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マガジン

  • 産業医からのにじいろ処方箋

    産業医・産業保健職を主な対象として、企業の人事・労務担当者に知っておいてほしいLGBTQ+の基礎と健康問題、インクルーシブな職場作りへのヒントを伝えていきます。

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透明人間は誰の目に映るのか。

ずっと言い出せなかったこと 自分でもなぜだか驚くくらい躊躇して言い出せなかったことがある。 それは、

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    • 産業医からのにじいろ処方箋 #24 トランスジェンダー労働者の健康診断結果の解釈をどのようにすべきか

      結論(現実的な運用案)人事(あるいは健診)システムに登録された性別で判定を行うのが最も安全である。 その上でトランスジェンダー労働者の健診結果の解釈に関して、シスジェンダー労働者とは異なる注意点があることについて情報提供をする。また、事後措置については本人の身体の状況を踏まえて必要に応じて主治医との連携を図ることが望ましい。 前提:トランスジェンダー労働者は一様な集団ではないトランスジェンダーとは男性・女性という出生時に割り当てられた性別に対する典型的なジェンダーアイデンテ

      • 産業医からのにじいろ処方箋(#23 同性婚を巡る憲法議論についてざっくりと解説する)

        【憲法24条に「婚姻は、両性の合意のみに基いて成立し、」と書いてあるのだから、同性婚は禁止されていて、憲法改正をしない限りは同性婚は実現しません】とかいう誤解を撒き散らしている人達は端的に言って恥ずかしすぎます。 某新聞社までもこんな誤情報を流布しているわけで世も末です。 https://www.yomiuri.co.jp/editorial/20241102-OYT1T50001/ 憲法24条はかつて婚姻に際して家長の同意を要するなど個人の尊重に欠けていた状況を打破し

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        • 日本在住国際同性カップルの結婚が絶望的な話

          あまりにも絶望しているので筆をとるの巻今日は産業保健がどうとか、医療がどうとかそういう話は一切しません。 とにかく自分が今困っているのだということを伝え、やり場のない悔しさと絶望感を供養するために書いています。 日本が同性婚を法制化せず、うだうだしているのは皆様もご存知の通り。 でも日本人が海外の法のもとで結婚することにはそれなりに寛容だと思っていましたし、まぁそんなに高い壁はないだろうと高を括っていたのです。 そこにはあまりにも罠が多く、せっかくパートナーと婚約したのに

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        • 産業医からのにじいろ処方箋 #24 トランスジェンダー労働者の健康診断結果の解釈をどのようにすべきか

        • 産業医からのにじいろ処方箋(#23 同性婚を巡る憲法議論についてざっくりと解説する)

        • 日本在住国際同性カップルの結婚が絶望的な話

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        • 産業医からのにじいろ処方箋
          27本
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        記事

          拝啓、十五の君へ

          アンジェラ・アキさんのこの曲がYoutubeのオススメで流れてきて、とても懐かしく、そして30歳を過ぎた自分にとっても新鮮な曲だと感じた。 15歳という多感な時期を荒波のように感じる「君」と、 後から振り返った時に感じる「僕」の視点に自分自身を重ね合わせてしまう人も多いのではないだろうか。

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          拝啓、十五の君へ

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          産業医からのにじいろ処方箋(#22 社会がLGBTQ+を死に追いやっているという事実について考える)

          LGBTQ+に対する偏見は命に直結するという事実最近ある方に紹介されてこちらのTEDを見ました。

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          産業医からのにじいろ処方箋(#22 社会がLGBTQ+を死に追いやっているという事実について考える)

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          産業医からのにじいろ処方箋#21:多様性についての議論に居心地の悪さを感じたら気に留めてほしい4つのルール

          多様性の議論は居心地が悪いもの近年ダイバーシティやDEIといった言葉を以前よりも多く耳にするようになったのではないでしょうか。 または、「〇〇と言ってはいけない時代」と、自分がこれまで慣れ親しんできた常識を打ち破られ、どうして良いか分からない人も多いように思います。 そんな人達が「多様性を押し付けられている」「なんだか肩身が狭い」そう思うのも無理はないでしょう。 多様性について議論をするということは、これまで自分が無意識に享受してきた特権に目を向け、時に自分がこれまで加

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          産業医からのにじいろ処方箋#20 「結婚の自由をすべての人に」を実現するためにアドボカシー講座に行ってみた話

          結婚の自由をすべての人に-Marriage for All Japanとは私が自らの当事者意識を持って、心から応援しているキャンペーンがこの「結婚の自由をすべての人に-Marriage for All Japan」です。 (長いので以下「マリフォー」) 日本では戸籍上の性別が男女のカップルにしか婚姻が認められていません。 すなわち私のように同性カップルは結婚の自由がないのです。 結婚が出来ないということは、 相続の時には遺書がないと財産を引き継がせることが出来ません。

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          産業医からのにじいろ処方箋#20 「結婚の自由をすべての人に」を実現するためにアドボカシー講座に行ってみた話

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          産業医からのにじいろ処方箋#19 企業はなぜLGBTQ+の課題に取り組むのか-社員からの視点

