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「スオミの話をしよう」の話をしよう

━━王の話をするとしよう。

…最近はFGOもインフレして王の話を聞く機会も減った気がします。

じゃなかった。「スオミの話をしよう」を観てきました。結論から言うとまずまず良かったですので感想を書き連ねようかなと思います。
ネタバレはあまりしないようにしますが、気に障ったらごめんなさい。

(敬称略で書き連ねます。ご了承ください)

あらすじ

公式サイトより

さて、作品のあらすじは↑をご覧ください。公式サイトからそのまま拝借しました

感想(いいところ)

私は三谷幸喜作品は小気味良くクスッと笑えるシーンが多くて好きなのですが、今作もそこはいつも通りの軽妙さで良かったです。

男性陣がわちゃわちゃしているシーンがほとんどなのですが、キャストが日本を代表する俳優ばかりで流石といった感じでした。コメディとしての演技を皆さんが行ってくれている安心感のようなものがあります。

個人的には小林隆のちょっと情けない感じの役柄がすごい好きでした。失礼ながら私は名前を忘れてしまいがちなのですが、色んな作品で目にする名バイプレイヤーですよね。

主演である長澤まさみもすごい良かったです。
中国語わからんけど多分すごいうまいと思います。調べると実際に喋れる?っぽいですね。
長澤まさみの良いところを全部引き出したような作品でした。

私は「長澤まさみにしかできない役」だろうなと思っていたのですが、おそらく逆で、この作品は「長澤まさみを起点に脚本を作った」のかなと感じました。これが合っていればそら長澤まさみにしかできませんわな。

コンフィデンスマンJPの長澤まさみに近い部分がある役柄ですが、三谷幸喜もその作品は意識してる部分はあるように見受けられます。

作中で色んな人柄を演じる長澤まさみですが、どれも違和感なく楽しめました。

宮澤エマもいい味を出していました。「なんかよよくわからんけどずっといる」みたいな感じだったので、続編があれば彼女を掘り下げて欲しいですね。

作品自体のテンポも良く、ダレる感じがなくてよかったです。三谷幸喜らしい、老若男女楽しめる良いコメディだと思います。気軽に観られる一作ですね。

あと、一瞬ですが長澤まさみが猿ぐつわされてるシーンはえっちなので興味ある方は観に行きましょう

感想(悪かった点)

悪かった点を強いてあげるとすると、いつもの三谷幸喜作品の域は出ていないという感じでした。三谷幸喜作品に求めるものは入ってますが、それ以上は特にないかなという印象。
数多くの三谷幸喜作品の一本といった感じです。

あと、「ミステリ」を期待していると肩透かしを食らうと思います。演出やキャストの演技で十二分に楽しめますが、よくよく考えると脚本自体は別に普通です。

総評

日本を代表するキャスト陣が全力で楽しませてくれる良い「コメディ」です。「最高のコメディだ!!!」とはならなくとも「こういうのでいいんだよ。」とはなる感じの映画でした。

ただ、「ミステリ」を観たい人には向かないかな。古畑任三郎の三谷幸喜作品ではなく、マジックアワーの三谷幸喜作品です。軽ーい気持ちで笑いたい時に観る楽しい「コメディ」だと思います。三谷幸喜に求める要素は全部入ってスッキリまとまった作品ですね。

点数をつけるなら70点台後半寄りのギリ80点かな。お金を払った分は十分楽しめる作品だと思います。

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