最速レビュー!Claude 3.5 sonnet newの衝撃
なんと、Claude 3.5 Sonnetの新バージョンがリリースされたんです!
どこが変わった?注目ポイントを解説
Redditからユーザーの声を拾ってみました。新バージョンでは、特に以下の点が強化されたようです:
パフォーマンスの向上
応答速度が大幅アップ
推論能力が強化(「もう一度考え直してみましょう...」とより深い分析をしてくれる)
コーディング能力の改善
ユーザー体験の改善
より直接的な応答(謝罪的なトーンが減少)
ハルシネーション対策の強化
クリエイティブライティング(≒物語創作)の品質向上
特に「クリエイティブライティングの向上」という部分が気になりますね。
本当に良くなったのか?実際に試してみないと分からない...そう思って、今回は新旧バージョンを徹底的に比較検証してみることにしました!
比較テストの方法
WEB版では旧バージョンが使えないため、console版を使用して検証します。 (システムプロンプトが異なるため完璧な比較とはいきませんが、大まかな傾向は掴めるはず!)
それでは、普段私が使っているライター専用ベンチマークで、新旧バージョンの違いを見ていきましょう...
アイデア出しの比較検証
まずは創作の基本となる「アイデア出し」から検証してみましょう。
短編小説のアイデア出し
「LoFi音楽」「迷子のネコ」「失恋」というキーワードで、短編小説のアイデアを出してもらいました。
検証結果
生成速度: newは約1.1〜1.2倍高速化
ただし、体感では「ちょっと早くなったかな?」程度
出力の簡潔さ: newの方がより要点を絞った回答
oldは説明が長くなる傾向
newは必要な情報を簡潔に提示
アイデアの具体性と意外性: newの方が格段に向上
例:「実は彼女の亡くなった兄の親友だった」と「実は以前フラれた元カノの新しいパートナーだった」。
ストーリーのイメージがより鮮明に
シュールなニュースの生成
次に、シュールなニュースのアイデア出しを試してみました。
検証結果
創造性: 両バージョンとも十分シュール
形式: newの方がニュースとしての体裁が整っている
見出しがより新聞らしい
5W1Hがより明確
こちらは僅差ですが、個人的にnewのほうがより新鮮味があると思います。
プロット構築の検証
次は、より高度な創作能力が問われる「プロット構築」を試してみました。推論能力が上がったと来たら、まずはミステリーを試せない手はないです。
テスト結果
スチームパンク風の短編ミステリー『時計仕掛けの追跡者』のプロット構築を依頼。
試すプロンプトは以下(ベースとなるアイデアもnewで生成)
以下のスチームパンク風短編ミステリーのプロットを構築してください:
『時計仕掛けの追跡者』
1889年、ロンドンからコンスタンティノープルへ向かう豪華飛行船「クロノス」。出発直後、船内で起きた殺人事件の容疑者として、主人公の時計職人トーマスが疑われる。無実を証明するため、彼は独自の調査を開始。被害者の持っていた特殊な懐中時計が、事件の鍵を握っていることが分かる。その時計には、大英帝国の軍事機密が隠されていたのだ。容疑者から一転して追跡者となったトーマスは、真犯人の正体に迫りながら、国家レベルの陰謀に巻き込まれていく。
出力が長いので、そのまま貼り付けます。
old
プロットの構築:
導入:
トーマスが「クロノス」に乗船する理由を説明(例:時計修理の仕事)
飛行船の豪華な内装や乗客の描写
被害者との偶然の出会い
事件発生:
被害者の死体発見
トーマスが容疑者として疑われる状況説明
船内での緊張感の高まり
調査開始:
トーマスの独自調査の開始
特殊な懐中時計の発見と重要性の認識
他の乗客や乗組員との対話を通じた情報収集
謎の深まり:
懐中時計に隠された軍事機密の内容が少しずつ明らかに
真犯人と思われる人物の登場
予期せぬ妨害や危険な状況の発生
追跡:
トーマスが真犯人の正体を突き止める
飛行船内での追跡劇
国家レベルの陰謀の全容が明らかに
クライマックス:
真犯人との対決
懐中時計の機密情報をめぐる攻防
