見出し画像

まさに「大きなカブ」だった。地域ボランティアさんと職員さんと私と力を合わせてお昼寝アートを作る。

お話を頂いたのは、去年の夏のお子さんの講習の時。10年のお付き合いのある、子育て支援センターの「あいっ子」さんの職員さんからの相談だ。

「お昼寝アートを作りたいんですよね。先生、来年頼めますか?」

滋賀県愛荘町の子育て支援センターのあいっ子さんは、もうすぐ創立10年を迎える。「ここで遊ぶおもちゃをボランティアさんが作る講習」をお願いしたいと連絡が入ったのは、あいっ子さんが建ったばかりだったから、もう10年前。リクエストを受けて、数回、ケーキや魚釣りやたくさんのおままごとの食べ物を一緒に作った。そして今もたくさんのお子さんがそのおもちゃで遊んでくれてる。

10年、私のおもちゃを信じてくれたという歳月が、私の心に火をつける。というのも、かなり大変な作業なのだ。何がって、大きさ!

2m✖️2m。まず部屋に広げられない!だからイメージがとらえづらい。カブの大きさはこれでいいのか?パソコンの中でのシミュレーションでは追っつかない。一応作って見ても全部作るまで自信が持てない。作り変えの可能性も含めた作業を、おうちでコツコツ。

ボランティアさんたちにはカブやお人形たちを作ってもらうのだけど、型紙と布だけ渡しても、多分作るのが難しい。だからサンプルを一応作らなきゃ、ってことで、一通りのアイテムを作成。

画像1

画像2

講習前夜まで布と格闘。例えば縁。2mが4辺あるから、それをバイヤスで包む作業だけでも、体全体の作業。久しぶりに全身筋肉痛になってしまった。

そして当日、初めて布を広げて全体を見た!おおおおお!!!
ちっちゃいのが布絵本サイズの大きなカブ。(こうなるとちっちゃなカブ)

画像3

ボランティアさんは7名。職員さんは3名。私はトーク担当(もちろんソーシャルデイスタンスをとって!)で10人でチクチクスタート!

画像4

お聞きすれば、ほとんどの方が、今までのおもちゃ講習に参加されてた方で、中でもすごかった方が、その時私の作品と出会い、バンバン作られた方がいらっしゃったのだ。「あいっ子さん」にほとんどの布絵本を作って寄贈されて、お友達やご家族の方にもいっぱい作ってプレゼントされていた。なんと布絵本の「かさ地蔵」だけで、7さつは作ったんだって。私より断然すごい。まさにスーパーボランティアさんだ!

改めて無償で自分の時間を提供する力のスゴサを考えた。この作品を地域のちっちゃなお子さんたちとご家族が楽しむ。楽しんだ方の心に、きっと影で作った方々の気持ちが記憶される。その記憶がどんな力になるんだろう。表に出ない形であっても、きっとそれは大切な何か。

まさにこのお昼寝アートの作品と同じテーマ、「力を合わせて!」じゃないか!とまたまた感動。そのプロジェクトに参加できた嬉しさを、講習で楽しそうに針を進めている方々を見て思った。まだ体は痛いが、それさえも心地いい。

みなさん、針仕事がきっと大好きなんだと思う。とても綺麗な縫い目で、丁寧に作品を作ってらっしゃった。下にいらした職員さんから「帰り際、参加された方が『あー、楽しかった』って言って帰られましたよ」という嬉しい報告もあった。

完成はまだ先。おうちで残りの作業をしてもらったり、お花を増やしたり、土台に刺繍をしたり、私は土台に貼り付ける家を作ってプレゼントしようと思ってる。

お披露目撮影会は、来年のに2月。カレンダーの写真になる予定。私ももちろん駆けつける。

その時はまたここにお子さんが寝っ転がった完成写真を載せるので、お楽しみに!

よろしければサポートを願いします!サポートは、手作りを広める活動に使わせていただきます!