お尻トレーニングの正しいやり方・効果・種類
お尻のトレーニング方法と効果・種類、トレーニング前後のケア方法をわかりやすく解説します。
腰痛を解消したい方や、骨盤・股関節の歪みを改善したい方は、ぜひお試しください。
お尻トレーニングの効果・メリット
お尻トレーニングでお尻の筋肉を鍛えることで、
肉体面・精神面・美容面にそれぞれ以下のようなメリットがあります。
肉体的メリット
「腰・股関節の筋肉の硬直」や「骨盤・股関節の歪み」の原因は、”お尻の筋肉の弱化”なので、お尻の筋肉を鍛えることで様々な肉体的不調を解消できます。
◆腰痛の解消
◆骨盤の歪みの改善
◆XO脚の改善
◆冷え性の改善
◆便秘の解消
◆生理痛の改善
◆姿勢が良くなる
精神的メリット
お尻の筋肉が強くなると、骨盤=体の土台が安定します。
体が安定すると精神も安定して、精神面もタフになります。
◆ストレスの解消
◆イライラしづらくなる
◆気持ちが落ち着く
◆どっしりと構えられるようになる
◆腹がすわる
美容的メリット
お尻トレーニングをすると「成長ホルモンの分泌」、「代謝UP」、「骨盤・股関節の歪みの改善」、「内臓機能の向上」、「筋力UP」などの効果により、様々な美容効果を得られます。
◆ヒップアップする
◆くびれができる
◆脚が細くなる
◆痩せやすくなる
◆お肌がキレイになる
トレーニングはキツイですが、やるだけの効果があるので、ぜひ取り組んでみてください。
お尻トレーニングのやり方6選
お尻を鍛える方法は様々なものがありますが、
今回ご紹介するのは以下の6つです。
①ヒップリフト
尻トレといえばコレ。骨盤・お尻を引き締めたい方にオススメ
②ワンレッグヒップリフト
ヒップリフトの進化版。より大臀筋に効きやすい
③サイドヒップリフト
中臀筋(お尻の横)に効かせたい場合はコレ
④クラムシェル
中臀筋を鍛えて、股関節のねじれが改善できる
⑤バックキック
大臀筋〜背筋を鍛えたい方にオススメ
⑥スパイダープランク
お尻と合わせて体幹全体を鍛えることができる
それでは、お尻トレーニングのやり方を順に解説していきます。
①ヒップリフトのやり方
⑴仰向けに寝て、両膝を立てる
・手のひらは下で床につき、足は腰幅に広げる
・足裏全体を床につく
・ボールを膝に挟むと、内転筋と連動して効果UP
⑵お尻を締める力で骨盤→背中を持ち上げる
・肩〜膝が一直線になるまで、ゆっくりと上げる
(息を吐きながら)
【回数・セット数】
・10回、1セットから始める
【負荷を高めたい場合】
・回数を増やす(20回→30回→・・)
・セット数を増やす(2セット→3セット・・)
・ゆっくり動かす(3秒で持ち上げ、3秒キープなど)
ヒップリフトのポイント
お尻を持ち上げるとき
・お尻の穴をギューッと締める力で骨盤を後傾して、骨盤→腰→背中の順でゆっくりと持ち上げる(動画参照)
(腰・背中・太ももの力は使わず、とにかくお尻を締める)
・膝にボールを挟む場合は、ボール挟む(内転筋)→お尻を締める力を連動させるイメージで行うと効果UP
・腰は反らないように、お腹を締める
お尻を下げるとき
もと来た道を戻るように、背中→腰→骨盤の順でゆっくりと下ろす
(お尻の力は抜かず、2回目以降を行う)
胸式コア呼吸で行う
→吐くときはコア(お尻・下腹部)をギューッと締めるように吐き切る
→吸うときは胸郭(胸・肋骨・背中)を膨らませるように吸い切る(コアは締めたまま)
