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思い出すけど分からない、あの味…
ふと目についた、この記事一覧。
2005年の9月、人生初めての国外旅行として30人ほどの団体で訪れた海南島2泊+広州1泊の旅行。2000年代初頭で団体旅行だとガイド名目の監視員が付いたり色々と面白かったのはともかく、食で忘れられないのが最後の夜となる広州のレストラン…
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なんかものすごい状況の中で店員の人海バリケード的な関門を経て入店した記憶のあるレストラン、ここでまあ色々なモノを食べたのですが(「これからこの子を焼きます」と披露しに持ってこられた子豚まるまるの姿に皆ドン引きしつつも出てきた豚は美味しく完食とか)特に記憶に残っているのにほとんど情報のない料理があり…
写真は撮っていないのですが(レストラン内ではどうもカメラNGな雰囲気だったので)牡蠣の炒め煮のようなもので、見た目はぷりっとした牡蠣が美味しそうなのに食べたら「田んぼの泥の薫り(近隣席の共通認識)」が口から鼻に抜け、これは…と思っていたら日本からの代理店派遣のガイドさんが目配せして「お酒は強め?」と聞いてきたので「それなりに」と周囲が答えるとスっとオーダーを入れ、出てきた老酒を「まずは一杯」と勧められ「このあとに牡蠣をどうぞ」と言われて食べたら、なんということでしょう!あの濃厚な泥の田んぼはどっかに吹き飛び、老酒の薫りと牡蠣の旨味を油が綺麗に整えてくれて目を真ん丸にしてたらガイドさんが「ね?」とまた目配せ。いやいや、この味をこのテーブルだけで堪能していいんですか?的な…(他のテーブルは泥牡蠣を残し気味)
しかしあの「田んぼの泥が老酒で化ける牡蠣炒め」は、いったい何だったのだろう。未だに正体が、わからない…
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