空港で、どうして格好いいと思ったか。
引っ越してからバスによく乗るようになった。
というのも、駅からずいぶん離れていて陸の孤島に家があるから。都心なんて、たいてい少し歩けばすぐどこかの駅に辿り着くから、歩いても歩いてもどの駅にもつかない、というのはそれはそれで珍しい。
で、最近バスに乗っていて気づいたのは、今のバスって停車して乗降する時にプシューッと車体が左に傾く機能があるんですね。ニーリング機構が装備されているバスは、エアサスの調整で車高が変わるのだとか。なんか後ろから見てると健気な感じがする。乗りやすくしてあげて、ネコバスみたい。
あと、運転席を見ていて気づいたけど、AT車も増えているみたい。子供の頃、病院に通う時に乗っていたバスがMTで、案内のボタンやギアチェンジやらを同時にテキパキとやっている運転士さんの姿が格好良く見えたものだった。
バスの話は広がらなかった。
そうそう、この前、空港でボーッと飛行機を眺めていて、整備士さんとか飛行機の傍で一生懸命働いている人たちをみて何て格好いいんだろう、と思ったのだが、それはその特殊な仕事ぶりに、というよりは「スマホとか全然気にしてなさそう」という点である。
きっといいねの数とか、まったく気にしてないような格好良さである。
僕は普段からデスクワークという特性もあるのだけど、もうネット依存症みたいになってしまっていて、ヤフーニュースの見出しは常に真っ赤(既読)だし、更新されていないサイトをグルグル見に行ったり、twitterが気になったりinstaが気になったり、とにかく仕事をしようにも邪魔ばかり入ってしまうのだ。
毎回、締切が迫ってようやく断ち切ることができるのだが、本当はもっと整備士みたいに、ストイックに仕事だけに向き合っていたい。半径数メートルの人間関係を大事にして、外で何が起きているか、ネットで何が起きているかなんて、特に気にしないまま布団に入る日があってもいい。
ちょっとネットを離れて仕事に没頭する時間をつくらないと。と思いつつ、こうしてnoteなんかやっている。もうダメかもわからんね。
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