②ワンレッグヒップリフトのやり方
⑴仰向けに寝て、両膝を立てる
・手のひらは下で床につき、足は腰幅に広げる
・足裏全体を床につく
⑵お尻を締める力で骨盤→背中→脚を持ち上げ、脚を伸ばす
・肩〜足が一直線になるまでゆっくり持ち上げ、伸ばす
(息を吐きながら)
【回数・セット数】
・10回、1セットから始める
【負荷を高めたい場合】
・回数を増やす(20回→30回→・・)
・セット数を増やす(2セット→3セット・・)
・ゆっくり動かす(3秒で持ち上げ、3秒キープなど)
ワンレッグヒップリフトのポイント
お尻を持ち上げるとき
・お尻の穴をギューッと締める力で骨盤を後傾して、骨盤→腰&脚→背中の順でゆっくりと持ち上げる
・脚は引っ張られるイメージで伸ばす
・床についている足の裏で床をグッと踏みつける
・腰は反らないように、お腹を締める
お尻を下げるとき
もと来た道を戻るように、背中→腰&脚→骨盤の順でゆっくりと下ろす
(お尻の力は抜かず、2回目以降を行う)
胸式コア呼吸で行う
→吐くときはコア(お尻・下腹部)をギューッと締めるように吐き切る
→吸うときは胸郭(胸・肋骨・背中)を膨らませるように吸い切る(コアは締めたまま)
③サイドヒップリフトのやり方
⑴横向きになり、手と上の足を床につく
・肩の真下に手をつく
・下の足は伸ばし、下の膝の前に上の足をつく
・上の手は腰に当てる
⑵お尻を締める力で骨盤を持ち上げる
・頭〜足が一直線になるまで上げる
(息を吐きながら)
・骨盤が床につくスレスレまで下ろし、再度持ち上げる
【回数・セット数】
・片側10回、1セットから始める
【負荷を高めたい場合】
・回数を増やす(20回→30回→・・)
・セット数を増やす(2セット→3セット・・)
・ゆっくり動く
サイドヒップリフトのポイント
お尻を持ち上げるとき
・お尻を締める力で骨盤を浮かせ、下のお尻〜脇腹で体を支えるイメージでキープする
お尻を下げるとき
・骨盤を床スレスレまで下ろし、下の脇腹の伸びを感じる
(お尻の力は抜かず、2回目以降を行う)
下の手の肘は反らない(過伸展しない)
胸式コア呼吸で行う
→吐くときはコア(お尻・下腹部)をギューッと締めるように吐き切る
→吸うときは胸郭(胸・肋骨・背中)を膨らませるように吸い切る(コアは締めたまま)
④クラムシェルのやり方
⑴横向きに寝て、肘をつき、両膝&股関節を90度に曲げる
・肩の真下に肘をつく
・上の手は腰(骨盤)に当てる
⑵かかと同士をくっつけたまま、上の脚を大きく開く
・息を吐きながら開く
・息を吸いながら閉じる
【回数・セット数】
・片側10回、1セットから始める
【負荷を高めたい場合】
・回数を増やす(20回→30回→・・)
・セット数を増やす(2セット→3セット・・)
・ゆっくり動く(3秒で開いて、3秒キープなど)
クラムシェルのポイント
脚を開くとき
・限界まで脚を開く(お尻をギューッと)
・骨盤が後ろに倒れないように意識する
脚を閉じるとき
・完全に閉じきらずに、脚を開く(力を抜かないように)
胸式コア呼吸で行う
→吐くときはコア(お尻・下腹部)をギューッと締めるように吐き切る
→吸うときは胸郭(胸・肋骨・背中)を膨らませるように吸い切る(コアは締めたまま)
⑤バックキックのやり方
⑴両肘をつき、四つ這いになる
肩の真下に肘を置き、背骨は丸めすぎず、反りすぎず
⑵片脚をまっすぐに伸ばす
・息を吐きながら脚を伸ばす
