#267【あるあるな組織とは?~会社・会議】
最近、
西野亮廣さんのvoicy
を聴いていて、
大変納得させられた
お話があったので、
ここでご紹介します。
それは、
「 サボタージュマニュアル 」
というお話です。
これは何かというと、
CIAが第二次世界大戦中に
敵国にスパイを潜入させて、
組織の機能を壊す作戦の
マニュアルなのです。
その中身の概要を
要約しながらご紹介します。
1) 指揮命令系統を重視すること
~意思決定の飛び越え禁止
2) 会議では長いスピーチをする
~個人の経験や逸話を盛り込んだ
話をひんぱんにする。
3) 会議では全ての項目を提示する
4) 関係のない話をひんぱんにする
5) 前回会議で決まった問題を蒸し返す
6) 重要ではない仕事に完璧さを求める
7) 重大な仕事がある時こそ会議を開催する
8) 許認可や確認などの手続きを複雑化する
…これは一部にすぎませんが、
どうですか?
普段の仕事などで
アルアルなことばかりですよね?
私自身も、
これまでの会社経営や
色々な組織での会議体で、
いくども経験し、
自らも会議体の主催者として
このような行為を何度も
行なってきました。
もちろん、
会社のために、
組織のために、
その構成員のために、
良かれと思って
発言したり
行動していたことが、
敵国をダメにするための
スパイと同じ行為に
繋がっていたと思うと、
何とも恐ろしいことです。
=====
1)の指示系統重視などは、
取締役や部長などの印鑑回し等が
代表例です。
情報の共有が大切といいながら、
結局は責任の押し付け合いと、
時間と手間の浪費、
意思決定と行動の遅延など、
よいことは一つもありませんね。
7)もアルアルですね。
会議している暇があったら、
重大な問題の対応を優先すべきです。
よく、
「 小田原評定 」などと
揶揄される、ムダな会議ですね。
こうしてあらためて、
組織をダメにする項目をみると、
民間よりも
役所などの自治体で顕著な
現象にも思えます。
ここでも出てくる
キーワードは、
「 責任の所在 」
になるでしょう。
「 みんなで印鑑ついて、
みんなも確認したでしょ? 」
「 会議を開いて、
みんなに報告したので、
分かっているでしょ? 」
みたいな責任の分散化を
はかるために、
このような指示系統の仕組みや
ムダな会議が延々続けられる
わけです。
=====
この非効率で旧態依然、
成果を挙げられない組織を
打開する方法の一つとして、
会社のような
中央集権型組織とは違う、
DAO(自律分散型組織)などの
web3.0的な組織だったり、
オンラインサロンのような
ファンクラブ的な組織が
あるわけです。
このような
形骸化されない
自由な組織こそが、
閉塞感のある日本の
未来を切り拓くことに
なっていくと確信しています。
これから会社という組織を
抜け出そうとしている人や、
起業して、
新たな組織を立ち上げる人は、
サボタージュマニュアルの逆張り
を意識しつつ、
web.3.0を強く意識した
デジタルコミュニティを
構築してみてはいかがでしょうか?