見出し画像

積極的に思うことと、消極的に感じること。

アレクサンダーの専門用語でアップは
積極的に思い続けることで、
逆に重力方向へは
消極的に感じ続けるだけで良い。

ここで「思う」というのも
もしや専門用語的に使っているのでは
と書いていて気づきました。

「思う」ってアレクサンダーさんは
「project」を使っている。
「思う」の全部ではないけれど、少なくとも
使い方という言葉を方向性と一緒にいう時には
「project」を使っている。

「project」の意味は
企画する、投影する、映すなどなど。
どれも頭にあるものや計画を
実行するや実行しようとする、
というような意味合いがありそうです。

ただ思い浮かべているだけではなく、
実行することが言葉の意味に含まれていそうです。
ぽやんと思うだけじゃなく、
実行に移せるだけのエネルギーは送くる必要がある。

データを壁面に映し出すかのように、
脳からの信号を特定箇所に送り出す。

さらにいうと、計画するという訳語もあるように、
projectという言葉はまだ実行に移していない状態も表している。
ということは、思ってやらない状態も表している。かも。

こう考えていくとアレクサンダーさんは
本当に言葉を選んで選んで使っているんだなと想像します。

話はそれましたが、
アップっていつも言っている呪文のことでもあります。

呪文には方向性が示されているし、
よくなった状態のことでもあります。

首はフリーで頭は前上背中は広く長く。

呪文は積極的に「思い」続けることでもあるし、
良い使い方をしているとこうなります、という
よい状態のことでもあります。


重力方向の消極的に感じることは、
そのままと言えばそのままなのですが、
意外とこれが難しかったりします。

私ちはすぐにあれこれコントロールしたくなって
重力方向の体重の流れを止めてしまいます。

どこかの動きをコントロールしたくなり
ぎゅっと力を入れてします。
そうするともうそこは不自然なことになり
重さの流れを止めてしまいます。

何かを持ち上げるときに使う力ではなく、
そこに力を入れなくてもやろうとしていることは
実行できるのに、ぎゅっと力を入れてしまう。
この力のことを言っています。

この重力方向の体重の流れは
感じるだけで止めておかないと
途端に何かをコントロールしたくなります。

重力方向に体重を流すんだ!
となると、もうそれはコントロールしてる。


書いていていつも以上に専門的な話になっていることに気づきました。
レッスンに来ていただければ体験できるのですが、、、来てみませんか。
おもしろいですよ。

結局、積極的に思うことであるし
消極的に感じることなんですが、どちらも
思うだけで実際にはやらない、ということは共通しています。

(アップは少しやるんですがやったと思うほどにはやらない、ごにょごにょ。。。)
(エネルギーと書いた理由でもあるんです。ごにょごにょ。)


質問的なもの。
projectの訳語ですが、思うと訳しているもの以外にありますか?
訳しにくい言葉の一つですよね。
頭の中にあるものを表に出すって、一言で言い表しているものってあるのかな。
もしくはもっと違う方向から訳して日本語的にはピッタリくるもの。
思うって結構いい気がしているけど、但し書きが必要なのがなあ、って。

いいなと思ったら応援しよう!

ほりうちけーアレクサンダーテクニーク教師
よろしければお願いします。たいへん喜びます。

この記事が参加している募集