12月27日 相次ぐ通り魔・刺殺事件 ~成熟社会と道徳の必要性~
12月27日 相次ぐ通り魔・刺殺事件 ~成熟社会と道徳の必要性~
年の瀬も近い12月半ばに刺殺・通り魔事件が相次いでいる。
14日20時。北九州市のマクドナルドに並んでいた女子中学生が突然、43歳の男に刺されて死亡し、一緒にいた男子も重傷を負った。
5日後に現場近くに住む平原政徳容疑者が逮捕されたが、目つきがおかしく、取り調べでも激高しており、近所の人の話から、拡声器で大声を出したり、庭で爆竹を鳴らすなどしていたという。
平原容疑者は第二団塊世代に近いが、世代的にも、80年代以降にカラーテレビが普及し、それと時を同じくして、日教組や田原総一朗など、マスコミによって道徳教育の要素がテレビからも学校からも完全に排除されて、受験戦争が激化したことによって、日本特有のうつ状態などの、社会学者の宮台真司氏が指摘する「人格障害」による社会衰退(社会学用語)が深刻化し、自殺、少子化、児童虐待が社会問題となった、宮台氏いわく「ヘンな人が増えた」成熟社会に至るが、平原容疑者はその宮台の指摘する『成熟社会のヘンな人』の最たる人であろう。
平原容疑者は道徳の欠如と人格障害によって長い年月、社会から隔離されての引きこもりとなり、孤立を極めて暴力的な妄想に取りつかれての犯行と思われ、被害者とご遺族にとっては痛ましい事件となった。
また、逮捕されてからの平原政徳容疑者は正常な人の顔つきではなく、挙動不審で、目つきが異様だが、それは北九州市の事件の4日後に起きた、三宮での通り魔刺傷事件の加害者にも全く同じことが言える。
地下鉄三宮駅の改札で、70代の女性が突然、山本裕子容疑者に背中を刺されたが、山本容疑者は第二団塊(団塊ジュニア)世代の49歳の女性である。第二団塊世代以降、日本の女性のコミュニケーション能力は著しく低下し、団塊ジュニアの女性が人口が最も多いにも関わらず、出産適齢期の出生数が明治期を入れても過去最低(当時)など、極端な少子化にも顕著に反映されているが、女性もまた、真っ当な人でも、好悪(こうお)の情を全面に出して排他的になったり、あるいは本事件の容疑者のように自閉症であったり、あるいは他者配慮が欠落して社会性がなく、精神的におかしくなっている団塊ジュニアの女性がネット上にも非常に多く見られる。
正直、平原・山本両容疑者とも、犯罪者である以上に、精神を病んだ病人であるため、裁判や刑務所の司法によって罪を償わせて、更生させることはムダであり、無意味に等しい。
つまり彼らの出現を未然に防ぐ能力も、更生させる能力も、日本社会にはない。
つまり、今回起きた2件の通り魔事件の平原・山本両容疑者とも、2021年10月31日に18人が重軽傷を負った京王線のジョーカー事件を引き起こした服部恭太被告よりも、病的で正気を失い、生まれ持った本来的なその人本人ではない、悪霊にとりつかれたような表情をしている。
その悪霊とはまごう事なき、80年代以降のテレビや学校、Xなど、道徳倫理を徹底的に排した日本社会の確固かつ暗然として位置を占める中心なのかもしれない。
主に80年代以降の道徳教育の排除と、SDGsやLGBT法案を始めとする人権主義の台頭、また80年代以降、テレビ、アニメ、ゲーム、パソコン、スマホと、文明・文化が進んでの、AIを始めとする行き過ぎた唯物主義の社会支配、メガヒットアイドルや娯楽の多様化によって価値観が多様化して国民がアトム化してバラバラになり、日本人の美徳である「清き明(あか)き心」、純粋な心、感謝の気持ち、謙虚さが失われ、他人の悪口を書くことしか能がないX上の人たちや、これらの通り魔事件の2容疑者のように、『国民全体が悪魔化』している。
戦後の日本はAI、ChatGPTなど、哲学や人間の魂、精神性を無視した唯物主義・科学万能主義だが、私はむしろ日本政府やマスコミが推奨するものに逆行して、神社やお寺に参拝して心を清める必要性があると強く主張する。
スピリチュアル的な話になるが(拝金主義の人は読まなくていいが)、平原・山本両容疑者の形相は完全に悪霊にとりつかれて、正気を失っており、美輪明宏さんが重視する言葉の一つである日蓮上人の南無妙法蓮華経であったり、柳生(やぎゅう)忠司さんが重視する光明真言や如意輪観音の真言を唱えて、邪気を外に押し出す必要性があると個人的には思う。
私もまた、哲学も道徳も知らない、人として完全に未熟だった10代、20代はバクチクの反社会的な楽曲であったり、女性に依存する歌詞と音楽性のTMネットワーク、漫画の「北斗の拳」や「ジョジョ」の悪役、完全に絵空事でしかないトレンディドラマの影響によって、むしろ平原容疑者や服部被告に近い精神性だったが、この国では、他国の宗教倫理に当たる社会人の最低限のベースとしての社会性としての道徳倫理が全く教えられておらず、ネットのXの世界もまた、平原・山本両容疑者とさほど変わらない、道徳倫理が欠如した人たちの集まりなのである。
超高齢化社会で、人口が多くて日本社会を支えるはずの40代の人たちがこのような通り魔事件を起こしている。ことに40代、50代には精神的に病的な人か女性であれば排他的な人が多い。日本のXの世界もまた「見るも無残」である。
このような成熟社会による社会衰退もまた、原発廃炉や能登地震と並ぶ国家的で社会的な厄災であろう。