飛行船の危機(墜落の危険など)
結末:
真犯人の逮捕または失脚
トーマスの無実証明
軍事機密の処理に関する決断
コンスタンティノープル到着
エピローグ:
事件後のトーマスの状況
未解決の謎や今後の展開の示唆
このプロットに、スチームパンク的な要素(歯車や蒸気を使った装置など)や、当時の社会情勢を反映させることで、より魅力的な物語になるでしょう。
new
# 『時計仕掛けの追跡者』詳細プロット
## 主要登場人物
### 中心人物
- トーマス・ウィンターフォード(28歳)
- ロンドンの高級時計店で働く腕利きの時計職人
- 父から受け継いだ時計店を切り盛りしている
- 機械いじりの天才だが、社交は不得手
- 事件の容疑者となるが、その技術力を活かして真相に迫る
- エリザベス・ブラッドフォード(24歳)
- 被害者の姪で、オスマン帝国大使館に勤める暗号解読官
- トーマスの無実を信じ、協力する
- 叔父の遺した暗号の解読に取り組む
### 被害者
- ジェームズ・ブラッドフォード卿(58歳)
- 英国陸軍省の高官
- 特殊な懐中時計を所持していた
- オスマン帝国との密約に関わっていた
### 敵対者
- ヴィクター・クロムウェル大佐(45歳)
- 表向きは陸軍省の情報部員
- 実は軍部内の過激派組織のリーダー
- オスマン帝国との和平に反対する勢力の中心人物
## 事件の背景設定
### 時代背景
- 1889年、英国とオスマン帝国の間で極秘の軍事同盟交渉が進行中
- 帝国主義全盛期で、列強各国の利害が複雑に絡み合う
- 蒸気機関の技術革新により、飛行船での長距離移動が一般化
### 飛行船「クロノス」の設定
- 全長250メートルの最新鋭豪華飛行船
- 3層構造で、上層は特等客室、中層は一般客室、下層は機関室
- 搭乗定員:乗客150名、乗員50名
- ロンドン〜コンスタンティノープル間を72時間で結ぶ
## プロット展開
### 第1幕:事件発生
1. オリエント航路の処女飛行に、トーマスは自社の高級時計のプロモーションのため搭乗
2. 出発後6時間、ブラッドフォード卿が自室で死亡しているのを発見
3. 死因は毒殺、犯行時刻が時計職人の作業時間と重なる
4. トーマスが容疑者として取り調べを受ける
5. エリザベスが叔父の持っていた懐中時計の異常に気付き、トーマスに相談
### 第2幕:調査開始
1. トーマスは時計を調べ、特殊な機構を発見
- 文字盤の裏に暗号化された図面が隠されている
- 部品の一部が意図的に改造されている
2. エリザベスが暗号解読を試みる
3. 船内で2件目の不審死が発生(被害者:暗号部の元職員)
4. トーマスとエリザベスは、事件が軍事機密に関連していると確信
### 第3幕:陰謀発覚
1. 暗号を部分的に解読、新型兵器の設計図だと判明
2. クロムウェル大佐の部下たちが動き始める
3. トーマスとエリザベスは船内で追われる身に
4. 機関室に逃げ込み、蒸気機関の仕組みを利用して追手から逃れる
5. 真相が明らかに:
- ブラッドフォード卿はオスマン帝国との和平派
- 時計に隠された設計図は、両国の共同開発兵器
- クロムウェル派は開発を阻止しようとしていた
### 第4幕:解決
1. トーマスは時計の機構を応用し、証拠を確保
2. エリザベスの機転で、コンスタンティノープルの協力者に連絡
3. 着陸直前、機関室での最終決戦
4. クロムウェル大佐の逮捕
5. 両国の和平交渉が無事進展
## テーマ要素
### スチームパンク的要素
- 精密機械としての懐中時計の重要性
- 飛行船の機関室や蒸気機関の描写
- 機械技術と人間の知恵の対比
### ミステリー要素
- 密室殺人のトリック
- 暗号解読の過程
- 証拠となる機械の痕跡
### 歴史的要素
- 英国とオスマン帝国の関係
- 19世紀末の国際情勢
- 技術革新がもたらす社会変革
## 重要な小道具
### 特殊な懐中時計
- 表面は通常の高級時計
- 内部に特殊機構を備える
- 暗号化された設計図を収納
- 時計の部品自体が暗号の鍵
