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関西空港国際線搭乗までの流れ

今年2024年の9月4日で開港30年を迎える関西空港は、現在大規模リニューアル工事中で、以前とは様変わりとなっています。
前回はその国内線でしたが、今回は国際線について搭乗までの流れをお話しします。


<アクセス>

関西空港まで向かうには、電車・バス・高速船・車の4種類の方法があります。主な街からの所要時間と料金を整理しておきます。

(電車)

電車は、JRと南海が空港まで乗り入れています。
ただし、T1までなので、ピーチ等T2利用の場合は、エアロプラザ横から連絡バスに乗り換える必要があります。
駅はT1の2階直結しています。
主要な駅からの所要時間と料金は次の表のようになります。
以下料金はすべて2024年8月現在のものです。

空港駅(ターミナルビル側から)

関空から帰りに利用する場合、JR(青い表示)と、南海(オレンジの表示)の改札口を間違えないように注意してください。結構あるあるです。
また、JRは人身事故で止まっていたり、車両故障で遅れていたりすることが多いので、運行状況は出発前に必ず確認しましょう。

(バス)

リムジンバスは確実に座れて楽ですが、電車と違って交通渋滞に巻き込まれると、予定時刻につかなくなってしまい焦ることになります。また、座席数に限りがあるので、満車になると次の便になってしまいます。
早めにバス停に向かいましょう。
料金は往復割引や日帰り割引があります。バスはT1の4階に到着します。T1停車後にT2に行く便もあります。

(高速船)

神戸からは、高速船が運航しています。神戸空港利用時など便利です。
高速船自体は30分ほどで到着しますが、港からT1までの接続や、神戸三宮からポートターミナルまでの移動時間約20分を入れるとバスとあまり変わらなくなります。また荒天時にはよく運休するので、事前確認が必須です。
こちらも往復割引があります。

(タクシー)

荷物が多い場合でお財布に余裕があれば、自宅からタクシーを利用する方法もいいですね。バス同様渋滞状況の確認が必要です。降り場はT1の場合4階になります。
MKタクシーは、グループで利用することのできるお得なタイプがあるので、割り勘できる場合は特に良いかもしれません。

(駐車場)

自家用車で空港に向かう場合、高速料金と別に、空港連絡橋の通行料金もかかります。普通車で940円です。
空港に着いた後の駐車場はターミナルビル周辺に数か所ありますが、結構混雑しており、満車の場合りんくうタウンまで引き返すことになります。午前中は比較的空いていることがあるようです。
島内の駐車場は30分200円で、24時間2800円等長時間割引もあります。対岸のりんくうタウンには、1日300円とか500円といった駐車場も点在しています。

(アクセスマップ)

島内の地図は以下のようになっています。料金所からの道順や電車の駅や駐車場の位置をご確認ください。

<T2へ向かう場合>

ピーチやチェジュ航空、春秋航空を利用する場合は、T1ではなくT2に向かうことになります。

T1からT2へは、連絡バスが順次運行されています。無料で、10分足らずで行くことができます。国内線はバス降り場の正面です。国際線は右手に進んだ先にあります。3社しかないので、どちらもすぐに見つけられると思います。

T2に向かう連絡バス乗り場
T1からエアロプラザに向かう

<チェックインカウンターへ>

国際線を利用される場合、現在非常に混雑していることが多いので、チェックイン前に食事をしたりして時間を使うのはおススメしません。現状ではまずはゲートまでたどり着くことを優先した方が賢明です。
チェックインはフライトの2~3時間前からできます。具体的に何時からできるのか、事前に確認してそれまでに空港に到着するようにしましょう。

国際線の場合、各航空会社のチェックインカウンターはT1の場合、4階にあります。
電車やP1/P2の駐車場から4階に上がるには、電車の改札口フロアからターミナルビル中央に入り、すぐ前のエレベーターに乗るか、横のエスカレーターを利用します。このエレベーターは速度が非常に遅いので、エスカレーターの方がストレスフリーです。
航空会社のカウンターは、4階の南北に広がっているため、利用する航空会社のカウンターがどこにあるか、南側なのか北側なのか、当日出発前にチェックしておきましょう。カウンター位置は変わることがあるためです。反対側に上ってしまうと、結構な距離を歩くことになってしまいますので。
ちなみにターミナルビル本館の南北端から端までは318mもあります。

4階フロア

主な航空会社は以下の通りです。目安にしてください。

4階には柱に北側から順にAからHまでの表示があるので、航空会社のカウンターの位置を、これで確認します。

手荷物について、国内線同様厳しい制限があります。

花火やスプレー缶、一部のライターなどは預けることもも、機内に持ち込むこともできないため、廃棄せざるを得なくなります。
もし、高価なものであれば、この時に2階のコインロッカーに帰国まで預けておくという選択肢もあります。
真冬に南国に行く場合、着てきたコート類をコインロッカーに預けるのもいいですね。以前はクリーニング店があったので、行くときにここに出して、帰りに受け取ることが出来ましたが、残念ながら今は無くなってしまいました。
普通のライターやマッチ、電子タバコは逆に預けることができないので、機内に持ち込む荷物に入れておきます。ハサミ等の危険品は機内持ち込みできないので預ける荷物に入れておきます。
液体物は基本的にも持ち込み禁止です。持ち込めるのは、容量が確認できる100ml以下のものを、1リットル以下のジップロックに入れた場合で、一人一袋分のみとなります。これも超えていると廃棄させられます。荷造りの際スーツケースに入れる場合は、漏れないようにして入れるなど、工夫が必要になります。持っているペットボトルのお茶は、次の保安検査場までに飲み干しておきましょう。

