【必見】AI活用の基本マインド:Seeds発想とNeeds発想
こんにちは、Key君です。こんな悩みを抱えていませんか?
「世の中にはたくさんの執筆支援ツールがあるけど、使い方がよく分からない...」
「自分には使いこなせないんじゃないか」
新しいツールを前に、どう創作に活かせばいいのか途方に暮れてしまうんですよね。
今回は、そんな悩みを解決するヒントになるかもしれない「シーズ(Seeds)発想」と「ニーズ(Needs)発想」について、作家の視点からお話しします。この二つの考え方を組み合わせることで、新しいツールをより効果的に活用できるかもしれません。
シーズ発想とニーズ発想って何?
まずは、この二つの発想法について簡単に説明しましょう。実はこれ、元々はビジネス用語なんです。
このチャンネルでは、作家やシナリオライターの文脈で解釈していきます。
シーズ発想
シーズ発想とは、「こんな技術があるから、これを使って何かできないかな?」という考え方です。作家の場合、新しい執筆ツールや技術に注目して、それを使ってどんなことができるかを考えるアプローチです。
ニーズ発想
一方、ニーズ発想は「こんな問題があるから、それを解決する方法はないかな?」という考え方。作家なら、自分の執筆プロセスで感じている課題に着目して、それを解決するツールや方法を探すアプローチです。
作家の執筆ツール進化論:鉛筆からAIまで
さて、ここからは作家の執筆ツールの進化を振り返りながら、シーズ発想とニーズ発想がどう関わってきたのか見ていきましょう。各時代で、新しい技術(シーズ)がどのように作家のニーズに応えてきたのか、具体的に見ていきます。
19世紀:鉛筆とノート時代
シーズ:消しゴムで消せる鉛筆という技術
ニーズ:簡単に書き直したい
19世紀、作家たちは新たな武器を手に入れました。それが鉛筆です。それまでの万年筆やペンと違い、鉛筆は消しゴムで簡単に消せるのが特徴。アイデアの試行錯誤や推敲が格段にしやすくなりました。創作の自由度が一気に高まった瞬間だったのです。
20世紀:タイプライター時代
シーズ:機械的に文字を打てる技術
ニーズ:執筆の効率を上げたい
20世紀に入り、タイプライターが登場しました。手書きよりもはるかに速く、しかも読みやすい文字で原稿が作れるようになったのです。タイプライターが広まったことで、20世紀には出版物の数が大幅に増えました。
1980年代後半:パソコンとワードプロセッサソフト
シーズ:デジタルで文書を作成・編集できる技術
ニーズ:より柔軟に文章を編集したい、指定なフォーマットで原稿を印刷したい
1980年代後半から、パソコンとワードプロセッサソフトが普及し始めます。これにより、作家の執筆スタイルは大きく変わりました。「文章の切り貼りが自由自在!」「誤字脱字のチェックも楽になった」と、多くの作家が編集作業の革命を体感しました。さらに、プリンターでいつでも指定なフォーマットの原稿が印刷できるようになり、出版社とのやり取りもスムーズになりました。
1990年代後半:インターネットの普及
シーズ:世界中の情報にアクセスできる技術
ニーズ:リサーチを効率化したい、新しいアイデアを得たい
1990年代後半からのインターネット普及は、作家の創作プロセスを大きく変えました。「図書館に行かなくても、膨大な情報がすぐに手に入る!」と、多くの作家が驚きました。歴史小説の背景調査や、SF作品のアイデア探しが格段に容易になったのです。世界中の情報にアクセスできることで、創作の幅が一気に広がりました。
2000年代後半:クラウドサービスの登場
シーズ:どこからでもアクセスできるオンラインストレージ
ニーズ:複数の場所で作業したい、データを安全に保管したい
2000年代後半から、クラウドサービスが普及し始めます。「家でも、カフェでも、同じ原稿を編集できる!」と、場所を選ばず執筆できるようになりました。また、「パソコンが壊れても原稿が無事」という心理的安心感も与えてくれました。このチャンネルでは、ノートアプリのNotionを中心に作家向けの情報管理・メモ術も紹介しています。
2024年の今:ChatGPTなど、AI時代の到来