### 飛行船の設備
- 複雑な蒸気配管システム
- 通信設備
- 機関室の制御装置
結果がかなり違いますね。第一印象としてoldはプロットしか考えていない、newは物語の各要素を組み合わせて有機的に考えているような気がします。
新旧バージョンの違い
構造化能力
old: 基本的な流れのみ提示
new: 詳細な章立てと体系的な構成を提供
キャラクター設定
old: 名前と役割程度の簡単な設定
new: 年齢、経歴、性格まで含めた詳細な人物像を提示
世界観の構築
old: スチームパンク要素の単純な列挙
new: 時代背景や社会状況まで含めた立体的な世界設定
伏線の配置
old: 直線的なストーリー展開
new: 複数の伏線を織り交ぜた重層的なプロット
特筆すべき改善点
細部へのこだわり
時計の仕組みや飛行船の構造など、技術的な設定が緻密に
社会背景や国際情勢まで考慮された設定
物語の整合性
各要素が有機的に結びついた構成
伏線回収を意識したプロット展開
ジャンルの理解度
ミステリーとスチームパンクの要素が自然に融合
ジャンル特有の約束事が適切に組み込まれている
正直、この結果には驚きました。特に「伏線」という概念をAIが理解し、効果的に活用できるようになっているのは画期的です。これは物語創作において、大きなブレイクスルーと言えるのではないでしょうか。
次は、実際の本文執筆でどのような違いが出るのか、見ていきましょう...
本文執筆能力の検証
先ほどのスチームパンクミステリー『時計仕掛けの追跡者』の冒頭部分を、新旧バージョンで書き比べてみました。
テスト結果
old
第1幕:事件発生
ロンドンの霧が晴れゆく朝、巨大な飛行船「クロノス号」がテムズ川沿いの係留塔から静かに離陸した。その優雅な姿に、地上の人々は歓声を上げる。オリエント航路の処女飛行である。
船内の豪華な一等サロンで、時計職人のトーマス・ハートリーは緊張した面持ちで自社の高級懐中時計を手に取った。「グリニッジ・タイムキーパー」と呼ばれるこの時計は、彼の会社の誇りであり、この旅の目的でもあった。コンスタンティノープルの富裕層に向けたプロモーションのため、彼はこの船に乗り込んだのだ。
「素晴らしい精巧さですね」
声をかけてきたのは、中年の紳士だった。トーマスは会釈しながら答える。
「ありがとうございます。ブラッドフォード卿でいらっしゃいますね」
二人は時計の話に花を咲かせた。卿は驚くほど時計に詳しく、トーマスは興味深げに耳を傾けた。
それから6時間後、船内に悲鳴が響き渡った。
「殺人だ!ブラッドフォード卿が殺された!」
船長と乗組員が駆けつけると、卿の部屋で冷たくなった遺体が発見された。船医の診断は毒殺。そして、犯行推定時刻は出発から5時間後。ちょうどトーマスが各客室を回り、時計の調整をしていた時間と一致していた。
船長の厳しい視線がトーマスに向けられる。
「ハートリー氏、あなたは卿の部屋に入ったのか?」
トーマスは青ざめた顔で答えた。
「はい、ですが...それは仕事のためで...」
その瞬間、トーマスは自分が最有力容疑者になったことを悟った。無実を証明するには、自ら真相を突き止めるしかない。そう決意した時、彼の目に奇妙な光景が飛び込んできた。卿の胸ポケットから、見覚えのある懐中時計が顔をのぞかせていたのだ。
new
# 第1章 「クロノス」の処女飛行
濃霧に包まれたロンドンの朝。テムズ川の上空に浮かぶ飛行船停泊塔から、巨大な影が姿を現した。新型飛行船「クロノス」である。全長250メートルの艦体が、朝靄を透かして浮かび上がる様は、まるで天空の巨獣のようだった。
「さあ、お客様。そろそろご搭乗の時間でございます」
整理番号42番を告げられ、トーマス・ウィンターフォードは革製のトランクを片手に、螺旋階段を上っていった。28歳の時計職人は、この処女飛行に特別な使命を帯びて参加していた。「ウィンターフォード・クロノメーター」の新作お披露目である。
搭乗ゲートでパスポートを提示すると、制服姿の係員が丁寧に頭を下げた。「特別営業許可証」の文字が目に入る。この飛行中、限られた富裕層の乗客たちに新作時計を披露する機会が与えられているのだ。
