10月はこんな本が出ました!
[休み時間シリーズ]
休み時間の感染症学
[休み時間シリーズ]
休み時間の感染症学
齋藤紀先・著
◎288頁・A5判・定価2420円(税込)
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色と光の科学 物理と化学で読み解く色彩の起源
色と光の科学 物理と化学で読み解く色彩の起源
小島憲道/末元徹・著
◎192頁・A5判・定価2860円(税込)
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あとがき——「ノーベル賞2023」
今年2023年には、ノーベル物理学賞が「アト秒科学」の研究に、ノーベル化学賞が「量子ドット」の研究にそれぞれ授与されました。特に量子ドットの研究は、物理学の一分野である量子力学と密接な関係にあります。最先端の研究の世界では、物理学と化学という2つの分野が、従来の境界を越えて密接に関わり合っているのです。
こうした学問分野の境界を越えた受賞は、これが初めてではありません。たとえば2020年には、「ゲノム編集手法の開発」にノーベル化学賞が贈られました。これは、生理学・医学の部門で受賞していても不思議ではない研究です。
学校の教科書では「物理」、「化学」、「生物(生理学・医学)」は明確に別々の科目ですが、現実の研究の世界では、これらの分野の境界が交じり合いつつあります。私たちの世界が抱える問題や謎は、「物理」や「化学」や「生物」といった既存の枠に収まるものではないからです。真に画期的な発見をするためには、学際的な協力や知見の広さがいっそう必要になっていくでしょう。
私たちもオープンマインドを持ち続け、さまざまな分野への好奇心を失わないようにしたいものです。