ことばのメモ:001 amazarashi「夏を待っていました」
6月に入って、無意識に脳内で流れる曲があります。
それはamazarashiの「夏を待っていました」という曲です。
歌詞には夏休みを心待ちする4人の少年たちが登場します。
嫌いなおじさんから買ってもらったマウンテンバイクを自慢する雅敏。
体育と部活が苦手で内気な靖人。
身長が高くて喧嘩が強かった太平の自殺。
至って平凡の僕。
“僕”以外の3人が抱えていた不穏なバックグラウンドと初夏の田舎の思い出。大人になった僕は都市で何を眺めているのだろうか。まるで短編小説を読んでいるかのような感覚になります。
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私とamazarashiの出会いは10代後半にYouTubeの「夏を待っていました」を偶然視聴したのがきっかけ。作詞作曲を手がける秋田ひろむ氏から濁流のように流れ出る言葉の羅列。生きる上での苦しみを代弁してくれているような歌詞。切ないけど、暗闇から這い上がっていくような楽曲に一目惚れをしました。何度かライブにも足を運ぶくらい、私の人生に衝撃を与えてくれたアーティストです。不穏な生活が続く昨今、少しでも光を見つけ出せるかもしれません。ぜひ、この世界観に飛び込んでみてはいかがでしょうか。