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産業医からのにじいろ処方箋(#3 LGBTQ+のカミングアウトに向き合う-前編)
カミングアウトしなくて良いという特権
カミングアウトとは博打のようなもの
カミングアウトとはこれまで自分自身のアイデンティティを明確に表明することを指します。LGBTQ+に限らず、マイノリティの人々にとっては人生で最も緊張する瞬間の1つでもあり、大きな大きなイベントです。
最近では理解が進んできたこともあり、運が良ければ、様々な人に祝福してもらえる瞬間でもありますが、運が悪ければカミングアウトにより人間関係が悪化したり、ひどい場合にはイジメにあったり、職を失ったりということもあり得る、いわば博打のような性質を持ち合わせています。
産業保健に携わる支援職としてどのようにカミングアウトを理解し、受け止めるべきか前編・後編の2回に分けてお届けしていきます。
なぜカミングアウトするのか
このような質問は巷でもよく聞かれます。
なぜわざわざカミングアウトする必要があるのか、と。
特に職場では「仕事とは関係のない性的指向について公にすること」への抵抗感が聞かれることもあります。
しかし、少し立ち止まって考えてみて下さい。
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