オンライン授業パソコンの選び方
大学新生活に向けて,パソコン購入を考えている方も多いかと思います。
例年であれば,
・慣れたころに購入してください。
・大学には自由に使えるパソコンがたくさんあります。
・落ち着いたころにラボに来ていただければ教えますよ。
など,新入生と保護者にお伝えしますが,昨今の感染症対策として遠隔授業が当たり前となった今,入学時のパソコン購入が必須となっています。
調べるのとかが面倒な方は,言われるがまま買うしかありません。
そこで,秒ではわかりませんが、10分でわかるパソコン性能の用語説明します。
結論から言いますと,高いものほど性能が良いですが、
☑ オンライン授業
☑ 画像や動画加工など行わない文章レポートや簡単な表計算
であれば,5万以下のノートパソコンで十分です。
さて、パソコン選びのために必要な用語の意味 を説明していきます!
ざっくり説明
■ CPU:頭脳です。頭が良い方がスムーズに動きます。
■ メモリー:机の広さです。広い方が同時にいろいろな作業ができます。
■ ストレージ:引き出しの大きさです。大きい方が沢山保管できます。
■ Officeソフト:ワード,エクセル等のアプリケーション。ソフトがないと何もできません(大学から無償提供されることが多いので,無理して買う必要はありません。)
上記の絵に合わせて例えると,
人がレポートを作成する際には,引き出し(ストレージ)から関連書類を机の上(メモリー)に取り出し,頭脳(CPU)で考えて情報をまとめて,手(Office)を動かしてレポート資料作成をしますよね。
といった感じです。
オンライン授業に合わせて詳しく説明
CPU
パソコンを動かすための最も大事な頭脳です。当然、頭の性能が良い方がスムーズに使えますが,値段は高くなります。また,遠隔授業であるオンデマンドやZoom等の双方向通信方式などは,いずれも必要とされる性能はそこまで高くはありません。
CPUには大きく2種類があります。ひとつめが「Intel入ってる?」のCMで有名なインテルCore i シリーズ。ふたつめがAMDのRyzenシリーズです。AMDの知名度は,低いですが性能はインテルと同じぐらい良いですし,価格もリーズナブルです。
オンライン授業だけではなく,プログラミングや画像編集・動画加工も課題としてある場合は,Core i3やRyszen 3以上がおススメです。
メモリー
机の広さです。皆様も何か物事を考え手を動かす際に,机上にいったん資料を置いたり、作品を置いたりするかと思います。パソコン上でもCPUで情報処理する際に,このメモリーにいったん記憶させることで情報のやり取りを円滑に進めます。作業台が広い方=メモリーが大きい方 が,いろいろな作業を同時進行で進めることができます。レポート作成しながら,PCで音楽を聴いて、インターネット閲覧などの同時作業を実施することは、より多くのメモリーが必要だという意味になります。
オンライン授業やレポート作成であれば4GBあれば十分に動きます。
PCでYoutube見ながらレポート作成なども考えれば,8GBあれば安心です。また,画像編集や動画加工など,IllustratorやPhotoshopなどのソフトを講義で使う予定がある場合は,8GB以上が目安となります。
情報系以外の実験学部(理学部・工学部・理工学部)の研究室配属のころには,学部1年時で購入したPCもだいぶくたびれているころなので,新たに購入することをお勧めします。当ラボは,バーチャルラボを作製したり,3DCGも使ったりしますので,16GBのメモリーを積んでいます。
ストレージ
引き出しです。ここに作成した資料等を保存したり,パソコンの電源を立ち上げるための資料が入ってたりします(ストレージの種類によって立ち上がりが変化します)。ストレージも2種類あります。
ひとつめは,「HDD(ハードデスク)」です。昔の音楽レコードみたいに「銀色の円盤が回って、針みたいなもので読む」機構です。SSDに比べて,保存できる容量が大きいにもかかわらず安価ですが,デメリットは「遅い」ことです。※SSDを使ったことがないと,HDDが遅いかどうか少しわかりずらいです。。。
このHDDの「遅さ」を何とかしようとして開発されたのが「SSD(ソリッドステートドライブ)」です。値段終わりに容量は小さいですが,めちゃくちゃ早いです。SSDを初めて使うと,その立ち上がりに感動します。ログイン画面が出るまでのスピードが速いです。つまり,アプリケーションの立ち上がりが早いということですので,例えば「ゲーム」をする場合は,読み込む時間がSSDの方が段違いで早いので,ストレスがありません。ゲームをするパソコンなら,ストレージは「SSD」一択です。
▼SSDの方が高いですがおススメ
オンライン授業やレポート作成という意味でも,アプリケーションの立ち上げやファイルの読み込みが早くなるので,生産性が向上します。また,SSDの方が耐衝撃性にも強いので,遠隔授業で持ち運びを考えるのであれば「SSD]の方が無難です。SSDは250GB程度で十分ですが,大学4年間で使うつもりであれば500GB以上がおススメです。3年生ごろから研究室選びが始まるかと思いますが,研究室によっては3DCGや動画などの容量が大きいファイルを取り扱う可能性も十分にあります。また,SSDは容量が大きい方が寿命が長いことが知られています。
パソコンの重量
やはり,学生に聞くと【おしゃれなカフェ】や【大学の研究室】でノートPCをカタカタやることに憧れているようです。その時に,重要になってくることは稼働時間というよりは,むしろ,パソコンの重量です。
想像してみてください,「薄型!」と書かれていても重量が3kgあったりします。教科書以外で,2.5kgの米袋やペットボトルを持ち運ぶ体力があれば問題ありませんが,肩に食い込む重さです。持ち運びを考えるのであれば,せめて1.2-1,5kg以下をお勧めします。
なお,軽いほど高くなります。
オンライン授業向けパソコンのまとめ
■ CPU:Corei3やRyzen3以上がおススメ
■ メモリー:4GBでも動くが,同時にいろいろやりたいなら8GBが無難。
■ ストレージ:SSD250GBがおススメ。資金に余裕があるなら500GBに。
■ Officeソフト:大学から無償提供されます。
ここで得た情報をもとに,【入学前準備教育の一環】としてPC選びを学んではどうでしょうか。
色々とおススメがありますが重量も加味すると,Surface Laptopでしょうか。(5万超えてる!すいません。研究室配属後も加味しています。)
本文は以上です。
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