また、荷物には重量制限があります。
航空会社によっても、チケットのクラスによっても、それぞれ違うので、事前にチェックし、体重計などで計っておきましょう。特に帰りにはお土産が多くなって重くなるので、それを見越して軽くしておくことが大切です。重さを量る秤はホテルなどで貸してくれるでしょう。
規定からの超過誤差は1割程度に抑えましょう。あまりに重すぎたり大きすぎると、預ける際に超過料金を取られたり、チェックインカウンターをすり抜けても、ゲートで搭乗時に指摘されて持ち込めません。この場合、出発ぎりぎりだと、わざわざもう一度機体に収納しなおすため、定時出発できなくなって、迷惑が掛かってしまいます。一か八かはやめておきましょう。

もう一つ、ここから先には郵便ポストはないので、もし郵便物があるなら、ここで投函しておきます。ポストは4階中央にあります。ちなみに郵便局は無くなってしまいました。

<保安検査場へ>

チェックイン手続きが終われば、保安検査場に向かいます。
現在この部分が非常に混雑しています。2時間以上掛かってしまうことも珍しくありません。南北どちらからからでも入れるので、空いている方を係員に聞いてみましょう。
保安検査は、安全のための検査なので、出し忘れや、制限品の確認に手間取ると、大幅に時間がかかる場合があります。
日本では遅れている人を探してくれたり、優先的に進ませてくれたりしますが、海外ではそんなことはしてくれないので、あっさり乗り遅れてしまいます。
また海外では搭乗ゲートがかなり離れていたりすることもあるので時間には十分余裕を持って空港に到着する必要があります。
乗り遅れが自己責任の場合、航空券は自己負担で買いなおさすことになります。チェックイン後、保安検査を受ける前に食事する場合、保安検査場の込み具合をよく確認しておきましょう。

チェックインカウンターから保安検査場へ向かう

<出国手続き>

海外へ行く場合は、出国審査場で出国手続きをします。4階の保安検査場から3階に降りてくると、大きな出国審査場が広がっています。空いているカウンターで手続きをしましょう。顔認証ができるようであれば案内に従って進みます。その場合出国のスタンプはないので、必要であれば係員にお願いして押してもらいましょう。
高価な外国製品を身につけている場合は、ここにある税関で手続きをしておきます。忘れると、帰国時に税金を取られる可能性があるので注意です。

<トランジットエリアでお買い物>

出国手続きが終われば、もう外国のようなものですね。
次のステップは2階のトランジットエリアでお買い物や軽い食事を楽しみます。2階に降りると大きな免税店エリアです。
まず化粧品のカウンターが並んでいます。ウォークスルー形式なので、通路のすぐ横にカウンターがあります。お酒やたばこのコーナーもあります。ここも混雑しているので、事前予約するか、少なくともおめあてお目当てのカウンターがどこにあるのか、メーカーのホームページや免税店に確認しておきましょう。
ウォークスルーを抜けると、ファッションブティックのエリアです。エルメスやグッチ、ルイビトンなど大手メーカーが並んでいます。早めに行ってゆっくり品定めするといいでしょう。

<搭乗口へ>

お買い物や食事が終われば搭乗ゲートに向かいます。南ウイングなのか、北ウイングなのか、ゲートナンバーを確認して右か左かに進みます。
ここから又3階に上り、ウイングシャトルにのって行きます。先端駅行き、中央駅行きと別れますので、もう一度ゲートナンバーをチェックです。

シャトルを降りたら、又2階に降ります。結構上がったり下がったりがありますね。エスカレーターとエレベーターがあるので、荷物によって使い分けてください。
こうやって、やっと搭乗口前までたどり着くことになります。

搭乗口から朝日を拝む

キャリーケースなどの手荷物がある場合、搭乗する際、チョットしたコツがあります。
まず、ファーストクラスや小さな子供を優先登場させます。次に席の番号順に搭乗の案内がされます。その間、搭乗する準備をして横に並んで待っておき、自分の番が来たら早めに機内に乗り込むのです。
なぜかというと、頭の上のコンソールボックスにはスペースに限度があり、後になると、別の手の届かないところに収納することになり、中身を取り出すことが簡単に出来なくなるからです。所要時間が短かったり、出し入れしない場合は構いませんが、国際線のように搭乗時間の長いフライトの場合、何かを出すのに、荷物が頭のすぐ上にあった方が便利ですからね。

<おまけ>

T2利用の場合、搭乗ゲートから飛行機までは歩いていくことになります。私にとっては昔に戻タイムスリップしたようで新鮮ですね。ここで記念写真を撮るのもいいですが、あまり時間をとって迷惑をかけないようにしましょう。

良く空港を利用する方は、KIX-ITAMIカードがあればお得に買い物が出来たりポイントがたまったりします。駐車場割引もあります。年会費無料なので1枚作っておくことをおススメします。ターミナルビル2階のマクドナルド横に KIX-ITMカードカウンターがあるので、ここで申し込めます。

以上が関西空港の国際線の搭乗までの流れとなります。

お読みいただきありがとうございました。どうぞ良いご旅行を。

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