          はじめに前回の記事では、企業がなぜLGBTQ+の課題に取り組むのかについて、大まかに整理しました。今回の記事では社員・顧客・株主という3つのステークホルダーのうち、社員(労働者)の視点から企業がLGBTQ+の課題に取り組むべき理由を深掘りしてみたいと思います。 まずは、LGBTQ+社員にとって職場での経験はどのようなものかを見てみましょう。 LGBTQ+労働者にとっての職場での体験(Employee Experience)LGBTQ+労働者にとって職場は、仕事自体のストレ

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          産業医からのにじいろ処方箋#19 企業はなぜLGBTQ+の課題に取り組むのか-社員からの視点

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          産業医からのにじいろ処方箋#18 企業はなぜLGBTQ+の課題に取り組むのか-3つのステークホルダーからの視点

          企業がLGBTQ+取り組む動機は様々企業がこの課題に取り組む課題を聞かれても雑多な答えが返ってくることが少なくありません。そこでこのシリーズの中で、少しずつこの課題を整理してみたいと考えています。 企業がLGBTQ+の課題に取り組む理由を聞かれた時によく挙がる言葉が「生産性」「ブランドイメージ」「社員満足度」などです。 これらの雑多な切り口はステークホルダーごとに整理すると分かりやすいかもしれません。この記事では社員・顧客・株主の3つの視点から考えてみましょう。 ステーク

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          産業医からのにじいろ処方箋#18 企業はなぜLGBTQ+の課題に取り組むのか-3つのステークホルダーからの視点

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          産業医からのにじいろ処方箋#17 僕が「家族」を取り戻すまでの話

          家族にカミングアウトするということいつのことだったか、アメリカで同性婚訴訟が行われていることがニュースで報じられていた。 そのニュースをリビングで見ながら両親が「この人たち気持ち悪いね。」と言葉を交わしていたのを今でも鮮明に覚えている。 この一言が僕にとっては長年の傷になっていた。 多くの人にとって家族とは代替が難しい存在だと思う。 生まれてから多くの時間を過ごして来た人たちである。 もちろん悪いことも沢山あったが、それでも長い時間を過ごし、多くのものを与えてくれた両親

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          産業医からのにじいろ処方箋#17 僕が「家族」を取り戻すまでの話

          産業医からのにじいろ処方箋#16 足踏みシリーズ解説(11日目-16日目)

          足踏みシリーズとは(再掲)私がTwitterで始めた、毎日電車で足を踏まれるフィクションシリーズだ。 https://twitter.com/ktobitate/status/1646282834922053632?s=20 世の中には毎日のようにLGBTQ+に関するニュースが流れる。 それに対して同情的なコメントをしてくださる方も多いように思う。 しかし、なんとなく「わたし」と「あの人達」という構造が透けて見えることが多いように感じていた。 そしてそれと同じくらい、否

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          産業医からのにじいろ処方箋#16 足踏みシリーズ解説(11日目-16日目)

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          産業医からのにじいろ処方箋#15 足踏みシリーズ解説(6日目-10日目)

          足踏みシリーズとは(再掲)私がTwitterで始めた、毎日電車で足を踏まれるフィクションシリーズだ。 世の中には毎日のようにLGBTQ+に関するニュースが流れる。 それに対して同情的なコメントをしてくださる方も多いように思う。 しかし、なんとなく「わたし」と「あの人達」という構造が透けて見えることが多いように感じていた。 そしてそれと同じくらい、否定的な意見も多く目にする。 「少数派に合わせて自分たちが我慢を強いられるのはおかしい」 「みんな大変なのに、どうしてあいつ

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          産業医からのにじいろ処方箋#15 足踏みシリーズ解説(6日目-10日目)

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          産業医からのにじいろ処方箋#14 (Niji Hubオンラインイベントを開催しました)

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          産業医からのにじいろ処方箋#13 足踏みシリーズ解説(1日目-5日目)

          足踏みシリーズとは私がTwitterで始めた、毎日電車で足を踏まれるフィクションシリーズだ。 世の中には毎日のようにLGBTQ+に関するニュースが流れる。 それに対して同情的なコメントをしてくださる方も多いように思う。 しかし、なんとなく「わたし」と「あの人達」という構造が透けて見えることが多いように感じていた。 そしてそれと同じくらい、否定的な意見も多く目にする。 「少数派に合わせて自分たちが我慢を強いられるのはおかしい」 「みんな大変なのに、どうしてあいつらだけ特

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          産業医からのにじいろ処方箋#13 足踏みシリーズ解説(1日目-5日目)

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          Happy Prideの祝福をあなたに

          この週末は東京レインボープライド2023が東京・代々木公園で行われた。COVID-19でオフラインでの開催が中止・縮小されていたが、今年からは会場での人だかりが戻ってきた。ブースエリアもとにかく人だらけ。ゆっくりと出展も見る余裕もないくらいの大盛況ぶりだった。 私がパレードに参加するのは実は今回がはじめて。スポンサー企業との関わりや、自分自身の関心がLGBTQ+コミュニティをいかにサポートするかに移ってきたこともあり、自然と参加することにした。

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