのではないでしょうか?
しかし、大学院に進学するなら最終学歴は修士/博士号を取った大学です。
ここでは、東大以外から東大院を狙うには、どこの大学に行っておけば良いか、データを交えながら解説したいと思います。
※文系や博士のことはあまり詳しくないのであくまで理系・修士卒を目指すパターンの話です
東大入試撤退、東大院試作戦のメリット
そもそも東大入試にこだわらず、東大院試に焦点を合わせることは以下のメリットがあります。
浪人の回避
私は浪人が無駄だとは思いませんが、最終的なゴールが同じなら、無駄だと思う人は多いのではないでしょうか?無理せず受かる大学に現役で行って、学内で好成績を残し、東大院試を狙うのは良い戦略だと思います。東大は院試も他の大学よりは難しいとはいえ、学部入試よりは簡単だといえます。
もし落ちてしまった場合も院浪して、「浪人で+1年」というカードを、最終学歴の大学院の為に使うのは賢いと思います。
進振りの回避、専門分野の利確
東大には2年後期から学科に分かれる「進振り」制度があるので、大学入試時点で専門分野を利確できません。
東大院試は東大出身者が有利とはいえ、それはあくまで学部の専攻と、大学院の専攻が一致する場合です。東大A学科→東大院B専攻と、他大B学科→東大院B専攻を比べた場合、後者のほうが院試対策しやすいと思います。
「人生の夏休み」の充実
東大は学業を営むのには国内で最適な環境と言えますが、学業に追われ、他のことがしにくいのも事実です。進振り前は成績に追われ、進振りがあり専門科目の開始が遅いことで、2年後期以降は詰め込み教育です。
大学院で研究環境や就活環境を求めるなら東大は良い環境ですが、遊んだり、部活/サークルに取り組んだりすることを考えると、学部の大学は東大以外が最適解になるかもしれません。
進学費用の圧縮
「天才」でない限り、東大進学対策には中高一貫校の学費や、塾費用、教材費など多額の費用がかかります。加えて、東大は渋谷近くの駒場、上野近くの本郷という一等地にキャンパスがある為、住居費も高くなります。
「無理せず受かる大学」「首都圏でも郊外の大学」を選択することで、これらの費用を圧縮できます。
また、そのような大学内で上位の成績を取ることで、学内奨学金獲得のチャンスも高まるでしょう。
これらを踏まえると、東大に行きたいにしろ、「学部入試で」というこだわりを捨てることで、時間もお金も節約できることが分かります。
もちろん、学部入試は難しいからこそ突破する精神的価値があり、東大内で人脈を築くなら学部から東大に行く方が有利など、「学部から東大」のメリットもあります。
東大に現役で受かる層でも、あえて他の大学に行くべき、ということではなく、東大現役合格が厳しい層に、戦略的撤退の選択肢を示すものです。
東大院進学を目指すならどこの大学に行くべき?
では具体的にどの大学に進学すると良いのでしょうか?出身大学別に東大院(修士)進学者数をまとめたものがこちらです。
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