健康診断対策の禁酒に効果はあるのか?
おはようございます。
体質改善の専門家 たかだ です。
整体の院長したり、YouTubeで健康情報を届けたり
24時間いつでも通えるオンラインの整体院を運営したりしています。
さて、今日は、健康診断対策の禁酒に効果はあるのか?
こんなテーマでお話しをしてきます。
本題に入る前に、お知らせをさせてください。
私のYouTubeは、ご覧になりましたか?
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2時間以上かけて、分かりやすく徹底的に解説した一本です。
ここまで時間をかけて解説した動画は、世の中に一本もありませんので。
ぜひともご覧ください。
明日は健康診断だから、今夜は禁酒。
私の院の患者さんでも、よくこんなことをおっしゃる方がいますが。
はたして、数日お酒を抜いただけで、健康診断の数値はよくなるのでしょうか?
今日は、この問題の答えを出します。
健康診断の前だけ、健康を意識している。
そんなあなたには、とても役立つ内容となります。
ぜひ最後まで、お付き合いいただけたらうれしいです。
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このnoteは、ラジオ番組『ウチカラ整体院』のテキスト版です。
文字で楽しむのはもちろん、下記リンクより音声視聴もOK。
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γ-GPT値は、肝臓疾患系の病気発見に役立つ
どこの誰が言い出したのか?『γ-GTP値は、2日前から禁酒すれば正常に戻ると』いう都市伝説が、まことしやかにささやかれ。
お酒好きの間には、一時しのぎと分かっていても『健康診断の2日前からは、お酒を飲まない』という人も少なくありません。
お酒好きには、釈迦に説法になるかもしれませんが。
γ-GTPはガンマ・グルタミル・トランスペプチダーゼの略で、胆道から分泌される酵素。
アミノ酸を作るのに欠かせない酵素であり、肝臓の解毒作用にもかかっています。
γ-GTPの値は、血液検査によって調べることができます。
基準値は、男性なら50以下、女性なら30以下。
基準値より高い場合は、アルコール性肝機能障害など、肝臓系の疾患や胆道系の疾患が疑われます。
これらの疾患の早期発見のためには、γ-GTP値は有力な手掛かりということで、2日前に禁酒して数値を良くしようという人がいるようですが。
実は、効果がありません。
2日間程度の禁酒では、γ-GPT値は下がらない
これは医学界では常識の考え方なのですが。
そもそも2日程度の禁酒で、γ-GTP値が下がることはありえないのです。
血糖値や中性脂肪値は、その日の朝食の内容によってもすぐに数値が変化しますが、γ-GTP値は、1日や2日の禁酒で急に下がるものではありません。
2週間ぐらい禁酒して、ようやく半分に下がる程度。
検査前に急遽お酒を減らすのではなく、普段から意識して酒量をコントロールするようにしたいのです。
肝機能の指標になるのは、γ-GPTよりも肝臓の線維化
『一時的にガンマ GTP 値をごまかそう』などという小細工は通用しないことがよく分かったかと思います。
しかし健康診断で注目すべきは、γ-GTPだけではありません。
お腹のエコー検査も検診メニューに加え、総合的に肝臓の状態を把握することが大切です。
最新の肝機能測定器なら、エコーよりも詳細に検査することができます。
腹部超音波検査やフィブロスキャンでわかるのは、肝臓の繊維化の度合いです。
飲酒やウイルス感染により、肝細胞が壊れることで肝炎が起きます。
幹細胞は再生力が強いので、1回だけの肝炎なら原因を除去すれば傷跡を残すことなく再生します。
ところが肝炎を繰り返すと、肝細胞とともに繊維細胞が増加。
繊維細胞は、白くて硬いのでその割合が増加すると、肝臓全体が白くなり表面が凸凹肥大します。
これが、線維化です。
繊維細胞がある部分は、血液や色々な物質が通りにくく、肝臓が機能を発揮できません。
線維化した部分の体積が増加するにつれ、肝機能は低下し80%を超えると肝硬変と診断されるようになります。
肝機能障害を評価するには、繊維化の度合いを知って早めに対処する必要があります。
エコー検査でも線維化の程度は分かりますが、フィブロスキャンは、さらに線維化の状態を数値化で詳しく知ることができます。
γ-GTPは断酒をすることで下がるため、肝障害が治ったと勘違いする人がいます。
しかし、大量飲酒で一度起こった線維化は元に戻りません。
γ-GTP値が正常値になったからといって、安心してまた飲み始めると線維化はさらに進行し、気がついたら取り返しがつかないほど肝障害が進んでいることも。
なので、γ-GTP値よりも線維化状態をチェックするようにしましょう。
ALTやASTでも、肝障害の程度がわかる
血液検査でわかる指標には、γ-GTPの他にALT(GPT)、AST(GOT)があります。
ALT、ASTは肝細胞で作られている酵素で、肝幹細胞が壊れた時に血液中に大量放出されます。
そのため血液中のALT、AST の濃度によって、肝臓の状態を判断できるのです。
検査数値について、一般的にALT、ASTともに30以下が基準値です。
30~50は要注意、51以上は異常とされています。
またALTの数値は、16を超えると脂肪肝が疑われます。
脂肪肝は自覚症状がなく、ALT の数値が重要な手がかりになります。
さら ALTのほとんどは、肝細胞に存在しますが、ASTは筋肉や血液中にも存在するため、ALTとAST の両方の値を見てASTだけが高い場合は、原因は肝臓でない可能性があります。
また、ALTやASTは薬を分解する時にもできる酵素なので、処分薬の影響で値が高くなる場合もあります。
より正確に肝機能の状態を知りたいのなら、やはり腹部エコー検査やフィブロスャンを併用するのが確実です。
ということで、今日の話はここまでになります。
この放送をお聴きのみなさまが、1人かかさず
健康で健やかな生活を送れることを祈っています。
体質改善の専門家 たかだ でした。
それでは次回の放送で、またお会いしましょう
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