シーズ:自然言語を理解し生成できるAI技術
ニーズ:誰かにアイデア出しを助けてほしい、文章の推敲を誰かにお願いしたい
そして現在、私たちはAI時代の入り口に立っています。ChatGPTのような生成AIの登場で、「行き詰まった展開の相談相手になってくれる」「キャラクター設定のアイデアが得られる」など、既に実践している作家も少なくないでしょう。従来のツールが作家の執筆の「効率化」に役に立っているに対して、AIは「能力の拡張」、つまり「作家一人だけだとできないこともできるようになる」です。このチャンネルでは、この「能力の拡張」の部分をメインで紹介しています。
AIも執筆ツールの延長線上にある
ここまで見てきたように、作家の執筆ツールは時代とともに進化してきました。そして、ChatGPTなどのAIも、この進化の延長線上にあるツールの一つと考えることができるんです。
鉛筆が書き直しを容易にし、タイプライターが効率を上げ、パソコンが編集を革命的に変えたように、AIは創作プロセスの様々な面でサポートしてくれると信じています。大切なのは、AIを「創作を奪うもの」ではなく、「創造力を拡張するツール」として捉えること。過去の作家たちが鉛筆を創作に取り入れてきたように、私たちもAIを適切に活用することで、より創作活動と楽しむことができるかもしれません。
シーズ発想とニーズ発想を組み合わせる
ここまで見てきて、重要なことに気づきました。新しいツールを効果的に活用するには、シーズ発想とニーズ発想を巧みに組み合わせることが大切なんです。
例えば、ChatGPTのような生成AIツールを使う場合を考えてみましょう。
シーズを理解
まず、このツールが何をできるのか、その可能性を探ります。ChatGPTは自然言語を理解し、文章を生成できます。キャラクター会話の作成、プロット案の提案、背景設定の詳細化など、様々な用途が考えられますね。このチャンネルでは、シーズをたくさん紹介しているので、ぜひ過去の記事もチェックしてみてください!自分のニーズを明確に
次に、自分の創作プロセスで何に困っているのかを具体的に洗い出します。就活生がやっている自己分析のようなものです。例えば:キャラクターの個性的な話し方(役割語)を考えるのにいつも時間がかかる
物語の展開で行き詰まることが多い
歴史小説の背景設定を細部まで作り込むのが苦手
シーズとニーズをマッチングさせる
自分のニーズに合わせて、ツールの機能(シーズ)を活用します。キャラクターの話し方:ChatGPTにキャラクターの設定を入力し、セリフ例を生成してもらう
プロットの展開:行き詰まった場面の状況をChatGPTに説明し、複数の展開案を提案してもらう
歴史的背景:特定の時代や場所の情報をChatGPTに要求し、詳細な背景設定のアイデアを得る
試行錯誤と調整
最初から完璧な結果は得られないかもしれません。ツールの出力を参考にしつつ、自分の創造性を加えて調整していきます。「こういう方向性で、もう少し詳しく」といった具合に、対話を重ねていくのです。独自の創作スタイルに統合
ツールの使い方が分かってきたら、自分の創作プロセスに無理なく組み込んでいきます。例えば、アイデア出しの初期段階でChatGPTを使う、または推敲の過程で文章チェックに活用するなど、自分に合ったやり方を見つけていきます。自分の場合はアイデアだし段階と最後の校正・添削段階をよくAIを使います。
終わりに
このように、シーズ発想(ツールの可能性)とニーズ発想(自分の課題)を組み合わせることで、新しいツールを自分の創作に効果的に取り入れることができるんです。
重要なのは、ツールに振り回されるのではなく、あくまでも自分の創造性を引き出し、サポートしてくれるものとして活用すること。シーズとニーズのバランスを取りながら、自分らしい創作スタイルを築いていくことが、AI時代を生きる作家には求められているのかもしれません。
皆さんは、どんなニーズを抱えていますか?そして、新しいツール(シーズ)にどんな可能性を感じていますか?コメント欄で、ぜひ教えてください!
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