甲板に踏み出した瞬間、トーマスは思わず息を呑んだ。頭上には螺旋状の歯車模様が施された天井が広がり、床には幾何学模様の絨毯が敷き詰められている。壁には真鍮製の配管が這い、蒸気の温もりを伝えていた。
「まさに、浮かぶ宮殿ですな」
後ろから声をかけてきたのは、ジェームズ・ブラッドフォード卿だった。陸軍省高官として知られる初老の紳士である。トーマスは軽く会釈を返した。
「ブラッドフォード卿。お引き立ていただき、光栄です」
「いや、私こそ。御社の時計には並々ならぬ興味がございましてね。今回の新作も、ぜひ拝見させていただきたく」
ブラッドフォード卿は懐から自身の時計を取り出した。それは10年前、トーマスの父が手がけた名品だった。
「では、午後2時の展示会にて」
別れ際、トーマスは卿の表情に一瞬の翳りを感じた気がした。だが、それは霧のように直ぐに消え去った。
*
離陸から6時間が経過した頃、トーマスは自室で新作時計の最終調整に没頭していた。展示会まであと1時間。極小の歯車を注意深く扱いながら、彼は心の中で父から教わった教えを反芻していた。
「時を刻む者に、誤差は許されん」
その時、廊下から悲鳴が聞こえた。
トーマスが部屋を飛び出すと、既に何人かの乗客が一室の前に集まっていた。それはブラッドフォード卿の特別室だった。ドアは半開きで、中から甘い香りが漂っている。
「医師を!誰か医師を呼んでください!」
室内に駆け込んだトーマスは、その光景に凍りついた。豪華な寝台の上で、ブラッドフォード卿が横たわっている。蒼白の顔。冷たくなった手には、トーマスの父が作った懐中時計が握られていた。時計の針は、午後1時15分で止まっていた。
「これは...アーモンドの香り...青酸カリか!」
船医が叫ぶ。その声が、トーマスの耳に遠く響いた。午後1時15分。それは彼が新作時計の調整を始めた時刻とぴったり重なっていた。
甲板の窓から差し込む陽光が、静かに揺れる。飛行船クロノスは、巨大な密室と化していた。
「ウィンターフォードさん」
振り返ると、船内保安官が立っていた。その眼差しに、トーマスは底知れぬ重みを感じた。
「少々お話を伺いたい。お時間、よろしいですかな」
進化ポイント
文体の洗練度
old: 基本的な描写中心の平坦な文体
new: 緊張感や心理描写を織り交ぜた重層的な文体
場面設定の緻密さ
old: 大まかな描写のみ
new: 五感を使った立体的な描写
キャラクターの内面描写
old: 行動と台詞が中心
new: 心理描写や感情の機微まで表現
伏線の配置技術
old: 直接的な情報提示
new: 巧妙な伏線配置
緊張感の演出
old: 事件の単純な説明
new: 段階的な緊張感の高まり
特筆すべき改善点
シーン構築力
情景描写から人物の動き、感情の機微まで、バランスの取れた描写が可能に
読者の没入感を高める効果的な演出
ジャンル理解
スチームパンクとミステリーの要素が自然に融合
それぞれのジャンルの約束事を踏まえた展開
物語の深み
表層的なストーリーだけでなく、人物の背景や動機付けまで考慮
重層的な読みを可能にする作品構造
感触
正直、今回の検証で「えっ、ここまで進化したの!?」と驚くことばかりでした。特に印象的だったのは以下の3点です:
構成力が大幅強化
指示しなくても自然と三幕構成で組み立ててくれる
どんでん返しや意外性の配置が上手くなった
伏線の概念を理解
これは本当に画期的!
AIが張った伏線を回収するという新しい楽しみ方が生まれる
日本語表現の更なる進化
もともと自然な日本語が更に磨きがかかった
文章表現にメリハリが出てきた
シーンに合わせた緊張感のある描写が可能に
これはもう、創作の新時代に突入できたと言えるではないでしょうか。セカンドインパクトレベル?!
今後も、様々な角度からの詳細な検証記事を上げていきたいと思います!
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#AI進化
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