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하루 하루(ハルハル)をかさねて

noteを始めて一年がたった。
普段はあまり読み返さない自分のnoteを読み返してみると、
「この一年間、私はちゃんと生きてきたんだな」
と、当たり前だけど忘れがちなことを思った。

いつも思っていることで、前にも言ったことがあるかもしれないけれど、
カレンダー上で見れば簡単な月日も、一日一日を積み重ねてできた過去なのだ。
不安、寂しさ、孤独、時には楽しい気持ちも、色んな毎日を生きて、
気の向くままに書きたいことだけnoteに書いた。
そんなにたくさんは更新できなかったけど、それでも読んでくれる人がいた。
読んで、読まれて、この場所に救われていたと思う。

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読んでくれている方々、いつも本当にありがとうございます。
読ませてもらっている方々も、ありがとうございます。
あなたのnoteからもらえる力があります:->
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先日、初めて書いた日記と同じ場所を同じ友達と一年ぶりに散歩してみた。

友達も私も、地獄みたいだった一年前より元気で、見える景色も苦しくなくて、でも相変わらずちょっと暗い話ばかりした。
芝公園のベンチに座って、美味しいパン屋さんのボロボロこぼれるクロワッサンを食べながら話していると何かの流れで死後の世界の話になった。
死後の世界を信じていない私が、
「死んだら無になるでしょ」
と言ったら死後の世界ある派の友達がショックを受けていた。
「え!じゃあさ、幽霊とか心霊写真とかどう説明するの!」とか、
「生まれ変わりもないってこと?!」とか、
色々と質問されるので持論を答えていたら、
「うぅ、悔しい、、なんとか胡桃に信じさせたい、、!」
と真剣に困っているので可笑しくて笑ってしまった。

友達はホラーが大好きだから、死後の世界や幽霊がいないとつまらないと言う。
私は生まれ変わりはなくていいし、死んだらすべて忘れてしまって無になるのがいいと言う。
友達は月が好きで、私は星が好き。
友達は日が短いのが好きで、私は長いのが好き。
友達は音楽を愛して、私は映画を愛する。
似ているようで違うふたりで、もう何年も一緒にいる。


子どもや老人や金持ちや犬を眺めながらしばらく話すと日も傾いてきて、去年とは少し違うルートで東京駅まで歩いた。
神社のそばに突如としてある透明のエレベーターに乗ってみたり、
強制的に寝転ばされる角度のベンチに座ってみたり。
去年は丸の内の夜景に押しつぶされそうになっていたのに今年は呑気に皇居の周りなんかを散歩して、かなり穏やかだった。
…ような気がするけど実際には悩み相談とか結構しちゃったかも。

なにはともあれだ。
うつになったり、仕事を辞めたり、
ガタガタだったこの一年でそばにいてくれた人たちを大切に、また一年を生き抜いていこうと思う。




ちょうどバイト帰りにこのnoteを書き終えたところで、電車の中で後ろにいた語学が堪能そうな外国の方が、日本人の名前について話している会話が聞こえた。

「私、“ハル”ってすごく素敵な名前だと思います。
日本語では春の意味を持つ名前ですが、
韓国語だと하루(ハル)は“一日”の意味です。
하루 하루(ハルハル)と繰り返すと“一日一日”の意味になります」

気になって調べてみたら英語の“Have a nice day.”と同じ感じで、
“좋은 하루 보내세요(チョウン ハル ポネセヨ)=良い一日をお過ごしください”っていうのが定番の挨拶としてあるみたい。

良いことを聞けた。
今日のnoteを飾るのにぴったりな言葉だ。

하루 하루(ハルハル)を積み重ねて、また明日から一年を始めよう。


ぐんぐん歩いてゆく友達の背中

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