・息を吸いながら脚を戻す
→膝はつかずに再度伸ばす
【回数・セット数】
・片足5回(両足10回)、1セットから始める
【負荷を高めたい場合】
・回数を増やす(20回→30回→・・)
・セット数を増やす(2セット→3セット・・)
・ゆっくり動かす(3秒で持ち上げ、1秒キープなど)
バックキックのポイント
脚を伸ばすとき
→伸ばした脚のかかとから肩までが一直線になるイメージで
(脚を下げすぎたりあげすぎたりしない)
→腰は反らず、お尻と下腹部を締める
脚を戻すとき
→膝を床につける前に、再度脚を伸ばす(力を抜かない)
→お尻・下腹部は締めたまま
胸式コア呼吸で行う
→吐くときはコア(お尻・下腹部)をギューッと締めるように吐き切る
→吸うときは胸郭(胸・肋骨・背中)を膨らませるように吸い切る(コアは締めたまま)
⑥スパイダープランクのやり方
⑴うつ伏せになり、肘をつき、腰を持ち上げる
・肩の真下に肘、脚は腰幅に開く
・お腹お尻をキュッと締めて、頭〜かかとまでを水平にする
→お尻の上がりすぎ、下がりすぎに注意する
⑵片膝を脇腹に引きつけるように曲げる
・息を吐きながら膝を曲げる
・息を吸いながら脚を伸ばす
【回数・セット数】
・片足5回(両足10回)、1セットから始める
【負荷を高めたい場合】
・回数を増やす(20回→30回→・・)
・セット数を増やす(2セット→3セット・・)
・ゆっくり動かす(3秒で持ち上げ、1秒キープなど)
スパイダープランクのポイント
お腹に力を入れて、お尻を少し上げる意識をする
→腰は反らないように、お尻が上がりすぎて力が抜けないように
膝はなるべく外に開いた状態で、膝を脇腹に近づけるように
→よりお尻(中臀筋)に効きやすくなり、股関節も柔らかくなる
胸式コア呼吸で行う
→吐くときはコア(お尻・下腹部)をギューッと締めるように吐き切る
→吸うときは胸郭(胸・肋骨・背中)を膨らませるように吸い切る(コアは締めたまま)
お尻トレーニングの前後にしたいケア
お尻と股関節(内もも)は拮抗関係にあります。
つまり、股関節が柔らかい(伸びやすい)方がお尻に力が入りやすい(縮めやすい)ということ。
なので、お尻トレーニング前は「お尻と股関節」を柔らかくして、お尻の筋肉を使いやすくしましょう。
また、トレーニング後にもお尻を緩めることで、
柔らかくて質の筋肉が出来上がります。
とくに行ってほしいのは、以下のリリースです。
お尻トレーニング前後のケアで、トレーニング効果をアップしましょう。
【まとめ】
お尻を鍛える方法
お尻トレーニングのやり方を簡単にまとめます。
①ヒップリフト
仰向けになり、膝を立て
→お尻をギューっと締める力で、お尻〜背中を浮かせる
②ワンレッグヒップリフト
ヒップリフト+お尻〜背中を浮かせながら
→背中〜足が一直線になるように、足を下に伸ばす
③サイドヒップリフト
横向きになり、肘と上の足を床につき、下の足を伸ばし
→下のお尻を縮めるように、骨盤を持ち上げる
④クラムシェル
横向きになり、肘をつき、膝&股関節を90度に曲げ
→かかとはくっつけたまま、上の膝をグ〜ッと開く
⑤バックキック
肘をついた四つ這いになり
→頭〜片足までが一直線になるように、片足を後ろに伸ばす
⑥スパイダープランク
肘付きプランクポーズをとり
→片膝を脇腹に引きつけるように曲げる
これだけでお尻をしっかり鍛えることができるので、ぜひお試しください。