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基礎。最重要。

プライマリーコントロール。
ファーストコントロール。

日本人の私からすれば
どちらも同じようなものかなと思ってしまいますが、
母語が英語の方にはプライマリーコントロールって
専門用語と感じるみたいです。
(直接そう聞きました)


プライマリーにコントロールする
プライマリーなコントロールであって、
ファーストにコントロールするではないんです。


アレクサンダーさんは
喉に問題を抱えていて、
その問題を解決するためにいろいろな実験をしました。

喉という部分だけの問題ではなく
全身が喉の問題にも関係していることを突き止めました。
背中は長く広い方がいい。
そのためには頭との関係を調整しなくてはならない。
ということで、この調整のことを
プライマリーコントロールと名付けました。


後進の教師たちによって呪文の内容全てが、
プライマリーコントロールと呼ばれるようになっていったのかもしれません。
頭の調整だけではなく、
それに続く背中が長く広くも意味の範囲に入ったのかもです。

この辺は今時点でそう思うというだけですし、
素直に著書を読むと私にはそう読めてしまうんです。
今ではなんだか神秘的なものとさえ
日本では思われている節がありますが、
違うだろう、と常々思っています。


頭と胴体の位置関係が
全てを決めると書きましたが、
その意味でもプライマリーなんです。

プライマリーは「初源的」と訳されたりしますが、
「基礎となる」の方がしっくりくるかもしれません。

呪文は、
首、頭、背中(胴体)、あしが
関係していますが、
首に関することを思ったら、
はい次!頭!ではなく、
首のことを思いつつ、頭です。
その次も同じで、
首、頭のことを思いつつ、
背中のことを思う。
順番はありますが、最終的には
全て同時に思う必要があります。

これが初めてだとなかなかに難しい。

順番に一つ前のことを忘れていきます。
これは私もそうでしたし、生徒も同じですね。

次のことを思う一瞬前までは覚えているんですよ。
でも、次のことを思うと、
前のことは綺麗さっぱり忘れる。

これが刺激が強いものであれば尚のこと
忘れてしまいます。
やっとのことで、首、頭、背中を
同時に思うことができたのに
動こうとすると、一瞬で忘れ去ってしまいました。

ここでいう刺激というのは、
何かしようと思うそのこと自体だったり、
実際に動き始めることだったりです。

動き始めるなんて
刺激が強過ぎて、何も覚えていませんでした。
ただただ動いているだけでした。


基礎となるコントロールを
意識的にできるようにすることで、
自分の使い方がよくなり、機能水準が向上する。

その意味で、プライマリーコントロールは
私たちにとって一番大事なことです。



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ほりうちけーアレクサンダーテクニーク教師
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